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棚橋弘季 Hiroki Tanahashi
2020年1月22日 23:12
いま読んでいるジョーゼフ・キャンベルの『千の顔をもつ英雄』の下巻に、中世のスコラ学者トマス・アクィナスの次のような言葉が紹介されている。聖トマス・アクィナスは、こう述べている。「賢いと呼べるのは、宇宙の終わりに思いをめぐらせる者だけである。宇宙の終わりは、宇宙の始まりでもある」終わりを想像できる人は確かに賢いと思う。そういう人は、変化に敏感になれるし、変化を拒まず素直に受け止めて自分も変
2020年1月26日 00:04
油彩画という視覚表現の可能性が、こんなにもあるんだというのは驚きだった。覗きこむとそのまま目が離せなくなる圧巻のヴィジュアルに至福の時間を過ごさせてもらった。東京都美術館で今週はじまったばかりの「ハマスホイとデンマーク絵画」展。展覧会の中心となるヴィルヘルム・ハマスホイは19世紀末から20世紀初頭にかけてのデンマークの画家。今回まで名前も知らなかった画家だが、なんとなく気になって観に行った。
2020年1月26日 23:51
地球規模、地球単位での課題に取り組むことが喫緊のこととして求められる現在、ポストヒューマンあるいは非人間という、これまでとは異なるパラダイムで思考をすることが必要だという話を昨年からこのnoteでは繰り返してきた。その際、従来の人間中心主義的思考を抜け出すためのきっかけとして、現代においては失われてしまった神話の思考を参照することはとても有意義なことだと、このジョーゼフ・キャンベルの『千の顔をも