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26. 街が静かになっていくことで、クリスマスの雰囲気が高まっている

2018/12/24 London

11時ごろにアンジェラからメッセージが届いた。実は滞在したお礼に、泊まっていた部屋へプレゼントを置いていたのだ。それを見つけて驚いたという知らせ。

「無事、見つけてもらえて嬉しいよ。ハッピークリスマス!」

ゲストハウス前の公園で写真を撮っていると、「いいカメラを使っているね」とすれ違いざま声を掛けられた。ハッセルブラッドは撮り方が独特だから目立つよね。

今日はどこへ行こうと考え、まずは最寄り駅のノッティングヒルへ。どういう土地か知らなかったが、お金持ちが住んでいそうな上品な住宅街だった。

ぼくは海外に来るとなぜかわからないけれど、ゴミ箱をよく撮ってしまう。家の壁沿いにゴミ箱が2つ置いてあったのでそれを撮っていると、旅行者らしい老夫婦にまたもや声を掛けられた。

「すごく古いカメラを使っているわね。素敵ね。何年前のものなの?」と奥さん。
「40年くらい前かな?」とぼく。
「ハッセルブラッドだね。良いカメラだよ」とご主人。

「良い写真をたくさん撮ってね。今日は天気も最高よ!」と言われ、ほんの数秒で通り過ぎていった。

その後に、せっかくなら2人を撮らせてもらえばよかったと思った。現像後にメールかメッセで送ってあげれば喜んだだろう。でも英語の会話でいっぱいいっぱいでそこまで気が回らなかった。次に同じような機会があれば、撮ってあげることにしよう。

あてもなく道を歩いていき、再び地下鉄に乗って移動することにした。次の目的地はピカデリーサーカス。クリスマス前で大混雑している人混みをかきわけ、写真を撮っては移動する。

お腹が減ってきたので、小奇麗で広いフロアのイタリアンに入った。レジ前のお姉さんに店のシステムを聞き、キノコのクリームパスタを頼むことに。

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