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食べ慣れない生き物を食べよう

せまい日本の中でも、限られた地域でしか取れない、または食べられていない食べ物というものがある。

例えば白えびはとても甘くておいしいが、富山湾にしか漁場がない上にすぐ傷んでしまうため、富山周辺以外では手に入りにくい。

白えびは見た目が普通のえびなのでなじみがあるが、今回は少々見た目に癖のある、あまり食べられていないものを食べてみよう。

①イルカ
芸をこなす高い知能と愛嬌のあるルックスで、水族館ではアイドル的な人気を誇る子。

一方で、意外と日本各地で細々と食べられ続けている食材でもある。

外国のヤバめな団体から目をつけられることもあるが、日本で昔から食べられているものでもあるので、これからも細々と食文化が残り続けてくれればと個人的には思う。

和歌山県の居酒屋でイルカ肉があったので注文。臭みがあると聞いていたが、新鮮なのか臭いは感じなかった。

クジラ肉をあっさり淡白にしたような感じだったが、その分旨みもひかえめな気がした。旨みが強い分、クジラ肉の方が私は好きかもしれない。

②ワラスボとムツゴロウ
有明海に生息している、独特な見た目を持つ魚たち。

ムツゴロウ。ユーモラスでコミカルでキュートな顔をしており、魚のくせに干潟を這いずり回る不思議な子。刺身は甘くて弾力がある。

エイリアンのようなショッキングな外観を持つワラスボ。

ショキショキと歯応えがあり、こちらも甘みがあっておいしい。ムツゴロウもワラスボも、見た目がアレなだけで味は普通によかった。

③スズメ
電柱にとまってチュンチュン鳴いている小さくてかわいいやつら。一方で農家にとっては、米を食い荒らす天敵でもある。

伏見稲荷大社近くや錦市場で食べることができる。小さいのでバリバリと骨ごといける。骨せんべいみたいでおいしい。

焼き鳥屋で1匹50円くらいだったら普段から食べたいくらいだが、あまり取れないらしく、高めの値段(2匹で500円)が欠点だ。

…………

外の国のヤバめの団体からイチャモンがきたり、時代の流れで需要が減ったりなどはあるが、このまま消えてしまうのはもったいないので、たずさわっている方の無理のない範囲でこういった食文化が存続してくれるといいな、と個人的には思っている。

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