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※旧情報※コミュニティ通信[20191010]恋しさとせつなさと心強さと - 「空気を読む優しさ」と「他者の視線でうつむく弱さ」と「絶対に押し通す自我」と

コミュニティは新しい形式へ既に移行しており情報が古いため読む価値はないです。
(注)この記事はコミュニティメンバーに向けた記事です。今回はコミュニティの内情をうかがい知れるように、敢えて無料で全文公開していますが、コミュニティ参加者以外には通じない話も多数含まれています。ご了承ください。

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オンラインコミュニティを開設して二ヶ月が経過した。

敢えて、ほとんど何のルールも準備せず、無法地帯のままメンバーの主体性で何ができるかを見定めようと過ごした二ヶ月間であった。高校生から働き盛りの社会人、果ては管理職クラスの方までめちゃくちゃに混ざったメンバー構成になりつつある。これは当初の予定通りであり、今後もより一層混沌とした、世間的には「ナンセンス」な構成になることを期待している。それは予定通りなので良いのだが、多少の問題も感じ始めた。なので、この度、かなり強引なトップダウンでコミュニティのルールに手を加えた。その話をする。

実際に海外の方と「オンラインコミュニティ」を運営したことはないので断言はできないが、僕が"keep in touch"している海外の方と比較するに、やはり総体としての日本人は完全匿名でなければ自己主張ができない

当初は、たとえわずかであれわざわざお金を払ってまで入ってくださるので、その場をよりよくするための意見くらいどんどん出してくれるだろうと考えていた。しかし、そんな簡単に民族性ないし育った環境からの影響を乗り越えることはできないようだ。居心地が良くないと感じたら、「良くしよう」と思う人は少数でほとんどの人は「黙っている」か「その場を去る」方向を考える。それは費用でフィルタリングしても同じであった。費用が安すぎて捨てるのに躊躇がなさすぎるのかもしれない。値上げしてやろうか笑

社会人の方には、そもそもこのコミュニティへの参加は「負担」であることは明言して募集した。ただ参加するだけで得られる「モノ」はなく、主体的に活動する「場所」に過ぎないと。だから、参加して放置している方はそれをご理解いただいているものと判断して、敢えて放置することにした。もちろん、わずかながらも月額の費用をいただいている方には、心から感謝している。

本当にありがとう

しかし、実際のところ、僕はこのコミュニティで直接的にお金を集めたいわけではない。それは何度も言っているし、考えればわかるはずである。お金儲けがしたいのであれば、こんな手段はとらない。お金儲けの向こう側。これまでの世の中では考えられなかった「人とのつながり方」を明確に形にし、そのつながりをコア(核)として実現可能なことを皆で共有したいのだ。僕はお金儲けにはさほど興味はないが、皆さんがお金儲けしたいなら、一緒にお金儲けの方法を考えたって良いとさえ思っている。全ては皆さん次第なのだ。

ついでに言うと、僕の中ではこのコミュニティは"community"というよりは"society"にしたいという感覚の方が強い。ニュアンスを説明するのが面倒なので米語のコウビルド(英英辞典)の定義を引用しておく。

community
(1)The community is all the people who live in a particular area or people.
(2)A particular community is a group of people who are similar in some way.
(3)◎Community is friendship between different people or groups, and a sense of having something in common.

society
(1)Society is people in general, thought of as a large organized group.
(2)A society is the people who live in a country or region, their organizations, and their way of life.
(3)◎A society is an organization for people who have the same interest or aim.
(4)Society is the rich, fashionable people in a particular place who meet on social occasions.

