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37. ぶっ飛んだひとが考えたものだからこそ、今の時代まで多くの人を惹きつけるのだ

2019/1/4 Barcelona

バルセロナに着いて2日目。起きてから朝ごはんの支度をしていると、隣の部屋に泊まっている3人の中国人の女の子たちもキッチンへやって来た。朝食をつくるあいだ、少し英語で話をした。

ドイツの学校で勉強をしているらしく、バルセロナは2泊3日の旅行で来たとのこと。「2週間後にベルリンへ行くよ」と話すと、〇〇(名前は忘れた)というお城がすごく大きいと教えてくれた。

「大きいけど、あんまり美しくはないんだよね」と女の子のひとり。
「美しくないんなら、行かないでおこうかな」と笑いながら答えた。

そんな感じの会話を少しして、「じゃあ良い一日を」と言ってその3人とわかれた。結局、顔を合わせたのはこのときだけだった。

バルセロナといえば、有名なのはサグラダ・ファミリアだ。建築家のアントニ・ガウディが設計をし(ガウディは1926年に死去)、1936年から建築が始まった。その後、現在まで未完のまま工事が進んでいる世界遺産である。

100年もの月日を経て、まだ完成していない建築物。その特徴を聞くだけで、どんなものなのか見てみたくなる。

宿から3キロくらいの場所にあるため、写真を撮りながら街なかを歩いていった。

サグラダ・ファミリアに到着したのは、午後12時くらい。その姿を見ただけで感動してしまった。

サグラダ・ファミリアを見てまず思うのは、ものすごく巨大だということ。建築のことは詳しくないけれど、おそらく石を積み上げて少しずつ塔を作っていったのだと思う。気の遠くなるような作業だ。

しかもその造形がものすごく凝っている。ただ石を積み上げただけでなく、宗教的なモチーフがところどころに彫刻されている。

東の「生誕のファサード」と西の「受難のファサード」と2つの門があり、西側のほうが明らかに石の色が古かった。こちらから作り始めたのだろうか。

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