見出し画像

72店の街の本屋の歴史と個性をYouTubeで発信 東京都書店商業組合のチャンネルが熱い!総視聴回数は18万回を突破

東京都書店商業組合(東京書店組合)は2021年10月、街の書店の活性化などを目的にYouTubeチャンネルを開設し、組合加盟書店72店の紹介動画やお笑い芸人の太田光さん、ジャーナリストの池上彰さんの書店や本に関するインタビューなどを配信している。東京都の組合加盟書店がピーク時の1,426店から287店と8割も減少した現状を踏まえ、書店主や著名人が街の本屋や紙の本の存在価値・意義などを訴えている。

YouTubeトップ画面

4月21日現在の総視聴回数は18万1,300回超。チャンネル登録者数は約3,800人。視聴者の90%以上が高評価を付け、「小学生の頃たくさんお世話になりました。また通わせていただきます」といったコメントも寄せられている。ここでは同組合の取り組みの経緯と今後の展開についてレポートする。

【写真提供:東京都書店商業組合】

東京都の支援事業を活用。動画紹介し、SNSでコミュニケーション活発化へ

2021年7月1日、東京都中小企業団体中央会の「新しい日常対応型業界活性化プロジェクト」に東京書店組合の企画が採択された。同プロジェクトは予算上限5,000万円という中小企業の新戦略を支援する東京都の支援事業。

東京書店組合では、①動画メディアによる各書店情報の発信、②インフルエンサーマーケティングを活用した書店の価値の啓発と読書推進、③SNSを活用したマーケティング手法の各書店への導入推進―の3つに取り組み、書店業界の活性化や売上の向上などを図るのが狙いだ。

ここから先は

4,674字 / 5画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?