超雑食系楽器遍歴(演奏編)
楽器演奏をする人は沢山います。一つの楽器をずーっとやる人も、色々な楽器をやってみる人も。
自分は多分、かなり度が過ぎた「色々系」です。その結果、得るものもあり、Kindle出版の形でそのノウハウはまとめることができました。
楽器十種競技があれば勝てるのでは?
自分が主にステージなどひとの前で演奏経験のある楽器を並べてみました。
こりゃー色々と手を出してますね。ある意味、雑食系、流浪系、飽きっぽい系、無節操系、などのジャンルでちょっとした高いイスに座れそうです。
大学生時代がピークでしたが、ビッグバンドの多重録音を一人でやってみたりしました。Youtubeが当時はありませんでしたが、もしあればバズってたこと間違いないでしょう。
くそー。
楽器遍歴(演奏編)
01:電気オルガン
→音楽教室
02:ピアノ
→ピアノ教室、バンド
03:トランペット
→吹奏楽、ブルース系バンド
→吹奏楽コンクール出場県大会賞なし
04:コントラバス
→吹奏楽部、社会人オーケストラ
05:エレキベース
→吹奏楽部、バンド
06:キーボード
→funk系バンド、アンサンブル
07:チューバ
→吹奏楽部
→吹奏楽コンクール県大会銀賞(中学)
→吹奏楽コンクール県大会賞なし(高校)
08:ユーフォニアム
→吹奏楽部
→吹奏楽コンクール県大会優勝(高校)
09:パーカッション
→吹奏楽部
→吹奏楽コンクール県大会優勝(高校)
10:アルトサックス
→趣味、フュージョン系バンド、オケ
11:バリトンサックス
→Jazz系コンボバンド、ビッグバンド
12:ホルン
→オーケストラ
13:クルムホルン
→研究、市民公開講座でのお披露目
14:テナーサックス
→ブルース系バンド
15:トロンボーン
→吹奏楽
→企業内吹奏楽譜立ち上げ
16:アコースティックギター
→カラオケボックスのにぎやかし
就職は楽器屋さんか総合楽器メーカーを真剣に考えていた時もありました。
まさに雑多
やってきた楽器をみると、割とバランスよいのですが、体に良いわけでもなさそうです。
金管楽器、木管楽器、弦楽器(撥弦楽器、擦弦楽器)、打楽器、打鍵楽器、があり、さらに音域も高いのやら低いのやらが混ざってます。アナログも電気楽器も電子楽器も。
この雑食感はまるでガマンができない子みたいですが、じつは結構役に立ったのです。
それは・・・
たくさんの楽器をやってきたメリット
普通に考えて、一つ当たりの練習時間は減ります。常に主にやってる楽器は1から2種類だったので、瞬間瞬間ではしっかり練習していますが、総時間は少ない。
でも、それなりにできていたのは、第一のメリットがあるから、だと思ってます。
メリット1:習得法そのものが身に付いた
その楽器の習得、ではなく、「いわゆる楽器の習得」が身に付いた
ということです。どんな楽器を手にしても、およそ基礎となる底上げの方法が分かっていたので、短期間でそれなりのレベルに行くことができました。
また、そのことにより、それぞれの楽器の特性部分が良く理解できるようになり、そこを活かしたり伸ばしたり、ということが自分で発見できたこと。普通に音楽性向上に役立ちます。
メリット2:
教える現場の説得力
中学校の吹奏楽部のトレーナーをしていました。生意気盛りの中学生が、楽器と格闘しているところに、「ちょっと貸してみな、こうやるんだよ」とほとんどの楽器(すみません、言い過ぎました。クラ、ダブルリード、フルートはダメです)で実演をすると、まるでスーパーマンのように見てくれます。
これによっていうことを聞いてくれる・・・のは初回。そのうち生意気ざかりの特性の方がよみがえってきます。
でも、何か言った時の説得力はかなりありましたので、そこではしっかり聞いてくれました。
メリット3:
楽器の特性を理解した
様々なタイプの楽器に触れたことで、それらの特性を理解しました。これは、ゲーム音楽の仕事をする上で、
・波形作成
・作曲
いずれにも絶大なる効果が。
波形作成
PCM系シンセで、オリジナル波形を作る時、どのくらいの音域の音でどのくらいの長さでループするか、などの見極めはすぐできます。また、マルチティンバーにして音域ごとにデータを変えるときも、その分轄ポイントが的確に選べました。
作曲
言うまでもありません。楽器特有のユーザーの側にある、あるあるフレーズやあるある音を間違いなくチョイスできます。また、反対に電子的だからこそ本物ができないフレーズや、普通使われないところを印象的に使う、などができました。
メリット4:
あちこちからお声がけがかかり人脈が広くなる
とにかく呼ばれます。足りないパートで声がかかる仕組みなので、行く先々で色々なパートでステージに乗ったりしました。特に大学生の時は、だいたいご飯はおごってくれるしきたりだったので、よろこんでホイホイでかけていました。
もちろんコンサート後の飲み会もセットで。
たくさんの友人もできます。
メリット5:
普通に趣味
音楽鑑賞、音楽演奏、という趣味は趣味業界のチャンピオンクラスにありますが、自分は「楽器好き」という側面も。触っていたり見ていたりもちろん演奏することそのものが楽しい。
そんな環境が周囲にあったのもこの感覚にプラスでした。大学にハープシコードやらリュートやらビオラ・ダ・ガンバやらクルムホルンが転がったりしてました。
たくさんの楽器をやってきたデメリット
ない!と言いたいのですが・・・あります。
デメリット1:
本職には必ず負ける
長年一つの楽器をじっくりやってきた人にはもちろん負けます。
それぞれの楽器演奏者にその楽器で勝負を挑めば10戦10敗。でも、トランぺッターにコントラバスで勝負を、サックス吹きにトロンボーンで勝負を、とずらしていくと10戦10勝です。
デメリット2:
グループが決まらない
OB会などで、なんとなく世代がまぜこぜになっても、飲み会などではパートで固まることもあります。そのとき、毎年違う楽器で出てたりするので、お前の席は・・・楽器なんだっけ・・・みたいな感じの扱いになります。
この2つくらいしかデメリットは感じません。最初のデメリットは演奏者としての根幹にかかわりそうですが、それなりのレベルにまでは行けてたので、プロになろうと思わなければ、よりたくさんの楽しさを知れた、と思える今。
メリットの方が多い
新しい楽器がどんどん上達するのを毎度実感できるのもモチベーションにつながります。基本的には総合的に損をした感じは持っていません。
真剣に取り組んでみた楽器が自分に合ってないことは多々あります。克服するのも一つの進め方ですが、違う楽器にチャレンジするのも選択肢だと思います。
ある楽器を真剣に練習した経験そのものは、楽器が変わっても活かせる部分がたくさんあります。
楽器雑食協会
そんなのがあれば、正会員になりたいです。
今ググったら出てこなかったので、本日立ち上げます。会長です。
良かったら立ち読みだけでもしてみてください。
まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!