ビジネス書

私は数学+プログラミングで生計を立てています。キャリアの最初は金融機関でクオンツを、今はIT企業で機械学習系のエンジニアとして働いています。
もちろん業務の中心は数学やソフトウェア工学系の知識が要求されるものが多いですが、いわゆる"ビジネススキル"も役に立っています。
("ビジネス"スキルとか"ビジネス"サイドとか違和感を感じることがありますが、今は自分には些細なことのような気がしています。)

ビジネス書の良い点

マーケティング、ロジカルシンキング、企画、マネジメント等の知識を学ぶことができます。こういったスキルは職種に関係なく私には必要だと思います。というのは私は様々なバックグラウンドの人が役割を超えて協力することで良いサービスを作れると思っているからです。
最近プロダクトマネジメントの勉強をしているのですが、「エンジニア(または私)がプロダクトマネジメントをすべき」という意図ではなく、エンジニアやマーケター、営業、財務、ウェブディレクター等がプロダクトマネジメントの基礎知識を身に着け、みんなが真剣に良いプロダクトを作るために協力し合うほうが良いと思っています。

ビジネス書の読み方

私が実践しているポイントを紹介します。厳格にしているわけではなく、ざっくりと行っています。

1. 著者が主張していることをとりあえずは受け入れる。
基本的に「ふーん。なるほどね。」と思いながら読み進めていきます。同意できない主張でも著者のバックグラウンドを調べたりすることで「そういう背景ならそうかもね。」と思いながら読んでいます。これは他人の経験をできる限り深いレベルで理解したいからからです。受け入れる姿勢がないと私は理解が深まらない気がしています。

2. 著者が主張していることをとりあえずは実践する。
とにかく主張をそのまま実践します。出典は忘れましたが「秀才は自分の経験から学ぶ。天才は他人の経験から学ぶ。」という言葉が私は気に入っています。本を読み理解をしそれを学ぶことができるのであれば天才だと思います。私はさすがに他人の経験から学べるほど賢くないので自分の経験を重要視しています。なので"とりあえず"実践しています。
実際、1週間くらいは試しています。例えば1on1の本を読んだときに紹介されている方法を"そのまま"実践しました。今は自分の状況や目的に沿った方法で取り組んでいますが、最初に型を学ぶことで良いものになったと思います。

勉強するきっかけ

かなり昔に読んで内容は覚えていないのですが、勉強し続けることを意識するようになった本だと思います。本自体は印象に残っているのでいい本のはず。
本の内容と関係が深いかは忘れましたが私の勉強に対する考え方のベースを紹介します。
1. 英語を話したい人は多いが話せるようになる人は少ない。
英語を話せるようになる方法はみんな知っているはず。多くの場合は、ただ単に「十分な時間をかけて勉強する」だけだと思います。しかし、様々な理由で勉強時間が短く、いつまでたっても話せるようにならない。(私は英語が苦手だし、優先度が低いので話せません。)
つまり、多くのこともただ単に勉強時間が足りないだけだと私は思って勉強しています。
2. 毎日文字を書いているのにキレイな文字がかけるようにならない。
毎日文字を書いているのに私は字が汚いです。中学くらいから変わっていません。毎日何も意識することなく繰り返すだけでは上達しないということだと思います。生産性やプログラミングスキル等も毎日繰り返すだけでなく、意識して訓練することが必要だと私は感がています。

ロジカルシンキング

思考のフレームワークを学ぶと考えを整理したり、戦略を立てたり、人を説得するために資料を作るのに役立ちます。実際に私はAI・機械学習チームを強くするために様々なことをフレームワークを使って考えています。
MECE、ロジックツリー、4P、7Sなどよく使います。
"空・雨・傘"というのがあるのですが、データ分析やエンジニアリングを行う上で特に重要だと思います。データを見る、状況を解釈する、その対策をたてる、この3つが常にセットになるようにしています。

意思決定

マネジメントかどうかは関係なく、日々意思決定を行っています。「今日、何をどの順番でどのように行うか」というのも意思決定だと思います。
"何をやるか"を決めるときに、候補を3つくらい上げてからメリット・デメリットを考えて選択することが意識しています。またそれらの候補を偏らないように上げることを心がけています。候補を考える方法はフレームワークを使って考えることが多いです。
成功している他者の例を探すことも重要です。私が抱える問題の多くは私にとって初めてですが、人類にとっては初めてではないケースがほとんどです。同じ問題(または少し抽象化した問題)を上手く解いた人を見つけられると思います。
また自分の意思決定にどういったことが影響しうるのかを知っておくことは非常に大事だと思います。意思決定をロジカルに行うことを思い込みや様々な要素が妨げます。それらを完全に排除することは難しいと思いますが、知識を持つことでできるだけ排除できるといいなと思っています。
意思決定時に「それを最後までやり抜けるか」も重要です。どんなに良い意思決定でも最後まで実行できて初めて評価されると思います。

マーケティング

実は学部のときの専攻はマーケティングでした。コトラー先生の分厚い本を輪読した記憶があります。実際の企業の例が多く学びが多かったと記憶しています。
プロダクト開発やチームビルディング、社内政治(悪い意味ではなく)にマーケティングの考え方を取り入れています。

プロダクトマネジメント

絶賛勉強中です。尊敬するプロダクトマネージャーの上司から紹介してもらった本が良かったです。

最後に

文章を書く練習をしています。自分の考えを正確に言語化することは非常に難しいです。しかし、多くの人と協力して大きなことにチャレンジするために自分の考えを今よりも正確に伝えられるようになりたいです。


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