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ディスカッションのレベルとアウトプットのレベルは比例する

前回のnoteでお伝えした取材を受けた件ですが、Business Insider Japanに記事が掲載されました。

実はこの記事ではカットされたですが、今後のことについて一言。今後はアーカイブを充実させていくというよりは、アーカイブを元にJリーグや日本におけるスポーツ、日本におけるサッカーについてサポーターの皆さまやスポーツファンの皆さまと一緒に考え、共有する場所として、ONE FIELDを活用できればと考えております。

少しずつONE FIELDを起点にプロジェクトがゴロゴロと転がりだしています。

このONE FIELDですが、メインビジュアルにはイラストを採用しております。このイラストはなんと描き下ろしです。

このイラストを描いてくれた中尾さんは前職の先輩です。最近は本業の傍ら、グラフィックレコーディングやイラストのお仕事でも活躍されています。

中尾さんとの接点は会社を辞めてからはしばらく途絶えていたのですが、中尾さんがグラフィックレコーダーとして活躍の場が増え、僕も会社のグラフィックレコーディング部のお手伝いをする機会が増え、再び連絡を取り合うようになりました。会社のグラフィックレコーディング部の勉強会に中尾さんに来てもらったこともありました。その時中尾さんが描いた絵は、なぜか会社のロッカーに貼り付けられて、しばらく飾られてたなんてこともありました。

「ONE FIELD」の件で久々に中尾さんと仕事したので、その話をnoteに書きたいと思います。

時間がない時は頼みづらいくらいレベルの高い人に頼む

今回「ONE FIELD」のnoteを制作するにあたって、ネックになったのはビジュアルでした。Jリーグ非公式であるがゆえに、ロゴマークやJリーグ提供の素材は使えません。

チームの情報は文字とキーカラーを使ったビジュアルでカバーするとしても、note全体のトーンを決めるイメージとアイコンは新たに作らなければなりません。公開はGW明けの5/6が良いと思ってましたが、時間がありません。時間がないときほど、頼みづらいくらいレベルの高い人に頼むに限ります。別の人にも連絡したらスケジュールがあわなかったので、思い切って中尾さんに連絡をして、了承してもらいました。

作業を始める前のディスカッションが大事

作業を進めながら思い出したのですが、中尾さんは作業を始める前の打ち合わせで細かく要件を確認してきます。何のために、どんなnoteのイメージを制作するのか、イメージに描く要素はどんな要素が入っているとよいのか、誰が読むnoteなのか、などなど。ただイラストを描くのではなく、きちんと要件を汲み取り、自分なりに噛み砕き、分からない点は丁寧に質問してきます。中尾さんとディスカッションしながら、僕も考えを整理しつつ、足りない要素を伝えることができました。

中尾さんが描いてきたラフでほぼ要件は満たされていましたが、「年齢・国籍・性別は関係ないキャラクターとして描く」「お祭りとかBBQみたいなモチーフも入れてほしい」という要望とともに僕が伝えたのは「スタジアムを中心にしてほしい」ということでした。

ラフではスタジアムは左端にあったのですが、あくまで中心はサッカー。スタジアムを中心に社会と連携しながら、楽しい社会を作り上げるという絵にしたかったので、スタジアムを中心に変更してもらいました。短時間でしたが、とてもとても素晴らしいイラストになりました。中尾さんには感謝しても感謝しきれません。本当にありがとうございました。そして、中尾さんのイラストに興味が持った人は、ぜひご連絡頂けると助かります。コンセプトを噛み砕いてイラストにするのが得意な人です。

作業が速い人ほどディスカッションが長い

中尾さんと作業しながら思い出したのは、作業が速い人の特徴です。

僕が考えるに、作業が速い人は事前の要件に関するディスカッションは長い傾向があるということです。ディスカッションでお互いの認識の差異をすり合わせし、不明な点はディスカッションして潰す。要件さえつめておけば、技術はあるので、迷わずに要件を満たすアウトプットが作れる。ディスカッションを通じて「中尾さんとの作業はこうだったなぁ」と懐かしくなりました。

ディスカッションがきちんとできる人は、自分の技術と創り出すアウトプットに自信がある人でもあります。再現できる技術と体力、頭の中にイメージがあるから、ディスカッションするときに言葉でアウトプットのイメージを表現できる。これはアスリートや俳優のような仕事でも同じだと思います。アウトプットのイメージを表現出来ない人は、ある時期までは技術と体力で高いパフォーマンスを表現できるでしょうが、そのうち壁にぶつかります。壁にぶつかってからでは遅いのです。

もちろん再現性や出来る事を増やすための修練は不可欠です。ディスカッションだけ上手くても意味がなく、アウトプットする技術があることが前提です。でも技術のレベルが高い人は、ディスカッションのレベルも高い。僕はそう思います。

最後に、最近毎週1時間お話している大学生が、いい事書いていたので、紹介します


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