スタジオアリスと週刊少年ジャンプの類似点。コンテンツの成長。
タイトル画像:スタジオで赤ちゃんの撮影をしてるイラスト
先ほどスタジオアリスのテレビCMが流れて、なるほどなー、と思った時、ジャンプもそうだなー、と気付いたので、メモ的に記事を。
(先ほど、と書きましたが、投稿の時期が遅れまして、成人式シーズンは終わってしまった!)
他の特定年齢をターゲットにした商売のヒントにもなりそうです。
スタジオアリスのCMとは
子供の成長を写真に残したい、という親心を汲みつつ、子供の盛り上がり施策を組み合わせた写真館のスタジオアリス。
小道具、世界観、撮影手法も含めて、専門的にかなり突っ込んだ手法はなかなか勉強になります。
また、6ポケット、と言われる、孫から見て、親・祖父母が父方と母方、という6人分の原資を使えるのもポイント。
下のリンク:スタジオアリスのweb
自分は利用したことはなく、「子供ターゲット」だと思ってました。
でも、先程CMを見て、認識と違う点を発見!
それは、新成人向けの撮影の呼びかけ。
ずーっと子供が対象だと思ってました。そりゃー子供も育ちますよねー。
当時の子供が大人に
1974年、株式会社日峰写真工芸としてスタートして、スタジオアリスとなったのが1999年。
当時の赤ちゃんや子供だったターゲットは、今は大人になってる。これがポイント。
人生のイベントごとに利用慣れしていたコンテンツです。
通常の子供向けサービスも
①成長と共に卒業
②サービス形態が上の年齢層向けに増強
のいずれかの道を辿ります。
そこで思い出したのが、「週刊少年ジャンプ」。
下のリンク:ジャンプ公式のweb
子供の頃から読んでいた雑誌を、大人になっても読む。コミック全体が、子供のコンテンツから大人向けにも広がる、という業界の変化もあり。
そうすると、内容も変化していくわけです。
少年漫画誌の初期は、本当に子供向けで、課長島耕作などは無いわけです。ジャンプじゃない例になってしまいましたが。
でも、読者層の年齢が毎年上がるにつれ、少しずつ大人が読んでも面白い作品が増えていく。
※ここで日本のコミックすげー、と言う話
もちろんザ・子供向け、という作品もありますが、「大人が読んでも子供が読んでもしっかり楽しめる」という作品がしっかり確立されてること。
これはすごいことだなー、と。
年齢ごとに感じ方は違いますが、がっつりどの年齢層の心を掴む。違いのある感じ方も含めて、大人と子供が同時に楽しめる。
もちろん、受け取り側の許容範囲の広さもあります。日本人読者も、いい意味で漫画慣れしてる。
クールです。ただしちゃんと使えれば。
他にも「子供ターゲット」の業界はある
①絵本
②基本教育
③機能性教育(プログラム、外国語等)
④玩具
⑤各種音楽教室
⑥アパレル
⑦写真(今回のテーマですね)
⑧スポーツ教室
などなど。まだありそうですが思い付いたのだけ。
このうち、③の機能性教育は大人の世界のものを持ってきた側面もあるので、議論から外します。
これらが全部、成長と共に「卒業する必要のない展開」に変化できるのでは?と言うことを考えました。
なんでしょう、このキーワード。今思いついたものです。
大人向けに変化させてみる
すでにそういった展開がされてる場合もありますが、脳内妄想全開で考えてみます!
