今日はミニチュアの日

深夜に好が、兄弟たちを起こす。

好

ほらほら起きて、起きて、仕事だよ。また悪い奴らを見つけたよ。

爆弾を抱えたまま寝ていた中は、パッと起き上がった。

球は枕を抱えたまま、まだ口をむにゃむにゃさせて、寝ぼけ眼。

球

今さぁ、美味しいご馳走を食べてるところだったのに、いいところで起こされちゃって、嫌だよぅ、ねむたいよぅ、ねむたいよぅ。

胞

ほらこれでどうだ、どうだ、すっかり起きられるだろう？

胞がふざけて球にスプレーをかける仕草をした。愛すべき小さい兄弟たちは目を見合わせクスクス笑いあった。

そしてまた、好が兄弟たちを抱え、たどり着いたのは冠動脈の東。

そこで彼らを待ち受けていたのはならず者とかしたブドウ糖とコレステロールたち。彼らは自分たちをアテローム軍団と名乗り、血液の通りを妨げ、主の心臓を痛めつけていた。

つづく

太い動脈や中型の動脈の壁の中に主に脂肪で構成されるまだら状の沈着物（アテロームあるいはアテローム性プラーク）が形成され、それにより血流が減少ないし遮断される。