【読書】シェリー・タークル「つながっているのに孤独 人生を豊かにするはずのインターネットの正体」

「つながっているのに孤独 人生を豊かにするはずのインターネットの正体」という本を読んだ。「インターネットの正体」とあるのでインターネットそのものについて真正面から述べる作品であるかと思いきや、インターネットにまつわるエトセトラを豊富な事例を基にして述べるような作品であり、よく言えば読みやすい、悪く言えば薄っぺらいように思えた。以下、雑多な感想を書きます。

・1人暮らしの老人の家に、人としゃべるロボットを置くのは果たして良いことなのか。この前、独身芸人として名高い今田耕司にプラスマイナスの岩橋が「ペッパーに心はない」と突っ込んでいたバラエティ番組を拝見して笑った記憶があるが、もしこれが20年後ぐらいになって今田耕司が70代半ばで全盛期を越した高齢芸人になった場合、我々はそれを笑うことができるのだろうか。心があるものとして幸せに過ごしているのだからそのままにしてあげるのが良いという意見もあれば、ロボットに騙されているのだからちゃんと真実を伝えてあげるべきだという意見もあるだろう。今後、問題として浮上してくるように思われた。

・アニミズム精神とロボットの相性は良いのではないか。人間以外のあらゆる者に心があると捉えるアニミズム的な考え方を持っているからこそ、心を持つロボットを作ることへの抵抗が減ったり、ロボットに心を読み取ることに抵抗がなくなったりするのではなかろうか。天地創造説では神様が地球上のあらゆるものを作ったという考え方だと認識しているが、そうだとすればロボットという生き物を人間が作るというのは相性が悪いように素人考えでは思われる。これはロボットのみならずクローンについてもそうだし、デザイナーベイビーについてもそうだろうが、ここらへんの問題について厳格であればあるほど損をする…というのはちょっと避けたいかなと思った。

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本を読んだり映画を見たり美術館に行ったりしています。
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