①絵本
既にしっかりと市場もあります。
中身はダークだったり深かったり。
さすがに大人に「手を洗いましょう」のテーマだけではキツいので、しっかり中身も大人向けです。
下のリンク:gooの大人向け絵本ランキング
既にコミックの展開も内容的には似てますが、絵本の持つポテンシャルを活かす方向はまだありそう。
まだまだ感動とか癒しとか、若干守りの姿勢も見えます。もっと破天荒に行けそうですよね。
個人的に好きなのは、飛び出す絵本のギミック。建築モチーフの作品などもありますが、湾岸の工場、バイク、武器、城、地形、ダム、などニッチな方向に進めたら楽しそうです。
派生系としては、「大人向けビジュアル図鑑」。なんでこれを取り上げた!みたいな。
うーん、なるほど。書きながら分かってきました。タモリ倶楽部、ディアゴスティーニの世界です。
②基本教育
就学を終えた人は、基本的にはいわゆるビジネス講座などを利用します。
しかし。敢えて就学時代の塾は成立しないのか。
例えば、昼間の学習塾の施設は稼働してません。ここに高齢者を集めて、
・もう一度因数分解
・歴史の学び直し
・中学英語やり直し
など。ポイントは文化講座の類ではなく、完全に文科省の教材を使うこと。
頭の活性化だけでなく、子供や孫に宿題を教える、などの尊敬される立場を獲得することにもつながります。
何より、今の引き出しで歴史を学び直したら普通に面白そう、と考えた訳です。
また、英語なども、日本の中学英語はかなりしっかりしています。今の我慢強さと分別と引き出しとズルする能力でやり直したら相当いけるんじゃない?と思ってます。
④玩具
ステーショナリー市場では、実用性+面白さ、といった商品展開ももあります。
でも「サラリーマンがオフィスに持ち込んで遊ぶ」といったものもあり得ます。なんなら部長に没収されるくらい本格的に楽しみに振った商品はあってもいいかな、と。
ちなみに、7個ほどのアイデアをシリーズ化した商品企画も手元にあります。
⑤各種音楽教室
これは最強でしょう。
子供向けカリキュラムのトレースではなく、時間がない・分別はある・経済力もある、と考えて、大人向けの習得プロセスから作る。
ちなみに、note記事で準備中ですが、間違いなく子供よりも習得スピードは上げられます。後日投稿しますのでお楽しみに。
ポイントは、習得した楽器や作った作品の発表や実践の場も一緒に展開すること。
例えば、バンド、吹奏楽の楽団、作曲ならコンペへの自動出展、など。そこまでやれると新たな業界になりそう。
下のリンク:三井ショッピングパークのおやじバンドのweb
⑥アパレル
子供服ブランドやストアが、ペア着用を前提だったり、低価格で品質の良い面を活かして「子供服を買いに来た親向け」という製品を投入することはあります。
それではなく、「卒業がないシームレスなデザイン展開」。死ぬまでそのブランドのファン、ということもあり得るのでは、という案。
⑦写真(今回のテーマですね)
これは先ほどの例に加え、もっと大人が喜ぶ、ロンドンハーツの「奇跡の一枚」方向に。
下のリンク:テレ朝のweb。中に奇跡の一枚の動画もあります。
実際、宝塚風に、など、高齢者が楽しくなるサービスは既にあります。
また、マルベル堂の昔の芸能人のプロマイド、みたいな写真も面白い。
でも、バイク野郎風に、甲子園のピッチで撮りたい、映画の世界で、など、コスプレーヤーの方向にも重なったりテーマ的には重ならなかったり、の「大人の要求を拾う」モチーフはまだ開拓の余地はありそうです。
⑧スポーツ教室
健康、とか余暇を潰す、ではアクティブなおとなは捕まえられません。
自分なら「サッカーボールでリフティング100回」とかできるようになりたい。サッカー馬鹿者なのでこの例ですが、部活の数だけ可能性はあります。
勝ち負けがあってレギュラー争いがある中で挫折してしまった過去を持つ人も、そのスポーツは純粋に好きなはず。
本格的ではありながら、負荷やアフターの交流も含め、参加しやすいプログラムはあるような気がします。
その競技の有名なレジェンドに教わることができる、なども効果的な匂いが。
卒業という概念を無くせば
ざっくり言えば、このメニュー名の通り。卒業という考えを無くすシームレスな展開ができるかどうか。
新たにその業態を立ち上げるのではなく、シームレスな、というのが戦略的には顧客獲得を新たにしない
ので、有利になると考えられます。
元々好きで使ってくれていた人たちなのです。
さて、企画書なら全部書けますので、興味ある方はツイッターで繋がりましょう。
まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!