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【発狂旅行記】富山編①:富山市街・高岡・雨晴

ちょっとだけ真面目な前置き、始めました

いつものクソしょうもない小洒落た前置きがなくて申し訳ないのですが先日、富山に行ってまいりましたにしかたです。
私も外では一般的なチー牛を装って生活し、人間のコミュニティに溶け込んでいる(はず)ので各方面に「富山に行くんですよ〜」と言いました。すると大半が微妙な顔をし、「ほんまごめん、富山って何がある?」と聞いてくるわけです。

富山の観光地、5つ答えろ。
と言われると窮地に陥りそうだ

正直、私もこの夏くらいまでは富山なぞ見向きもしませんでしたよ。富山についての知識と言えば富山大学事件くらいのものです🤡

富山大学事件についてせっかくなので少し書くと、これは主にいわゆる部分社会の法理を示した判例です。事案は、教授が原告(学生)に得単を認めなかったのを不服として原告が訴えたものでした。
判決は、大学内部にとどまる問題はその自主的な解決によるべきとしました。重要判例として扱われる理由は、この判例が裁判所の審査の限界の1つを示しているからです。

※なお、現在の判例では、部分社会の法理は放棄されたと考えられています。

憲法の授業(司法権)で扱うことになる

……失礼。内なるピエロが滲み出てしまいました。ですが、富山に何があるか分からない理由は私の知人たちが無知だからという訳ではなく、どうやら世間的にもあまり富山の観光地としての知名度は高くはないようです。Googleのサジェストにも「富山 何もない」と出てきます。

自信を持って言いますが、それは嘘です。私は法学部の試験答案ではいつもイモって「〜と思われる。」「〜だと考える。」を多用し断定調は避けて常に逃げ道を残しているのですが、今回に限っては嘘であると断言させて頂きます。
本記事ではそれを証明すべく、旅行記の形で皆様に富山の魅力を少しでもお伝え出来たらと思います。

1日目

(1)富山市内

駅名標が見当たらなかったので向かいのホームのやつを撮るという謎ムーブをしている

という訳で富山にやってきました。
私は大阪住みなので、大阪から敦賀までサンダーバード、敦賀から富山までは最近開業した北陸新幹線を使っていきます。だいたいここまでで3時間です。
個人的には全然余裕な時間なんですけどどうでしょう。というより、北陸新幹線が快適すぎたのが大きいかもしれません。最近の新幹線って揺れないんですね。カーブでナナメることはまあ良くあるんですけど、本当に揺れない。これが結構ありがたかったですね。
広島行った時のこだまなんて停車する度にのぞみに追い抜かれ、その風で大揺れに大揺れを繰り返すのでぐったりしてました。富山に行くのにはそんな心配は無用です。

ところで、私が富山に行こうと思ったキッカケの1つがアニメ『ゆるゆり』なんですよね。本作の舞台は富山県高岡市で、作中にも高岡駅がフッツーに登場してたりします。
そして富山県側(というか市か?)も観光政策には躍起なようで、ゆるゆりとコラボしたマンホールが富山市内の各地に設置されています。

ありがたいことに、富山駅前にもう既にありました。興奮のあまり床(のマンホール)をパシャパシャしていたら、完全に通行人からは異常者の目で見られました。🤡🤓の両属性は混ぜるな危険ということがよく分かりますね。ぜひ反面教師にしてください。

この子は池田千歳。生徒会役員で普通に良い人なのだが、夢女子的な妄想癖がある。
ちなみに最推しです

マンホールだけで1日潰してもいいのですが、今回はノンオタクの友人×1を連れているので異常行動も慎まなければなりません。
ということで常人観光客に擬態するため、本日最初の観光地・富山市ガラス美術館に向かいました。

富山駅から路面電車で約10分。市街でも一際目立つ建物だが、これは国立競技場を設計した隈研吾氏の設計である。

この美術館はその名の通りガラス芸術を中心に取り扱っているのですが、当たり前の話ではありますが撮影禁止が多く、撮影はできてもネットに上げないでねという感じだったのであまり写真は無いです。ただ、この写真のような風景を見るだけでもこの美術館に行く価値はあるでしょう。

