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低感情社会が暗示する残酷な真実

昨今、怒鳴り声どころか大きな声さえ受けつけない人が増えているという。

そういう人をHPS(Highly Sensitive Person) ハイリー・センシティブ・パーソンと呼んだりもするが、そこまでいかなくとも怒鳴り声を苦手とする人は確実に増えている。実際、この記事に同意、共感する人は多い。

また、この記事に対するこのような考察記事も話題になっている。

これらの記事やその反響を見ると、主にポリコレ的な観点から、低感情社会を歓迎する人がネットではほとんどである。しかし実は、こうした低感情社会が進行し、それを歓迎する人が増えている背景には、残酷な社会の実相が隠されている。今回は、そのことについて書きたい。

その残酷な真実とは何かというと、「痛みの拡大とその需要」である。そのことを、順を追って説明したい。

まず、人々はなぜ低感情社会の促進を望むのか? それは、その方が「痛みが少なくなる」からだ。つまり、多くの人々が今、痛みを嫌がっている。

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