見出し画像

罪状、可愛すぎる件について

元気で明るく美意識の塊
かわいいかわいい我が家の"姫"担当
次女が中学校に入学しました。

さあ!入学式当日!!
さっそく保護者呼び出し(笑

もちろん議題は”ムラサキ色の髪の毛”について!

そりゃあそうだよ。。
そんな子ひとりもいないもん。

ってか、よく行けたな。。。それで。
いや、かわいいよ?もちろん。
超絶かわいい。

だけどさ、中学校だぞ?
先生に怒られるだろう!そんなの当然のように!

この日がくるまでに母は何度も聞いた。
「ねえ、髪の毛、黒に染めないの?」

「うん、染めない!」

そ、そっか。じゃあ、頑張って。
だけど、自分を貫くというのは
必ずつらいこともあるからね。
わたしにできる協力はするけど、
そのつらさは自分で
引き受けることをわかっておくんだよ。

わたしも小学生のとき茶髪で、
中学入学時、黒髪にした。
怒られたくなかったから。

だけど、どうして黒くないといけないの?
どうしてみんな同じじゃないとダメなの?
ずっとそう思ってた。

学校はみんなを同じにする場所なのか。
そのくせ、個性を尊重する、とやたら言いたがる。
矛盾しているじゃないか。
見た目は個性に入らないというのか。
おかしい。どう考えても変だ。

髪の毛の色だけじゃない。
髪形、スカートの丈、
下着の色まで指定したり、
靴下、かばん、髪ゴムの色まで
個人には決めさせない。

自分で考え、自分で選ぶ
ということを徹底的に排除してくる。

はっきり言って気持ち悪い。

3年前、長女が中学3年生のころ
登下校は制服という決まりがあった。
女子はスカートだから、真冬、すごく寒くて
長ズボンを履きたいのだが、
それは禁止されていた。
しかもタイツは肌色に限定されていて、
そんなもん見たことねえよ!って思った。

これはもう言うしかない!!
と学校に意見。

女子のスラックス着用もジェンダー的なあれで
認められるようになりましたよ?
なんて言われたけど、食い下がる。
3年生にまでなって、
どうして制服を新調せにゃならんのだ!
ふざけんな!と(笑
肌色タイツも売ってんの見たことねーよ!
黒がどうしてダメなんだ!
どこでも買えるもんを履かせろ!と。

すぐに女子の長ズボン着用が認められた。
(女の子は下半身を冷やしてはいけない!!)

それから、学校はちゃんと考えてくれて
タイツや靴下の色、髪ゴムの色や
かばんの指定がなくなったり、
いろんな校則が変わった。

おお、よくなってんじゃん。
入学説明のパンフレットを見て、感心。

だけどさすがは姫、
そんな改正程度でまったくおさまってくれない。

わたしの髪の毛がムラサキ色で
誰に迷惑かけたというんですか?

ごもっとも!

結局、入学式でのお呼び出しで
半年後には黒にすると、約束をとりつけられた。

が、その約束は
立場ある大人が本人から
無理やりに引き出した言葉を
勝手に"約束化"しただけのものであり
本人の意思があって結んだものじゃない。

こんなの自白の強要みたいな手法ですよ?
なーんて、先生泣かせなこと思っちゃう。

さらに後日、またお呼び出しされた彼女。
電話で報告を受けているときに
とうとう腹が立ってしまった。

こんなの憲法違反です。
人権侵害ですよ。
どうして自分で選んで入学したわけでもないのに
自分の容姿に関することを
他人に決められなきゃいけないんですか。
個性を尊重するって学校運営に書いてあるのに
みんなと同じにできない子は排除するんですか?

わたしは確実にモンスターペアレント
いわゆるモンペというやつだろう。
既存の学校のルールを思いっきり破ってるのに
逆ギレしているのだから。

電話で1時間も話し合ったけど
ずっと平行線のままで(そりゃそうだ)
翌日学校に伺うことになった。

言い過ぎたなあ。
絶対にこちらが反乱要素なのに。
わたしから穏便に謝ろう。
みんなと同じにできなくって
ごめんなさいと言ってやろうか。
(謝る気あるのかよってくらい皮肉)
でもやっぱり変なルールだよなあ。
みんな一緒の見た目してなきゃダメなんて
超変すぎる!気持ち悪い!
一緒なわけがないのに!

もうずっと思考が延々ループ
ほんと、眠れない!!
(前日飲みすぎて二日酔いなのに!)
もうやだ!!考え方が全く違う人と
分かり合えない話し合いするの
ほんっとに嫌だ!!やめたい!

誰のことも嫌な気持ちにさせたくないのに。
子どもも嫌な気持ち
先生も嫌な気持ち
親も嫌な気持ちって、、
ほんと、誰得なルールだよ、マジで。
はやく滅されてしまえ!!!

仕方ない、腹くくろう!

学校に行くと、
すごく丁重に迎えられた。

通される部屋は、、、

校長室!!!

ここ入るの20年ぶりだーーー。
(わが母校でもある。)
うわー。やだーーーー。
(3年生最後の授業中この校長室で怒られてた。)
フラッシュバック!!!

ドキドキしていたら
校長先生が

「まず謝らせてください!」

へ!?!?

ちょっと待ってくれ!
それはこちらがやろうとしてたやつじゃないか!!
瞬発的に担任と校長とわたしで謝り合戦。

これは、、なにごと??

文科省は校則を、
最終的には校長の判断としている。
だから、自分が真摯に考えなければいけない。
子どもの個性、子どもの意思を何より尊重したい。
そして、疑問に思ったこともなかったが
どうして髪の毛が黒じゃないといけないのか、、

校長は、わたしが来る その時まで
考え続けていたと話してくれた。
わたしも、きっと担任もそうだっただろう。

今は、ほとんどの子どもたちが高校に進学する。
その準備期間として、最後の義務教育の3年間
一番一般的な高校の校則に合わせて
中学の校則は作られていると考えた。
時代はどんどん変わっている。
校則も少しずつだけど、変わっている。
このような意見はどんどん出てきてほしい。
ずっと現場にいると、
なにがおかしいのかわからない。
人に言われてやっと気づける。
子どもたちにより良い学校にしていきたい。

ちょっと、校長!!
めちゃめちゃ、ええ先生やんか。

校則はすぐには変わらない。
まだまだやっぱり、
ムラサキの髪の毛は歓迎されない。
だけど、次女が自分の意思で
黒くしよう!となるまで
たまの声掛け程度で自由にしてくれるようだ。

閉じ込められて、
「はい」と言うまで帰してもらえないこともない。
無理やり黒染めされることもない。

時代は変わったな。
これが多様性ってやつか。

人はそれぞれみんな違うもんな。
受け入れる力、認める力、
先生たちがこれだけ変わったんだから
きっと校則もどんどん変わっていくだろう。

陰で言ってたって変わらない。
話し合わないと分かり合えない。
伝えないと気づいてさえもらえない。

その瞬間には勇気がいる。
どうせ無理でしょ~。って思ったりもする。
でも変わらないものなんてきっとないんだわ。
人も、常識も、ルールも変わる。
そう思うと、なんだかワクワクしてくる。

モンペでごめんよ、先生たち。

だけどモンペに感謝してくれ
不自由を嘆く未来の子どもたち!!
変わらないことなんてない!
変える意思を強く持ち続けてくれ!
未来は明るい!!
いつだって声を上げた者たちだけが
世界を変える権利を手にする!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?