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2022年J1第22節 名古屋グランパス対川崎フロンターレ レビュー「"スピード"というお題の設定は正しかったのか」

2022年J1第22節 名古屋グランパス対川崎フロンターレは1-1の引き分けでした。

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中2日の試合で時間も経ってしまい、何を書こうかと思ってたところで、こんな記事を読みました。

この記事は以下の記事の続きです。

これを読んでいて「そういえば、川崎フロンターレはお題が出ていたな」ということを思い出しました。

「スピード」というお題

川崎フロンターレが2022年シーズンを迎える上で、鬼木監督が提示したお題は「スピード」でした。

-キャンプでのポイントは
鬼木監督 もう一段、スピードのところを大事にしていきたい。単純なスピードも、考えるスピード、パススピードを意識してやっていきたい。

-どう選手に働きかけを
鬼木監督 チーム内で、スピードに対しての意識が上がることが必要。ポジションを取るスピードも。駄目だとかではなく、お互いが要求し合える環境で底上げ出来れば。スピードは、見落としていた部分かなと思う。世界のサッカーを見ると、もっともっと早くなっている。単純に、動きのスピードもそうですし、パススピードも日頃のトレーニングから上げていきたい。まだ体が重い中、そういう時は頭のスピードにはなるのかなと思う。

日刊スポーツ「川崎F鬼木達監督が語る課題「スピードのところを大事にしていく」一問一答

スピードについては、シーズン中にこんなコメントを残しています。

鬼木監督は今季の進化のキーワードに「スピード」を挙げてきた。悲願のACLを逃したからといって、変えるつもりはない。

「スピードという言葉が独り歩きしても困ってしまうのですが」と鬼木監督は断ってから、狙いを改めて整理する。

「その部分で海外のサッカーと比べると遅れを取っているのは確かです。自分たちが追いつくために、いろいろなスピード、つまりパススピードも移動のスピードも考えるスピードも意識したいと思っています」

(中略)

「そこは言い続けることが大事ですが、でもあくまでそれがベースであって、また違うところももっともっとやらなければいけないんです。そのバランスは非常に難しい。スピードと言いながら、スピードが上がりすぎてエラーが出ているシーンもあるので、本当は一貫してやっていくべきものだと思うけれど、その時その時で何が一番重要視しなければいけないことなのかを見極めていきます」

サッカーマガジンWeb「【川崎F】鬼木達監督が負けて確信する「アグレッシブ」。「自分のその考えがそもそもいけないんじゃないか」の本意とは

鬼木監督が語っていたのは、ボールを止める、受ける、外す、運ぶ、見るといったアクションのスピードを速くしたり、緩急をつけて、差を生み出すこと。つまり「スピード」と語っていますが、「差を作ること」と言い換えた方が伝えられる話なのです。

僕は鬼木監督の意図は理解しましたが、「スピード」という言葉を用いたことで、勘違いも生まれるなと思いました。そして、今の川崎フロンターレはこの「勘違い」が埋められずに苦労しているように見えます。

言葉がもたらす「勘違い」

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