見出し画像

HSP「繊細さん」と自分 ー『繊細さんの本』を読んで-

皆さんは、HSPをご存じだろうか。
最近記事や話題によくなっているので、ご存じの方も多いと思う。
hightly sensitive personの略で、「敏感な人」とか「敏感すぎる人」とか言われているが、より多くのことを感じやすい人のことを言う。

私は少し前にこの言葉を知り、「もしかしたら、自分は当てはまるかもしれない・・」と思っていた。
今回『繊細さん」の本』というHSPについての本を読んでみた。
共感できるとことが多くあったので、恐らく自分は「繊細さん」なのだろうと思う。
そうだと仮定して、HSPについてや自身のエピソードを書きたいと思う。


HSPについて

HSPとは、前述のとおり「感じやすい」人のことを指し、生まれ持った気質でおよそ5人に1人の人が該当するようだ。
脳に少し特徴があり、神経の高ぶりに関連するホルモン(ノルエピネフリン)や、警戒している時に分泌されるホルモン(コルチゾール)が多く分泌されやすい傾向があるようだ。病気というものではなく、生まれ持った1つの性質のようなもの、だという。

<特徴>

HSPの特徴として、人が気付きにくい些細なことも気が付く、つまり感受性が強いということがある。例えば、意識的なことは勿論、無意識的なこと(相手の感情やその場の雰囲気・光・風など)や、自分の気持ちなど自己の内側で起きていることなども感じやすい。

こういった性質が、ポジティブに働く面もあれば、ネガティブに働くこともある。
ポジティブな面としては、
・想像力が豊か
・人の気持ちがわかる
・人の気持ちに共感しやすく、ごく自然に人に配慮した行動ができる などの点。

一方ネガティブな面は、
・人の気持ちを感じすぎたり、刺激を感じ取りすぎて疲れやすい。
・人に左右されやすい。
・多くの情報が入り込むと不快になったり混乱しやすい。
・社会生活の中で生きにくいと感じる。
・動揺が避けることを最優先に行動する。など。

自分自身とHSP

自分自身も、これまで書いてきた多くのことに該当すると思うが、
特に自分の中でHSPの特徴っぽいなあというものを上げてみた。

・職場で周りの人の表情・行動から「誰が何を考えているのか」を無意識に
感じ取っている
・多くの事が起こったまま、考えを整理できずにいると、
 思考の消化不良がおきている状態になりすごくモヤモヤする。 
 一度日記などを書いて整理しないといけない。
・職場やカフェで雑音やその「雰囲気」がすごく気になる。
 まわりが気になって集中できない。カフェ自体は好きだが、行けるカフェと行けないカフェがある。

HSPの人とそうでない人の感覚は大きく違う

本にも書かれていたが、HSPの人とそうでない人の感覚は大きく違うという。HSPの人から見て、非HSPの人は「配慮に欠ける」ように見えたりするが、逆から見れば「そんなに小さなこと気にしすぎ」に思えたりする。

自分自身のケースで言うと、恐らく旦那はHSPではないと思う。
昔付き合っていた時に、お互いが理解できなくて、何度も衝突した。
私は、わかってほしい人に自分の感覚や感性・気持ちがもらえない悲しさを何度も感じたし、一方で彼の主張を理解できないことが沢山あった。

一緒にいる期間が長くなるにつれ、またそれぞれが自立するにつれ、
お互いは独自の考えや感性をもっているものだ、と良い意味での諦めのようなものがでてきて、「違う」ことに対する葛藤はなくなった。
すべて理解することはできないけれど、認めることはできる、という状態になった。

対人関係において、そのスタンスは、今会社の人に対しても同じで、
自分の感覚を皆がわかってくれるかと言えばそうではないし、
自分も他人のことを全て理解することはできない、
そういったいい意味での割り切りがある。
勿論その上で、互いに認めることが大事だと思う。

自己理解・他社理解の一助として

私は今回この本を読んで、今まで、なんとなく自分の性格だと思っていたことが、「HSPの性質かもしれない」と思う部分があり、何だか少し気が楽になった面があった。
もしご自身も「そうかもしれない」とか、身近な方が「もしかしたら・・」と思う方がいらっしゃったら、一度読まれてみると、大変理解が深まると思います。お勧めです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?