美術館の隣には図書館が併設されている。
図書館も非常に綺麗で開放感があった。
私の地元の図書館とは大違いである

1階から天井までは吹き抜けになっており、もちろん天井もガラスですから非常に明るい雰囲気です。また、光が各所に設けられたガラスに乱反射してキラキラ輝いていました。ちなみに行ったのは火曜日なのできん〇まはキラキラしていません。
実際、ここの正式名称は複合施設・TOYAMAキラリと言うそうです。ピッタリな名前ですね。

常設展しか見ていませんが見応えは十分でした。コウリッチューの美術の内申が万年3だった私は美術館に行っても頭にはてなマークを浮かべ、まんまる丸暗記したゴッホの豆知識を暗唱するしかないのですが、そんな私でも楽しめる内容でした。
ガラスの反射や材質を上手く使えばこんな綺麗なモノが出来るのか、という素直な驚きは忘れられません。

(2)高岡

次はいよいよ、ゆるゆりの真の聖地高岡に異常成人男性が降り立つ訳ですが、高岡では特にゆるゆりに絡めたキャンペーンは私の知る限りでは特にやってなかったです。後述しますが、ドラえもんの街として売り出しているのでしょうか。

あいの風とやま鉄道高岡駅。
いかにも三セクという感じのお名前。

もともと高岡市内をウロチョロする予定は無かったのですが、乗換時間が1時間ほどあったので急遽途中下車してブラブラすることに。妙に長い乗換時間も都会っ子たる私にとっては非日常を味わえてとても”好(ハオ)”です

やってきたのは高岡大仏です。高岡駅からは徒歩10分程度だったと記憶しています。
正直に申し上げて私、日本史選択でも何でも無かったので仏像はからきしですし罰当たりなことに興味はあまり無いのです。しかし、高岡大仏は日本三大仏の1つに数えられています。それに目を惹かれました。
というのも私、小学校で東大寺の奈良大仏、1年前に鎌倉大仏を拝観していたので、今回高岡大仏を訪れることで日本三大仏を制覇することになるからです。

よく見ると目が少し開いていた。
仏像のそばでヘラヘラ笑っていた私は少し背筋が凍り、怖くなって100円お賽銭した。

とはいえ高岡大仏はかなり新しい方で、初代は江戸時代に建造されたそうです。のち火災で焼失し、昭和前期に再建されたというようなことが書いてありました。それもあってか高岡大仏は市街地に突然現れます。隣なんて普通に薬局でしたからね(ちなみに富山は薬の街としても知られています)。

にしても戦時中によく供出されなかったものです。当時の住民が激しく反対した結果ということのようで、三大仏にしては新しいながらも住民に大切にされてきたことが伝わります。

引きで見ると市街地がすぐそこにあるのが分かる。普通に車も走っている。

一応大仏の下の方には宗教画と言いましょうか、仏教絵画がいくつか展示されており、結構生々しい地獄の絵がありました。私もいずれは行くことになるんでしょうかね。いや輪廻転生なのか?その辺は正直よく分かりませんが、少なくとも畜生になることは確定しているでしょう。

というか既に灼熱地獄という地獄は経験しています。結構この日、太陽がカンカン照りでやたら暑かったんですよね。大阪より全然暑かったと思います。恐らく立山連峰から吹き降ろす風のフェーン現象でしょう。台風が過ぎた後でしたし。

高岡駅前の様子。
雲ひとつない晴天だったせいか
人はまばらだった

夜にもう一度高岡駅前に戻ってきたのですが、その時はさすがにラッシュということもあって人が多かったですね。個人的に気になったのが、その中でも学生がかなりいたことです。
サラリーマンと学生の比率が体感1対2くらいだったんですよね。学生の方が多い。そしてビックリしたのが、彼らはおそらく学校(部活)帰りだと思いますが、大体みんなその辺の勉強カフェみたいな所に吸い込まれていくんです。

クルン高岡公式サイトから拝借。
高岡駅地下街にシレッと勉強カフェがある。
こういうのが色んな場所に点在する。

おそらく富山県内にあまり予備校がないのが影響しているのでしょうか?
それは別にしても、結構駅ナカでだべってる女子高生も多かったですね。大阪では中々見ない景色だなあと思っていましたが、よく考えれば梅田にも女子高生はいっぱいいます。

駅ナカで駄弁る女子高生とかいう貴重な栄養素を摂取してこれになってた。
富山県警によく捕まらなかったものだ

では何が違うのかと言うと、やはり座れるスペースの有無でしょう。高岡に限らず富山にはやたら沢山のベンチがあります。人口全員カバーできるんじゃないかというほどマジでどこにでもあります。観光客的にも嬉しい
人口(大阪の郊外と同じくらい)に照らして明らかに数がおかしいと思うのんですけどね。観光客目当てなのか、そういうゆとりのある街を目指しているのか。ともあれ、我々には嬉しい話なので有難く使わせてもらいましょう。

