恍惚な悪夢

骨の天使が
異様に発達した肩甲骨を羽ばたかせながら
僕に近づき
その鋭い指で僕の眼をくりぬいた
血の代わりに、ホイップクリームが石榴のように僕の眼窩から飛び出す
そこで
やっと、これは夢なんだと気付いた
夢からまだ覚めない
現実の形象は、向こうで僕のホイップクリームを舐めている犬だ

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