本当のスタートライン②

37歳(結婚8年目)の私が、妊活をはじめた経緯について書いています。

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「37歳の誕生日を迎え、妊活をはじめることにした」と書きましたが、そもそも私自身は、もう何年も妊活してきたつもりでした。

いつ子どもができてもいいように、からだの準備、こころの準備をしてきたつもりです。

基礎体温の記録は結婚してすぐくらいから開始。

日頃から血液を増やしたり、浄血作用のある食材を意識的に摂るようにしたり。

妊娠の可能性がゼロではない場合、生理が来るまで禁酒したり。

髪を染めたり、パーマをかけたりしなくなったり。

もともとからだやこころを整えるセルフケアに興味があり色々と試すことも好きな健康オタクなので、妊活のためだけというよりは、どれも自分にとって心地よい選択でもありました。

なので、夫に「あれ、今日は(お酒)飲まないの?」「髪染めないの?」と言われても、妊活のためにそうしている、と言うことはありませんでした。

ベストなタイミングなんていつ訪れるかわからないし、その代わり普段からできることはして環境は整えておこう。あとはなるようになれ、と。

夫婦仲良く暮らしていれば、必要なタイミングで赤ちゃんはやってくる、と思って。

でもなかなかその時は訪れませんでした。

生理不順だったし、夫婦生活も年に数回だったし。

「自分には母親になる素質がないということなのか?」と、思いました。

「子どもを産み育てることだけが人生の目的、生きがいではない。自分には他の役割があるのかも?」とも、思いました。

もちろん、正解なんてない問いだと頭ではわかっているのだけれど、周りの同世代の友人たちの二人目、三人目の出産報告を耳にすると、どうしても心が揺らいでしまう自分がいる。

実家に一人で帰れば、父親は決まって「で、子どもはどうするんだ?」と聞いてくる。

マイペースな性格で知られている私でも、平常心を保つのは難しい日々が続きました。


でも、先日ある出来事がきっかけで、思い切って夫に話してみることにしました。

その出来事とは、とある知人の女性が、二人目のお子さんを人工授精で授かり産んだという話を聞いたこと。

「はなえさんは今後(妊活とか)考えてるの?」と聞かれて、今までの自分の状況を話したことから、その方が自分の妊活体験について話してくれたのでした。

夫とはいつもふざけたような会話がほとんどで、それは楽しいし癒しの時間でもあります。

ただ、少し込み入った話になると、茶々を入れてきたり、話がそれたりして、なかなか建設的な話し合いができないなぁと思うことがあります。

特に、お互いの「思い」をちゃんと伝えるようなことが、あまりできていない。

その分、不満を言い合うこともないので、波風の立たない平和な関係ではあるのですが。

深刻な話があまり好きじゃない(たぶん)夫には、「将来のこと」「妊活」という話題を持ち出すことを躊躇していましたが、今日〇〇さんとこんな話したんだ~という流れなら、自然に話せるかも?と思い、夫に切り出しました。

夫の帰宅後、お酒が入る前にと思い、事前に話があるということも前もって伝えておきました(自分を追い込むためでもある笑)

自然に世間話の流れで話していたつもりが、気づいたら涙が出てきてしまいました。

自分でも、ちょっとびっくりしました。

「ああ、私はこんなに赤ちゃんがほしかったんだ」

ということではなく

「あなたがどう思っているかがわからなくて」と伝えるときに、涙が溢れてきたことに。

そう、夫の気持ちがわからなかったのが、一番つらかった。寂しかった。

そんな自分の心の奥に閉まっておいた感情に気づかされました。

夫は、久しぶりに見る私の泣き顔に驚いていたようでしたが、「一人で思いつめないで」と私をなだめ、彼の思いや考えていたことを話してくれました。

子どもは全く考えていないわけじゃない、でも年齢的にこれから妊娠・出産となると私や子どもへのリスクが心配だと感じていたこと

子どもがいなくても今の毎日に満足しているし、この先も二人でもいいと思うこともあること

色々なことをやりたい性分の私に、自由に色々とやらせてあげたいと思っていたこと

だって、いつがセックスすれば子どもできる日とかわかんないしさー!

と言われたときは、

そりゃそうですよね。。。

としか返しようがなかった(苦笑)

その上で、「妊活するか!」と言いました。

ちょっと、意外な言葉でした。

今思うと、なんだか言わせてしまったかな?という気もしています。

もう一つ、意外だったのは

「(タイミングのよい日の)何日か前に教えてくれれば~」と言っていたこと。

今まで、その方法は彼にとってプレッシャーになってしまって逆効果になるのではと思い、あえてしてきませんでした。

でも、そうでもないのかな?ま、やってみないとわかりませんね。

基本的にはいつもおふざけな会話ばかりしている私たちなので、それも面白おかしく伝える、が私たちらしいかたちのような気がします。

次回のタイミング日、「そう来たか!」と唸らせてみよう。

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そんなこんなで、夫ともようやくちゃんと話ができ、ようやく本当の妊活のスタートラインに立てました。

今思えば、これまでは完全に「独りよがりな妊活」でした(汗)。

お互いに「どうしても子どもがほしい」わけではない(今のところ)

でも、あとになって後悔するよりは、今できることはやってみよう。

一人じゃなく、二人で。

そんなこんなで、私にとっての本当の妊活のスタートラインは、葉酸を摂ることでも、妊活雑誌を買うことでもなく。

パートナーと話をする

自分のこころをオープンにして伝える

ということでした。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。


◎今日の妊活記録

映画『うまれる』を観る。(こちらの感想はまた後日に)


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