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マツモの成長

我が家のウーパー水槽にはマツモが上に浮いている。
元々はベアタンクの状態でウーパーを育てる予定だったが、底砂を導入する時に、生物ろ過を促進させたいのであれば、水草を入れるべきと考えたからだ。

これは我が家のウーパーに限った話ではないが、ウーパーはとにかく何でも口に入れる。以前底砂を敷いた時も、砂をたくさん食べてお腹がパンパンになってしまった事がある。幸い、細かい砂であった為、無事に排出された。そこからは、餌と一緒に砂を吸い込んでも器用に砂だけ吐き出している様子も確認できた。とは言え、全く砂が体内に入っていないという事はないだろう。

そんなウーパーの様子を見ていたこともあり、水槽に入れる水草は土に植えるタイプのものではなく、浮かべて育てられるものにしようと考えたのだ。そこで選んだのがマツモだった。

マツモは金魚藻として知られている植物の一種で、メダカや金魚を飼育している人は一度は耳にしたことがあると言っても過言ではないぐらい有名な水草だ。前述したようにマツモは根を持たない浮遊性の水草なので、水槽に浮かべるだけで成長する事が出来る。比較的育成も簡単で、水質、水温、日光、照明などの環境が整っていればどんどん成長していく水草だ。

土に植えなくとも、育成できるマツモはとても便利で、普段ウーパーは底で餌を探す事が多いため、間違えて食べてしまうリスクを減らすことが出来、同時に硝酸塩を吸収する働きも持つ。生物の事を知れば知るほど、本当に自然はよくできていると感じさせられる。

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ウーパー水槽にマツモを導入して約2週間。それぞれ5㎝ほどだったマツモは約3倍の15㎝ほどに大きくなっていた。その時、ウーパーも目に見えて大きくなっていた為、私は心の中で生き物成長大感謝祭を密かに催していた。
ベランダにいるメダカは日々、寒さを凌ぎながら生きている一方で彼らは室内でスクスク成長していたのだ。嬉しい反面、室内で飼育する事について、少し考えさせられた。
とは言え、ウーパーの故郷メキシコは一年を通じて最高気温は20度以上と温暖な気候だ。つまり、日本と違って寒暖差がないのであれば、彼らの飼育環境は一定の温度に保つように整備してあげるべきなのだ。

本来であれば、夜行性のウーパーの為になるべく暗い環境を提供したかったのだが、マツモと同居しているため、日中は照明を付けていた。すると、ウーパーは長時間暗かった水槽に照明が付くと朝=餌が貰えると覚えたのか、照明が付いた時はいつも私の所に寄ってきた。目的が餌であれ、彼の行動はとにかく可愛い。マツモも日々、茎を伸ばし、枝分かれをしていく姿を見て、きちんと硝酸塩が吸収されていると思うとウキウキする。

これからどんどん寒くなる事を考慮して、ウーパー水槽用にヒーターを導入した。メダカはついに水面に上がってこない日が多くなってきた。生き物たちの冬がもうそこまで来ている。


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