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2019年J1第23節 ベガルタ仙台対川崎フロンターレ レビュー「2017年と2018年ほどの余裕は"ない"」

2019年J1第23節、ベガルタ仙台対川崎フロンターレは、2-2の引き分けでした。

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家長を活かしたマギーニョ

この試合のポイントは、ベガルタ仙台が3-5-2のチームオーガニゼーションを採用したことです。ベガルタ仙台の渡辺監督は、記者会見で「最初から3バックだった」と前置きした上で、こう語っています。

川崎さんとのこれまでの戦いを振り返った中で、我々が前向きに守備をしたいと。そうなった時に4バックでも非常にバランスは良いのですが、どうしても両サイドのサイドハーフが引っ張られて下げられてしまうと、そこから出て行くパワーが無くなりますし、守備に対して後ろ向きでプレーをする選手が増えてしまう。そういうところをまず無くしたかったので、5枚にして最初から前向きにボールを奪って出て行くというシーンを作りたかった。あとは理想を言えば、もっと守備で人にかかっていってピッチの中でカオスを作り出すというか、そういうものを作りたかったのが一番の理想です。

ただ、開始早々の関口の負傷退場によって、準備してきたことが出せず、誤算が生じます。関口の代わりに金正也が入り、3バックの左でプレーする予定だった永戸が関口の位置でプレーし、永戸の位置に金が入ったのですが、なかなか川崎フロンターレの選手を捕まえることができません。

ベガルタ仙台は、川崎フロンターレのMF3人に対して、MF3人を配置し、中央にパスコースを限定し、マンツーマンで守っている中央でボールを奪いたかったのだと思います。しかし、前半はこのマンツーマンの守備が上手く機能しません。機能しなかった理由は、3人のMFの両脇で阿部と家長がボールを受けようとアクションを起こした時、ベガルタ仙台は対応する選手がおらず、2人をフリーにしてしまったからです。

阿部と家長がフリーになっていた理由は、登里とマギーニョがベガルタ仙台のDFと並ぶような位置まで移動し、相手の背後を狙ってボールを受けようとアクションを起こしていたからです。2人と小林が背後を狙っているので、ベガルタ仙台は、阿部と家長をフリーにしてはいけないと思いつつ、なかなか2人に対して、積極的にボールを奪いにいけません。前半は阿部と家長がボールを受けることで、上手くペナルティエリアまでボールを運ぶことができていました。

最近の家長は、相手を外す動きが少なく、ボールを受ける回数が減っているように見えましたが、この試合の前半はボールを積極的に受け、出して受け手を繰り返し、右サイドから川崎フロンターレがボールを運ぶ要因になっていました。

家長がボールを受ける回数が増えたのは、マギーニョのプレーも要因です。マギーニョがリーグ戦で出場したのは、第14節以来。スターティングメンバーで出場したのは、第13節以来でした。第13節の大分トリニータ戦では決勝点を記録し、これから出場機会を増やしていくのではと思っていたら、大分トリニータ戦で採用された車屋の右DF起用の方がメインになり、マギーニョは出場機会を増やすことができませんでした。

驚いたのは、チェルシー戦のアディショナルタイムでの出場です。あの起用は、元々マギーニョを起用する意図はなかったことを示しています。マギーニョとしては、自分ができることを証明したいけど、チャンスがなかなかもらえない。悔しい思いをしていたはずです。特に左DFの選手が右で起用されるというのは、右DFを専門とする選手にとっては、特に悔しい出来事だったと思います。マギーニョの場合、"助っ人"として入団しているのでなおさらです。

マギーニョが改善した2つのプレー

マギーニョが起用されない理由は、僕が考えうる限り3点ありました。

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西原雄一

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