私の読書戦略

新年を迎え、読書目標を立てている人、多いのではないでしょうか?
かくゆう私も昨年は全く読書をしてなかったこともあり、今年の目標の1つに読書目標を掲げています。

ただ、過去の反省として、
・とりあえず読みたかった本を買い漁るが「積読」状態
・1冊でも多く読み終えることが目的となる「作業」状態
・いっぱいの本に包まれて満足する「陶酔」状態
になることがありました。。。

そこで今年は、過去の反省に習って「読書戦略」を立てて読書に臨みます。

【読書戦略の7ポイント】

1.目的を決める
2.ざっと読む
3.教科書的本から入る
4.まとめ読み
5.必ずメモる/伝える
6.偶然に任せる
7.何より大切なことは…

1.目的を決める

何といっても大切なのが、読書の目的を決めること。「本が届いた!読み始めよう!」という気持ちを抑え、読書時間の半分をここに費やす気概で臨みたいところです。

読書の目的は大別して2つ。
・知識/情報取得のための読書 → 流し読みでもOK
・実務のための読書      → 具体的な自分の状況に落とし込んで、明日からの行動の変化につなげる
上記を意識して、本に読ませられることから脱却します。

2.ざっと読む

目的を決めたら、点検読書をする。点検読書とは、【タイトル、目次、気になる章だけつまみ読み】を5分程度ですること(期限を決めることが重要!)です。
これでタイトルに騙されることなく、筆者/出版社の意図を目次から想像し、目的に沿った本か、自分にあった読みやすさかを判別できます。
そのために本屋での試読や、電子書籍でのお試しダウンロードで確認してから購入することがおすすめです。

また、万が一(といっても往々にして起こるけれど)、「これは期待値と異なる!」という場合は、さっと読み止める勇気を持つことも大切です。
そんなときには、「まだこれを手にしてなかったら再度購入するか?」と自問してみたり、「何事にもタイミングがある。今はまだ読み時じゃない。」と言い聞かせてそっと閉じましょう。

3.教科書的本から入る

あるテーマに関する知識を得るとき、同じテーマの本を10冊ほど読むことがよく薦められます。
そんなとき、限られた時間で多読するためにも教科書的本、つまり「定番」「名著」と呼ばれるものから読むようにします。そうすることで全体像を捉えることができ、圧倒的に2,3冊目の読書効率が高まります
まずはテーマについての根を張り、幹を立てた上で、枝葉の読書をしていくイメージです。

何が「定番」「名著」なのかは、Amazonなどの口コミや本の要約サイトを覗いてみるのが手段としてあります。

4.まとめ読み

上記でも触れてますが、同じテーマを一気に読むことも読書術では欠かせないポイントです。この効用は何と言っても記憶の歩留まりが高くなることに尽きます。

5.必ずメモる/伝える

気になるセンテンスやキーワードがあれば、最後にまとめてメモをとっておきます。
読書しただけでは10%しか学べない。読書会して50%、自らの行動に移して75%、他の人に教えて90%の記憶の歩留まり、と言われています(学習定着率「Learning Pyramid」より引用)。
そのため、私は本を読み終えたら、必ずノートにメモをとり、Twitterや社内Slackで発信することまでを読書としています。他にも読書アプリも多くあるので、そこで読書録をとるのもおすすめです。
また気を付けたいポイントは、本に書いてあるままのことをメモしても血肉にならないことです。著者の言わんとすることが理解できたつもりでも、その文をそのまま繰り返すことしかできなければ、本当の意味を掴んでいないと同意です。自分なりに持論化できるまで咀嚼して読む、そのためにも「誰かに伝える」という行為は有効です。

6.偶然に任せる

1つ目に「目的を決める」といったことに反しますが、興味・関心の幅を広げるための戦略として、尊敬・信頼する人からのお勧め本を読むことを取り入れています。
「自分の視野が狭いな…」とお悩みの方は参考にしてみてください。

7.何より大切なことは…

何より大切なことは、楽しむこと。読書というのは誰かに強制させられるものではないはずです。1冊2000円の本から1つでも自分の身になる話が得られたら儲けもん、くらいの気持ちでいます。

あるとき偶然にも手にとった1冊の本が人生を変える。また、数年後に読み直すことで全く違った部分に興味が湧いたり、「なんでこんなところに赤線引いたんだっけ?」と本との対峙で自分の成長を感じることがあります。
そんな、新しい自分を見出してくれる本とこれからも多く出会っていけるよう「読書戦略」を実行していきます!