英語がわからないという方も、辞書で調べてでも頑張って理解して欲しい。僕はネイティブでは全然ないので全ての文化背景を考慮できているかはわからないが、おそらくこういうことだろう。

"community"は地縁でつながる、つまり利害を共有した共同体という感覚が元々であろう。"something in common"が礎である。もちろんいまではこのようなオンラインのつながりもあるので一様に土地で括ることはできないが、それでも"friendship"感がある。まあまあまあ、とりあえず仲良くしようね。"society"にもそういうニュアンスはあるのかもしれないが、それよりは"the same interest or aim"をベースにしている感が強い。だから、秘密結社も"secret society"という。

そういう感覚があるので、ここを作るときに、ここをコミュニティと呼ぶのには、実際かなり抵抗があった。僕は左脳99%右脳1%(もしかしたら100対0かもしれない)の人間なので、あらゆることの定義が気になって気になって仕方がないのである。しかし、一般的にはこういうグループのことは、コミュニティと呼ぶらしい。"online community"と呼んでも"online society"とは呼ばないらしいのである。だから、それに則った。確かに"online"上に存在する"society"というのは矛盾しているのかもしれない。実際、いま苦労しているわけだ。

こういう経緯を踏まえて、やむなく、僕が「小さな政府」ではなく「大きな政府」の役割を演じてモチベーションのデフレ改革に乗り出すことにした。財政赤字を拡大して民間の需要を拡大したい。つまり、これ以上待っていても自発的な大きな流れは起きそうにないので、僕が労力を割くことで皆が動きやすい環境を作ろうという決断を下したわけだ。

余談であるが、いま流行りのMMT(現代貨幣理論)は全てに同意できるかはまだ判断保留しているが、「デフレ下のいまの日本において消費税は一刻も早く下げねばならない」という結論には概ね賛成である。

さて、いまのところ発言の活性化が一部のメンバーに限られている状況の根本の原因がどこにあるか。それはこの記事を読んで皆で考えて欲しい。仕事が忙しい。勉強が忙しい。そんなものはいますぐゴミ箱に捨てよう。いいわけにも程がある。それなら、そもそもコミュニティに参加などしなければ良い。しつこく繰り返すが、このコミュニティは、僕がお金稼ぎをするための場所ではない。皆さんを騙して入れたわけでもない。月額費用を取っているのは、形式上メンバーに自発的に参加してもらうためのフィルタリングであって、むしろ入ることには抑制すらかけている。それでも、皆さんは何かを感じて入ってくださったのだと信じている。

なお、収支に関しては、実際にいま僕がかけている労力を考えると、それはもう気が狂いそうなほど絶望的に釣り合わない。失っている「機会費用」を考慮すると、赤字という言葉では済まされないほどの赤字である。そもそもこれまでのジェイラボとしての活動を全て考慮すれば、1,000万円や2,000万円では全然済まない機会費用を損失しているはずだ。その想像力を持つ者はほとんどいない。もちろん、僕が勝手にやっていることなので、嫌ならやめろという話である。嫌じゃないからやめない笑 しかし、会社ならとっくに潰れている。このコミュニティの月額約1,000円を大きいと感じるか小さいと感じるかは価値観によるだろうとは思う。大きいと感じる人のために、いまのところたった一回1,000円を払えば一年間参加できるようにすらしてある。正直、こんなバカみたいに安い設定でこれだけ魂を削って運営されているコミュニティはないと思う。一般的なオンラインコミュニティというのは、魂を削って昇華する場所ではなく、所属して何らかの類の「安心」を得るための場所であろう。他にあるなら教えて欲しい。その上で、いまのこの活動を、ただ外部から「有料www」と非難する人間がいるとしたら(実際存在するが)僕はその人間と同じ言語は持っていない。

だから、である。わざわざ「参加」してくださっている以上、"commit"していただくことは運営として前提条件とみなしている。"join"して後は受け身で、参加してるだけで受けられるメリットが何かあるならそれだけ享受したいなぁ、という考えの方のサポートまでは、正直言って諦めるしかないという判断に達した。だが、見捨てたわけではない。勘違いしないで最後まで話を聞いて欲しい。なお、ついでに、"commit"と"join"の意味も引いておこう。

commit
(1)If someone commits a crime or a sin, they do something illegal or bad.
(2)If someone commits suicide, they deliberately kill themselves.
(3)If you commit money or resources to something, you decide to use them for a particular purpose.
(4)◎If you commit yourself to something, you say that you will definitely do it.
(5)If you commit yourself to someone, you decide that you want to have a long-term relationship with them.
(6)If you do not want to commit yourself on something, you do not want to say what you really think about it or what you are going to do.
...

join
(1)If one person joins another, they move or go to the same place, for example, so that both of them can do something together.
(2)If you join an organization, you become a member of it or start work as an employee of it.
(3)If you join an activity that other people are doing, you take part in it or become involved with it.
(4)◎If you join a line, you stand at the end of it so that you are part of it.
...