(3)雨晴海岸

富山観光をするにあたって事前に富山県がやってる観光公式サイトを見ていたのですが、そこで見つけたのが雨晴海岸です。

初めに見た時は申し訳ないが海岸はNG……と思っていました。というのも、実は前回・前々回と海ばっかり行ってたので、流石にもういいだろと考えていたからです。

じゃあ何でまた行ってんだよ、アホなのかお前はと思われるかもしれませんが、ここ雨晴海岸は特別な海岸です。
法学部たるもの文章に著してなんぼです。ですがここはあえて写真に委ねることにしましょう。

ちなみにここを走るのはJR氷見線である

見覚えないですか?ではもう数枚。

踏切内から撮影。安全は確保している
友人撮影

では答え合わせを致しましょう。

反対になっているが気にしない
JKのコスプレして撮った方が良かっただろうか。私の人生ごと消しゴムマジックされそうであるが。

ここまで来ればお分かりのはず、実は雨晴海岸はヨルシカ『ただ君に晴れ』のロケ地なのです。
でも特に先ほど示したサイトには載っていなかったかと思います(載ってたらすみません)。ヨルシカ的にはあまりそれで売り出して欲しくないんですかね。わかんないですけど。
ちなみに聖地巡礼については以下のnoteが詳しいかと思われます。

まあそういうこともあってこの辺は聖地でありながら穴場観光地なのですが、聖地であることを抜きにしても非常に風光明媚な場所です。

高岡駅からJR氷見線でだいたい20分
奥に写る岩は女岩と呼ばれる。
かの大伴家持もここで歌を詠んだという
なんかいい感じに侵食作用で削れたと思われる岩穴。
特に名前がある訳ではないが、
自然の力とは面白い

ここで是非推しておきたいのが、JR氷見線を走る列車(マニアの方には申し訳ないですが何系とかその辺は知りません)とこの雨晴のツーショットなんですよね。

友人撮影。
近くに道の駅があり、
そこの展望台で撮影した。

単に海岸沿いを走る列車というなら江ノ電が有名ですし、そっちのが海沿いを走る区間が長いので撮りやすいのですが、私は個人的にはこっちのがアツかったですね。
というのも、私マニアでも何でもないんですけど、こういう超ローカルな車両(国鉄時代から使われているのだそう)が海沿い走ってるのって、めっちゃ良くないですか?

バックに山々が映るのも良い。上の写真は多分北西なので、能登半島の方かな?海と山と列車とが同時に撮れる場所って中々ないと思います。いや、普通にあると思いますけど私の行動半径はせいぜい自宅から50mですので。

運に恵まれれば立山連峰・日本海・超ローカル車両の3拍子揃った素晴らしい写真も撮れます。私は日頃の行いが悪いので撮れませんでしたけどね。運に自信がある方は是非チャレンジを。

でも、外って・・・暑いですよね。ぼっちざろっく、ろっく抜きたる私は極度のインドア派。この日も暑くて暑くて、「動いてないのに暑いよ~」なんて言ってるヒマなかったすよ。

人間本当に暑い時は「動いてないのに暑いよ~」なんて言うわけないだろ。
つまり、お前ッ、まさか・・・人間じゃねェな?!
こういうちょっとした論理の飛躍から陰謀論は始まる。

でも雨晴は安心。さっきチラッと触れた道の駅雨晴カフェを併設しており、アイスクリームやら何やらをクーラーの効いた屋内でペロペロしながら雨晴海岸を望むことができます。俺が求めたのはこういう観光地なんだよ。

雨晴サンデーを注文。
イソスタみたいな写真を撮ってしまったが、
イソスタはややややってないです(CV.青山吉能)

何やかんやで2時間半くらい海をウロウロしていた気がします。
正直、記事としてはこれで雨晴海岸のパートは終わり!でもいいんですけど、このままでは私が富山県の回し者みたいになってしまうので「裏」の部分も少々。

あの、普通に、砂浜が汚いです

韓国の調味料か何かだろうか?
中国版アクエリアス?

