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リオネル・メッシは砕けない

アルゼンチン対ナイジェリアの後半が始まる前、スタジアムの通路で選手が円陣をくんで、円陣の中心にいる選手の声に神妙な顔で、耳を傾けていました。

円陣の中心にいたのは、リオネル・メッシ。身振り手振りを交えて、選手に声をかける姿は、グラウンドで見せるメッシの顔とは、少し違っていました。

メッシという選手は、グラウンドではチームメイトを手を叩いて鼓舞するような、目に見えてリーダーのような振る舞いはあまりしません。その代りに、チームの先頭に立って、真っ先に敵に立ち向かう姿をみせることで、チームメイトの信頼を勝ち取ってきたリーダーだと僕は感じています。

メッシという選手のプレーを見ていて、いつも感心するのは、どんな試合でも、先頭に立って敵に立ち向かい、相手を打ち負かそうとプレーすることだ。

世界中のサッカー選手から、倒すべき敵として認められ、個人的には手にできるタイトルは全て手にしてきた。それでも、メッシは歩みを止めません。

苦しい試合でも、ミスしても、真っ先にボールを持ち、ミスをしたら取り返そうとします。

そして、どんなに酷いファウルを受けても、メッシはすぐに立ち上がります。169cmの小さな身体で、自分より大柄な選手に向かっていくだけでも勇気がいるのに、身体がきしむようなファウルを受けても、メッシはすぐに立ち上がります。

「メンタル」という言葉で片付けたくはないけれど、どんな困難にも折れない心こそがメッシの強みなのだと、僕は感じています。

初戦のアイスランド戦を観て、選手と監督との関係が上手くいってないことは、プレーから伝わってきました。

敗戦の責任を他人に押し付けようとする選手、コントロール出来ない監督とスタッフ、そんな最悪な状況を分かった上で、メッシはすべての責任を引き受け、ワールドカップを戦っているように見えますし、そんなメッシの姿は、どこか孤独で、痛々しくも見えます。

今のメッシを見ていると、94年ワールドカップで、イタリアを準優勝に導いだロベルト・バッジョの姿と重なるときがあります。

選手の能力は高いけれど、戦術家の監督はチームを掌握出来ず、チームはボロボロ。全ての責任は自らの肩にのしかかっているのに、味方は少ない。当時のロベルト・バッジョの状況を思い出しながら、今のメッシのプレーを見ています。

メッシは果たして、ロベルト・バッジョには出来なかった優勝へと導くことが出来るのか。楽しみです。


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情報の文明学(梅棹忠夫)
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