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タイパって本当にトレンド?経年データで検証する現在地

みなさん、こんにちは。公務員のための新しい広報の教科書著者です。あなたは「タイパ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

2015年にスタートした三省堂による「今年の新語」では、この言葉がなんと2022年の大賞に選ばれたそうです。実際にマーケティングの世界でも、生活者がタイパ=タイムパフォーマンス(時間対効果、消費する価値がある時間かの尺度)が重視して消費行動を行っていると言いますが、実際どうなのでしょうか。下のグラフはGoogleトレンドから引用した過去5年間の「タイパ」と検索された数の相対的な推移です。

このように見ると、2022年後半から急激に増加していて、「今年の新語」大賞に選ばれたのもうなづけます。しかし、これまでよく言われていたコスパ=コストパフォーマンスと比較すると…

まだまだ「コスパ」のほうが圧倒的に検索されていて、タイパはこれからだということがわかります。グラフの動きを見ても、直近の物価高などを織り込んでか「コスパ」という言葉も近年増加傾向にあるような印象で、流行を追いかけすぎるとマジョリティーを見失ってしまうかもしれないことを示唆しているように思います。

検索データに基づく関心の傾向を知るにはGoogleトレンドは有用です。無料で使えますのでぜひ触れてみてほしいです。

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