27. 「メリークリスマス」と言いながら、周りにいる人たちと握手をした

2018/12/25 London

今日はクリスマス。去年のクリスマスには、まさか一年後にロンドンに来ているなんて思いもしなかった。

ヨーロッパに来ると、知り合いになるひとから必ずのように「クリスマスはどう過ごすの？」と聞かれた。ヨーロッパに住むクリスチャンにとって、クリスマスはものすごく大事なイベントなのだ。

そんな大事な人の朝。ぼくはというと、ゲストハウスのラウンジで過ごした。ロンドンのクリスマスは、公共の乗り物が全休になる。地下鉄の駅は入れないようにシャッターまで降りている。

移動は徒歩かレンタル自転車、タクシー、Uberくらいしかない。ラウンジにはいつも以上にひとがたむろしていた。みんな今日をどう過ごすか考えあぐねているようだ。

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お昼前になって、とりあえず外へ行こうと表へ出た。ゲストハウスは広大な公園のなかに建っていて、出るとすぐに並木道へでる。

並木道には家族連れがたくさん散歩していた。クリスマスプレゼントのラジコンをさっそく走らせている子どももいる。

そのまましばらく歩いて大通りまで来ると、すぐ目の前に教会があるのに気づいた。ひとがどんどん入っている。「もしやミサが始まるのでは？」とぼくも教会の中へ足を運んでみることにした。

カトリックの教会である。有名な教会ではないのかもしれないが、見上げるほどに天井が高く祭壇が遠くに見える。十分に大きな造りだった。

すでに500人くらいのひとが集まっている。入口にあったプログラムを一部取って、後ろの方の席に腰掛ける。ミサは午後12時から開始となっていた。

席についたのは11時55分。タイミング良く、偶然通りかかった教会でミサを体験できることになった。