定義を確認してもらえばわかると思うが、"commit"は犯罪や自殺の行使に使うほどの強力な単語である。どうしようもなく絶望的なくらい自分が巻き込まれている感がある。"commit"は"definitely"なものなのだ。一方"join"は全く違う。"do"よりも"move"や"go"や"become"に近い。特に(4)の意味を考えて欲しい。要約すると、「列の後ろに立って、ただ列に加わる」ということである

話を戻そう。単なる"join"erのサポートを諦めると言った。しかし、「このコミュニティの行く末をただ見てみたい」という目的だけで参加されている方もいるだろう。今回の措置は、そういう方の意志を否定するものではない。傍観者全員を構っていると前に進まないので、傍観者の方にはむしろちゃんと観覧席に座っていただき、その上でプレイヤーが試合をするフィールドも作ろうということなのだ。いまの状況を明示的に構造化して場を整えようということである。そのために、「研究生」「助手」「ラボメン」という身分を用意した。いま観覧席に座ることを望む方も、試合を観ていていつか試合をプレイしたくなったら、いつでもプレイヤーとして試合に参加して欲しい。

ともかく、自発的な活性を望んだが、「全体」としてはあまり活性化しない状態が続いたので、ある程度ルールを整備した。僕の経験上、「高学歴」な人ほど他者の目を気にして「恥をかきたくない」という意識から積極的に動かない。先に他者に恥をかかせてからセカンドチャンスを狙う。ひとつの戦略ではあるが、それでは大きなファーストチャンスがあったとしても、それを逃すことになる。実際、こんな「小さなこと」にコミットするなんてバカみたいだと感じている人もいるだろう。なら参加しなければ良いだけなのだが笑 そういう方は「ルール」があった方が動いてくれることが多い。「ルールだから仕方がない」といういいわけが準備してあれば恥をかかないからだ。自分で塾を経営していた時も、「高学歴」な従業員ほど「規模が小さい」仕事に対して「自発性」がなかった。一般論ではないが、経験談ではある。実際、いま積極的に活動してくださっている方は、もし違っていたら陳謝するが、いわゆる「高学歴」の方ではないように思う。変に「学歴」なんてつまらない荷物を背負っていない方が身軽に動けるのだ。もっとも、いまでこそ偉そうに語っているが、実際昔の自分もそうだった。いまとなっては、「高学歴」というステータスはドブに捨てさったので身軽だが、当時は他人より常に上でいたかったし、他人と比較されるなんて、それ自体から逃げていたように思う。比較され、時に、他人より劣っていると批判されること。訓練しないと、自分の批判を見るのは精神的にキツいだろう。しかし、これを直視できるようにならない限り、成長はない。皆さんがどのようなモチベーションで人生を過ごしているのかはっきりわからないが、それだけは断言できる。そして、わざわざこんなところに参加する意志が少しでもあったということは、みなさんは心のどこかで「成長したい」と感じてくださっているのではないかと考えている。年齢も身分も経歴、学歴も関係なく、皆さんには成長していただきたいと願っているし、わがままを言うなら、同時に僕自身の成長にも貢献していただきたいと考えている。助け合いとは、ただ居心地の良い空気で過ごすことではない。なぁなぁだけで空気感を取り繕ったが最後、そこには本音と建前という「手続き至上主義」が姿を現す。手続きとして形を整えていれば、表向き批判されることがなくなる奇妙な世界。だが、手続きの裏の心理は姿を現さない。少なくとも、いまこうして有志だけが集まっているはずの小規模集団において、そんなものにはゴミクズほどの価値もない。だから、本音を吐き出して欲しい。そのために、僕も身を削ってこうして本音を吐き出している。本音を吐き出す強さを持たねば、絶対に成長しない。それだけは繰り返しておく。

