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33. 2019年の始まりは、そんな賑やかな幕開け

2018/12/31 Madrid

今日は大晦日。生まれてから45年たって、はじめて日本以外の国で年越しを迎えることになりそうだ。

朝、Maryが淹れてくれたコーヒーを飲んでいると、Maryがいろいろと話し掛けてきた。何やら熱っぽく語っているのだが、グーグルで翻訳しても今ひとつ何を言いたいのかわからない。

「今日は何をするつもりなのか?」といった質問が何度も来るのだけど、そのたびに「街を適当に歩いて写真を撮るよ」と答えていた。

するとMaryがいよいよ我慢ならないといった感じで、スペイン語でまくしたててくる。なにかやってはいけないことをしたのだろうか…。

その後、ようやくMaryの言っていることがわかった。明日1月1日は、街なかのほとんどのお店が閉まってしまう。近くのスーパーマーケットは、大晦日の午前中で店じまいをしてしまうとのこと。

だから「今のうちに自分の食料を買っておかないと、明日になると困ることになるよ」そう警告してくれていたのだ。グーグル翻訳も使えそうでなかなか要領を得ない。

ともかく忠告をありがたく受け取って、すぐ近くのスーパーマーケットでパンとサラダ用のカット野菜、サラミ、果物を買ってきた。これで2〜3日は大丈夫だろう。

食料を持ってMaryの家へ戻ると、ぼくのために空けてくれた冷蔵庫のスペースに食品を入れた。Maryは満足そうな顔をしていた。

その後、昨日と同じように改めて中心部のソルへと足を運ぶ。大晦日もまずまずの人手だった。

中心部から足の向くままブラブラと歩いていく。途中で気に入ったポイントがあれば、カメラを向けてシャッターを切った。

たっぷり時間を掛けて歩き回り、午後7時ごろにMaryの家へ帰ることにした。自分の部屋に戻りパソコンで文章を書きながら年越しをしようと思ったのだ。

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