仕事で分からないこと、周りに聞けますか?

今週もお疲れ様でした。

一週間の締めくくりの金曜日は、最後の最後にミスが判明してしまいました。
転職して初めて任せられた案件、わからないことが多々ある中で、自分なりに過去の資料とか文献とかを漁って一つ一つ咀嚼していきながら、事業計画を計算していたのです。
転職先は少ない社員で仕事を回していますから、何でもかんでもすぐに聞くのは気が引ける。何でもかんでも聞けるのは最初のうちだけなのに、私はそういう性格なのだ。

◽️社会人1年目の苦い思い出
自分のそのような性格にさせたのは社会人1年目の苦い経験も大きく関わっている。私にもOJTの先輩社員がいたのですが、この人が、まあ厳しいわ。しかも理不尽に仕事を押し付けてきたり、成果物を出したところで「そうじゃない。俺が作ったやつを見ろ。これが正解なんだ」と当たられたり、だからと言って成果物を出す前に色々質問しても、質問への質問返しばかり。わからないことが増えて帰ってくるしかなく、それを調べたりしてるうちに、成果物を出した時には遅いだの仕事の優先順位のつけ方を分かってないだのまた叱られるのだ。
たしかに、そのお陰で今の自分はつぶさに調べたり、考えたりする力を身につけられたところもある。
でも、6年前の社会人1年目の自分に対して、あの当たり方はあんまりだ。社内のルールも、業務フローも、社会のマナーさえも理解していない大卒1年目をあんな風に接してはいけない。
あの人から学んだことは、決してあんな風な人間にはなりたくないという対抗心と、後輩に対しての優しさだ。折角教える立場なのに、教わるものがその人の真逆の考えと心得なんて、本当に馬鹿げている。
先に産まれただけ、先に入社しただけで、人権侵害ともとれる発言で後輩を罵倒したり、偉く振る舞っても良い訳がない。裏を返せば、優っているところなんかそこしかないのだ。何も偉くないのに勘違いしている馬鹿だ。
従って、あいつはやはり馬鹿だ。

そんな馬鹿のせいで、私は全ての先輩に対して疑い深くなってしまった。聞く前には徹底的に調べたあとでしか聞けない、しかも調べたら何となく分かるようにもなってしまったので、なかなか聞くことができない。先輩にとってみても、手を煩わせてくる後輩がいない方が早く家に帰れて嬉しいだろうと、何でも自分で解決しようとする思考がこびりついてしまった。
だから私は、チームで仕事をするのが不得意なんだろう。自分の頭で考えたことを形にしたいという頑固な性格も相まっている。
私は不器用な自分が嫌いだ。

◽️これを読んで下さっている方は、周りにわからないこと聞けますか?
何でもかんでもすぐに聞きます!なんて人の方が圧倒的に少ないだろう。日本人の奥ゆかしい性格からして、大抵の人は少しは自分で抱えて考えるはずだ。考えた後で、それを積極的に共有し、これでいいですかね?って、そんなに何回も何回も聞いているのだろうか。何となく分かったら、それで進めてるんじゃないんだろうか。私はそうなのだが。
というか、そもそも唯一無二の正解なんてない。自分で出した答えを正解に導くことだってその後の行動で可能だし、むしろ、自分の納得いく考えに基づいていた方がそれを正解に導きやすい。他人から聞いた納得感のない正解に向かって行動なんて、なかなかできるものじゃない。失敗すればいいのだ。

ということで、何事も経験、失敗も経験という答えに帰結してくる。先人の教えは、文献などの形で参考になるものが沢山あるし、解決してくれることも多い。自分がしてしまった失敗や抱えている悩みは、過去に生きていた誰かが必ず同じ場面に直面しているということだ。
でも、何もかもその教え通りにやる必要はない。正解は一つではないのだから。ある程度学べば、あとはトライアンドエラーを繰り返す。その過程で聞くタイミングも人によって様々というだけなのだろうか。そうなんだろう。別にこれでいいんだろう。

過去の先人が経験したことでも、自分にとっては初めての経験、失敗なんだから、仕方ない。次に塞げる失敗の糧としよう。そうして得たたくさんの失敗と経験を、聞かれた時に惜しみなく後輩に伝えてあげよう。

もっともっと、人に優しくなろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?