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書くことをどう伝えるかについての考え事

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記事一覧

右も左もわからない

考え事を文章化する練習をしている。考えたことを、どうやって筋道を立てて文章にすることができるだろうか。読み返したときに、あの時はどうやって考えたのかを思い出すことはできるだろうか。それに挑戦している。

思い浮かんだテーマは「なぜ、右と左があるのか?」である。

初めてこのテーマを見たのは、物理学の本だったと思う。それまでは「右と左の違い」については全く考えたことがなかった。

鏡を見ると右と左だ

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自分の言葉で言い直す

難しい概念がある。あるいは、難しい言葉。

例えばなんでもいいが「ダウンロード」という言葉を、わたしはちゃんと自分の言葉に言い換えることができるだろうか。

「ダウンロードって何?」とそれを全く知らない人に聞かれた時のことを想定して、言葉を選ぶ。それも、「全く知らない人」がどのぐらい全く知らないのかを把握しないといけない。

パソコンに全く触れたことがない人か、それとも、スマホなら持っているだろう

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エッセイにおける人称を考える

小説を読んでみたら、自分が思っている「小説っぽさ」ってなんだったんだろうと考え直すことになった。そう考え直したときに、なんだか気持ちよかったことを覚えている。

小説を書くなら、小説らしい文章を考えなければいけないと思っていた。「私はこう思った」とか、一人称なら、一人称らしい文章、「Aはこう考えた」とか、三人称ならそれらしい文章がある。

その「小説らしさ」がよくわからなくて、戸惑っていた。けれど

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書く以前に、そこにいるということ

書くためには、いなければならない。書く前には、机に座っていなければいけない。

久しぶりに、電車にのって以前はできなかった書き方ができるようになった。スマホで文章を書くことだ。今までは、人前で書くことが恥ずかしくてそれができなかった。

そうでもない人もいるみたいだ。カフェで、誰かがノートに何かを書き込んでいてもそんなに不思議な行為じゃないかもしれない。パソコンならより、仕事をしているように見える

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何かについて記事を書くとはどういうことか?

例えば、美味しい目玉焼きについて記事を書く。それは、料理のレシピやノウハウの記事かもしれない。あるいは、美味しい目玉焼きを食べた食レポ記事かもしれない。あるいは、ただ単に目玉焼きを何かの例えとして引き合いに出しただけで、本当は目玉焼きなんぞには興味がないのかもしれない。

そもそも、そうした「記事」が、「レシピ」だとか「食レポ」とかどうして分類できるのだろう。目玉焼きの作り方が詳細に描かれていた場

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もやもやとは何か?

心がもやもやする。

例えば、お父さんとお母さんの言っていることがちがうともやもやする。

学校では信号を守りましょうというのに、赤信号を守らない人を見るともやもやする。

コーヒーを飲むと眠れなくなる。わかっているのに、飲んでしまう。

好きな人とたくさん話したいのに、好きだと思えば思うほど話せなくなってしまう。

もやもやするのにも色々ある。だから、「もやもや」するときはただ一言「もやもや」で

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弱さと強さ

昨日、昔自分がノートに書いていた文章を読み返していた。眠りたいのに、眠れなかった。頭を使わずに、心を落ち着かせる方法はないか、と考えて自分が書いた文章を読むことにしたのだった。

自分が書いたのだから、気持ちもよくわかる。何を考えていたのかよくわかる。そう、甘く見ていたのかもしれない。

普段は文章を全く読み返さない。自分の書いたものにはあまり価値がないと思っているからだ。けれど、昨日布団の中で、

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「弱い」とはなにか?

せっかく書きながら考えるのだから、自分が興味のあるテーマを選んで、それについて書いてみようと思う。これはあくまでも、この場で考えついたことで、わたしは次に書くときは、全く別のことを書くかもしれない。また、書いている途中ではじめに書いていたことがわからなくなるかもしれない。

とりあえず、書きながら考えてみることにする。

「弱い」とはなにか?

わたしがこれをテーマにしようと思った理由は、弱さとい

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書く前に感じる抵抗感について

今日は、この記事を書こうとするのが大変だった。書く前からnoteを開くのがなんとなく嫌に感じた。

どんなふうに嫌だったのかというと、うまく言えない。なんとなく、書きたくなかった。

書き始めてからは、仕方なく書いている。しかし、書く前は確かに「書きたくない」と思っていた。

いま、その「書きたくない」気持ちを思い出して、言葉にしてみようと思う。

最近になって「書きながら考える」ことを意識しよう

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テーマは決めないといけないのだろうか?

最近になって、書きながら考えることはどういうことなのだろうと考え始めた。その書き方を意識して練習している。なるべく難しい言葉を使わずに考える。

書くことはゆっくり考えることだと言える。書かずに考え事をすると、いろいろなものが頭をよぎる。気がついたらはじめに考えようとしたことと別のことを考えている。その勢いで書こうとすると、指が追いつかない。指を痛めて書いていた頃もあった。心で起こっているそのまま

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考えなければならないのははどんなとき?

昨日、寝るあいだ、布団の中で考え事をしていた。

自分一人で考えているときは、途中で何を考えていたのかを忘れてしまう。こうして書いているときもそうなのだが。途中でやめてしまうのは、考えていることにあまり興味がないからだろう。

興味がないから考えない。考えるのをやめてしまう。自分が考えるのをやめてしまうのはそんな単純な理由であるようだ。考えているうちに、疲れて眠っていた。

考えている間は、眠れず

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書く練習とはどのようなことを言うのだろう?

書くことは、知識をためこむことや何かを理解することとはちがう。知識がなくても書くことはできる。そもそも、自分の知っていることしか書けない。だから、自分の書ける範囲のことを書くしかない。わかっていなかったとしても、「よくわからないのだが……」とことわって書けば、憶測でもフィクションでも書くことができる。

いっぽうで、どれだけわかっていても言葉にできないという状況がありうる。食べ物の味を、舌で感じて

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考えたことを書き表す言葉がない時はどうするか? どうしたらいいのか?

さっきは、考えたことを言葉がはみ出してしまった場合のことを考えていた。例えば、考えてもいないのにそれっぽい言葉を書いてしまったり、自分でも意味のわからない言葉を使ってしまったりしてしまう時だ。

心地いいのは、自分が書く言葉と、自分の考えていることがぴったり一致するときだ。どうして自分がそう書いたのか、自分の文章のどこを聞かれてもわかる。いや、「わかる」必要はない。「わからない」なら「わからない」

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あたらしい、やわらかい、書きながら考えるための言葉を考えたい

新しい、柔軟な書きながら考える文体を考えてみる

タイトルをいつもの書き方で言いかえるとこうなる。ひさしぶりに、書きながら考えることをやってみた。すると、自分がどんな言葉で考えているのかがよくわかった。

なんとなく、言葉が体の先にのびていて、ゴツゴツしている。先の尖ったブーツを履いているとか、肩に棘があるジャケットを着ているとか、そんな感じがした。自分の動きに余計なものが加わっていて、傷つけたく

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