一応、海水浴場とは書いてあるのですが特に泳いでる人はおらず、清掃する人はボランティア含め誰も出会いませんでした。でもまあ、一部のゴミはまとまってたのでたまに掃除には来るのかもしれませんが。
よくよく見ると実は……って感じですね。隠れ巨乳と一緒。

とはいえこのマイナスポイントを抜きにしても十二分に素晴らしい場所なのでオススメです。あ、でも興味がある方は早めに行った方がいいかもしれません。というのも……

高岡駅にて撮影

こちらの旧国鉄型の車両、まあ長くても多分10年以内には引退すると言われてるんです。今でこそ氷見線はJRの管轄ですが、近々あいの風(ryに移管されるらしく、それを機に車両を新造するようです。まあお世辞にも乗り心地は良くないので仕方ないですかね?

いやでもあのー、Osaka毎日必ず遅延するMetroに押し込まれて通学してた身としては、こういう古めかしい車両でローカル線使って通学するってめっちゃ”エモ”なんですよね。実際に通学されてた人にとっては、多分3分に1本やってくるバケモン地下鉄通学の方が便利でうらやましいとは思いますけどね。そんなことを帰りに大量に乗ってくる高校生たちを見ていて思っていました。
要は私、宮内れんげになりたかったんですよね

これから大学で語尾に
「なのん」を付けて喋ろうかな

「のんのんびより」的景色がジワジワと失われていくのは少し切ないところです。

(4)高岡とドラえもん

日も暮れてきたので高岡駅周辺に戻ってくることにした私(と友人)ですが、高岡駅に関しては北口の方が盛り上がってる感じですね。
どの駅にもなんかこういう偏りってありますよね。例えば広島駅だと南口の方が圧倒的に発展してますし。
というわけで、ドラえもんの作者、藤子・F・不二雄さんの故郷と言うことで設置されているドラえもんファミリーたちの像もまた北口にあります。

なんとも言えない怖さを感じるのは
私だけだろうか?
(友人撮影)

ドラえもんの散歩道と言うそうですが、まあ正直言って散歩道というほどの広さはないです。せいぜい広場ってとこですかね。われらがクスノキより全然狭いですけども・・・。
夜も更けていたためか(20時前だったか)観光客は私たちを除いてゼロ。というかそもそも人がまばらでしたね。駅前なんだけどな・・・と不思議に思っていたのですが、多分これは都会っ子の感性なんでしょうね。

ーーーなんてしみじみ思いながら富山駅に帰路に就くことにしたのでした。
でも電車には結構人乗ってましたね。10分くらい遅延していたのもあるかもしれませんが。

夜の富山駅。結構広々としているが、
非常にコンパクトに造られた駅であり、
一度も迷うことは無かった。
(友人撮影)

ホテルは富山駅から3分の好立地のやつを取れたので(2万/3泊。いいんすかこんな安くて)楽ちんです。富山駅前はどんどん新しいホテルが開業してるので割とホットな場所らしく、富山の観光政策は結構成功しているのかもしれません。もちろん、北陸新幹線の開業効果もあるでしょうね。

(5)ゆりゆららららゆるゆり大旅行/おまけ情報

旅行自体はまだまだ続きますが、割といい字数になってきたので旅行記の続きは別記事にしようかと思います。
いや正直に言うと、前回の記事(なんだっけ?覚えてないということはさぞしょうもないことしか書いてなかったのだろう)より全然筆が乗ってますよ。それくらい富山が素晴らしい場所であるということですよね。

ちなみに前回の記事は↓

ああ、うっかり忘れてしまうところでしたが、実は今日回ったところは全部、こちらのフリーきっぷ1枚で行くことができちゃいます。

こちらの「とやま周遊2dayパス」を使えば、富山・高岡の路面電車のほか、愛の風富山―高岡間、JR氷見線、JR城端線全線がきっぷ見せるだけで乗れちゃいます。しかも2日間使えてお値段1520円(2024.09.26現在)なのですから、多分誰でも元とれるんじゃないですかね。
それくらい破格のきっぷになっておりますので、ぜひ使ってみてください。

(実はもっと破格なチート級のきっぷを今回は使うのですが、それはまた別の機会にお話ししましょう)

2日目からは立山黒部アルペンルートに行ってきます。これを言って意味を理解した人は今までいなかったのですが、こちらはもう地上とは別世界の景色が広がっていましたので、楽しみに次回の記事を待っていただければと思います。ではでは。

次回の記事
(準備中)

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