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備忘録/弁護士の就職と転職/経営法友会とJILA

日本企業における法務部の集まりといえば、経営法友会がある。他方、企業に勤める弁護士の集まりといえば、日本組織内弁護士協会(JILA)がある。両者は、いろいろな面で性質が異なっています。

経営法友会は、企業単位で参加する団体ですが、JILAは、個人単位で参加する団体です。それを反映して、経営法友会は、会費も企業が負担しており、会の活動も業務とみなされる余地があり、業務時間帯での会合も開かれていますが、JILAは、会費は個人負担が原則で、会合に参加できるのは、業務時間外(業務時間後か有給)を利用することになります。

私が抱くイメージとしては、経営法友会の参加者は、「自分は、まず、会社員(法務担当者)である」というのを基礎にしており、弁護士登録をしていても、それは、簿記会計や英語資格試験のスコアと同じく、「ひとつの専門性があることを示す指標」に過ぎないような位置付けです。これに対して、JILAの会員は、どちらかといえば、「自分はまず弁護士である」ということを大前提(親亀)として、その上で「自分が働いている勤務先」としての所属企業(子亀)がある、という印象を抱きます。

経営法友会のほうが歴史もあり、おっきな組織だと思い込んでいたのですが、両者がHP上で公表している会員数でいえば、経営法友会は「1200社以上」に対して、JILAは、もう「1600人以上」と逆転していたのですね。

両組織が、今後、どうのように発展していくのか。外部者ながら、期待して見ています。

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