以上のように、コミュニティに対する考えを少し変更した。その流れで、新しく増えたものもあるが、既存の構造にも手を加えた。新しいものに関しては、必ず学生課で案内動画を閲覧しガイドラインの書類を読んでおいて欲しい。今回、コミュニティを活性化するために重要なことの一つとして、ツールへの理解度を高めるということもあった。ツールへの不理解が不活性の一端を担っていたことは否めないように感じる。そこは運営者として反省し、使い方は案内動画に含めておいた。今後も案内動画は増やしていく。今回、ツールの使い方を調べ直して、意識を改めたことがある。メンションの概念をもう少し重視すべきだということだ。

メンションとは、「@所長」というやつである。本来、これはチャンネルの参加不参加とは無関係に、特定の「人」に対してメッセージを飛ばすために利用される。しかし、現状、発言の多い人はほとんど全てのチャンネルに参加してくれていて、積極的にメンションを使う理由がない。返信する相手は、ほぼそのチャンネルにいるからだ。だから、YouTubeのコメント欄などで使われるような、誰に対してのレスかを明示するという意味でなんとなく使われている。メンションという機能が準備されているのに、その機能がほぼ意味をなしていない。この状況を正せば、雰囲気は変わると思う。

要は、全員が全チャンネルに参加している状況がなくなって、各自の持ち場が形成されていけば、衆人環視という意識が薄れていくだろうと思われる。そうすれば、プレイヤーではなく観客席に座りたい人たちでも気軽に発言できるという空気が醸成され始めるはずである。現状は、試合を観戦しにきた人もなぜか一緒に競技場に放り出されているようなものなのだろう。観客席の確保のために、チャンネルの数は相当数増やすべきである、いや、増えるべきである。いまは全てのチャンネルを僕が立てているが、そのために、こうした権限も少しずつ信頼できるメンバーに移譲したい。そのためのキーとして新しく作ったワークショップ。これをうまく機能させたいと願っている。他に補足しておくと、現状の仕組みの中では最も変わるのはチュートリアルルームである

チュートリアルルームは、最も需要があると予測したが最も使われていない。由々しき問題である。なのでメンバーの意見を参考に、大幅にポリシー変更した。元々、解決していなければ48時間後に僕が介入して助けに入ることになっていたが、今後は僕は自発的に介入しないし、いちいちルームにも目を通さない。48時間後に解決していない時に、どうしても解決したいから僕を呼ぼうということになったら、僕をメンションで呼んで欲しい。呼ばれれば介入する。解決していなくても、そもそも、もうルームの常時監視をやめるので、呼ばれなければ介入しない。僕を呼ぶかどうかまで含めて、受験生だけで自律的に考えて問題解決していって欲しい。どうも僕がおせっかいを焼きすぎて「監視されてる」感を作ってしまい、僕がスレッドストッパー的な役割を果たしていた気がする。そういう考えから、良かれと思ってやっていたことではあるが、僕は少し距離を置くことにした。その方が「チュートリアル」という理念にも適う。もちろん、この措置に不満があるなら、意見を出してもらえれば改善する。

そんなわけで、今回は、やむなく独裁的に改革を断行し、案内の動画と資料を学生課のチャンネルにおいておくのでよく確認しておいて欲しい

その上で、金曜日にアンケートを実施し、金土日の三日間で反対者がいなければこの法案は可決される笑 反対者が出ても説得できた場合は可決される。反対者が出て三日間で説得できなかった場合や、反対者の方に理があると思われた場合は、決議を延長し法案の改正を目指す。

以上、確認のほど、よろしくお願いする。

私の活動にご賛同いただける方、記事を気に入っていただいた方、よろしければサポートいただけますと幸いです。そのお気持ちで活動が広がります。