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着床の窓・子宮内フローラの検査が先進医療に認定されました!

こんにちは!東京では桜が開花しましたね。アイジェノミクス・ジャパンの東京本社がある人形町も桜の季節は街並みがとてもきれいです。

さて、今日は私たちアイジェノミクスの社員一同にとっても嬉しいニュースのお知らせです。

ERA検査、EMMA・ALICE検査が厚生労働省から先進医療と認定されました!

そうなんです!着床の窓を調べる「ERA検査」、子宮内フローラを調べる「EMMA&ALICE検査」が、3月4日、厚生労働省から「先進医療」として認定されましたのでご報告いたします。

不妊治療の保険診療がはじまる4月以降も、「ERA検査」「EMMA&ALICE検査」については、保険診療と組み合わせてご利用いただけます。

ERA検査、EMMA&ALICE検査は先進医療なので「混合診療」にはなりません

不妊治療で用いられる技術のほとんどは、治療にかかわる費用を患者さんが全額自己負担する自由診療として提供されてきましたが、今回の改正を機に一部が公的医療保険の対象となります。

これはとても喜ばしいことなのですが、患者さんお一人おひとりの状態に合わせてさまざまなオプションが提供される不妊治療では、保険診療の範囲で治療ができることもあれば、自由診療の検査やお薬、治療法を選択すべきと判断されることもあるでしょう。

このとき注意が必要なのが、保険診療に自由診療を組み合わせて利用すること、「混合診療」です。現在の制度では、「混合診療」は認められていません。

⾃由診療を利⽤する場合には、併⽤した保険診療分を含めたすべての費⽤が患者さんの⾃⼰負担となってしまいます。

〇 保険対象診療+自由診療(混合診療)
すべての治療費を患者さんが自己負担

そこで先進医療です。先進医療は、公的医療保険の対象にするかどうかを評価している最中の医療技術のことで、公的な医療保険が適用されない点は自由診療と同じですが、保険診療との併用が認められています。

〇 保険対象診療+先進医療
保険診療の自己負担額と先進医療にかかわる費用を患者さんが負担

先進医療になったアイジェノミクスの「ERA検査」「EMMA・ALICE検査」は、保険対象診療と組み合わせて利用できるオプションです!

ただし、実施の可否は施設によっても異なりますので詳しくは担当医にご相談してみてくださいね。

ERA、EMMA&ALICE検査を保険給付の対象とするか否かについては、引き続き検討が行われていく見込みとなっています。

診療の組み合わせと自己負担額

「着床の窓」「子宮内フローラ」の先進医療認定はアイジェノミクスだけ!

「着床の窓」の検査、および「子宮内フローラ」の検査で「先進医療」となったのはアイジェノミクスが初めてです。2022年3月現在は、アイジェノミクスの「ERA検査」「EMMA&ALICE検査」だけが、不妊治療の保険診療とも併用可能な「着床の窓検査」、「子宮内フローラ検査」です。

厚生労働省の告示を見て、ERA、EMMA&ALICE検査が正式に先進医療になったことを知ったときは、とてもうれしかったです!

せっかく保険適用が進んでも患者さんの選択肢を狭める結果になるのでは、との心配の声はたくさん届いていましたし、わたしたちアイジェノミクススタッフにとってもずっと気がかりでしたので、みんなで今か今かと発表を待っていました。

アイジェノミクスのTRIO検査を含む6つの技術が「先進医療」に

厚生労働省が3月4日に「先進医療」技術として告示したなかには、アイジェノミクスの「ERA検査」「EMMA&ALICE検査」のほかにも、専用のカメラで受精卵を撮影して培養状態を評価する「タイムラプス」や、培養液を子宮に注入して受精卵を着床しやすくする「SEET(シート)法」など6項目の技術が含まれていました。

ちょっと情報量の多い資料ですが、こちらの13ページに厚生労働省が告示した6項目の技術が掲載されています。

https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20220304_kourousho1.pdf
令和4年度診療報酬改定の概要 不妊Ⅰ(概要、先進医療、医薬品、移行措置)

ところで「先進医療」ってどんな技術・医療なのでしょうか?
このように定められています。

「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養その他の療養であって、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うことが必要な療養」

先進医療は、厚生労働大臣が定める「評価療養」の1つで、実施には一定の施設基準も設定されています。ERA、EMMA&ALICE検査も、要件を満たした医療機関であれば、先進医療としての実施が可能です。

ERA検査、EMMA&ALICE検査が先進医療に選ばれた背景

「ERA検査」、「EMMA&ALICE検査」は、日本生殖医療ガイドラインにも掲載され保険適用へ向けた検討の対象となっていましたが、ERA・EMMA&ALICEのような新しい治療技術については、引き続き保険導入へ向けた評価を行っていく必要があるとして、2022年度の改正では保険適用にはなりませんでした。

しかし、患者さんの選択肢が狭まったり、利便性が損なわれたりすることがないよう、保険診療との併用が可能な「先進医療」として「ERA検査」「EMMA&ALICE検査」を実施してもよい、ということが認められました。

これからも、不妊治療に取り組まれている皆さんのお役に立てるよう、より一層がんばっていきます!不明点やご質問のある方は、どうぞお気軽にお問合せください。


体外受精を始める前に。不妊治療で悩んだときに。
不妊治療のための遺伝子検査ラボ アイジェノミクス

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