愛してるよ

雨の日に川に向かって歩いていく。黒々とした濁流を眺める。足が水に浸っていく。靴下がまとわりついて気持ち悪い。腰まで水に浸かると、足が濁流に飲み込まれていく。流れに身体を飲み込まれ、水の中で回想する。人生最後までこんなに気持ち悪いなんて俺の人生にぴったりじゃないか。目を閉じた瞼の裏。君の口元がこう言った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?