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今日は都バス記念日

登場モノ

ミンクル:都バスの妖精

デンコチャン:電気の妖精

合乗はと子:はとバスの妖精

ミンクルは天変地異のあった翌年に生まれた。生まれて2年もたたないうちに、口減らしされそうになった。しかしミンクルはしたたかに生きた。貧しいながらもよく成長できた。

が、それもつかの間、今度は戦争に巻き込まれた。ガソリン代どころか、そのボディが傷ついても手当てする金もなかった。それでもどん底から這い上がり、一時はとあらんと勢力争いを繰り広げた。

デンコチャンと知り合って、蜜月を過ごしたのもそんな時期だった。デンコチャンは朝昼夜と働いてミンクルを陰に日なたに支えたけれど、彼には常に多くのライバルが存在した。
競争相手たちはいつの間にか彼に地下攻撃を仕掛けてきた。

そして陰口が叩かれるようになった。
ミンクル?生きてる価値あんの?
と、しかし、多くの人々はミンクルが日頃、お年寄りや体の弱い人や、貧乏な人々にさえ、優しく振舞うのを知っていた。
そうしたオーディエンスの声とデンコチャンの稼ぎで一時はまた息を吹き返したが、今度はデンコチャンが病に倒れた。

ミンクルは孤軍奮闘している内に、新しい彼女を作った。彼女の名は乗合鳩子(のりあいはとこ)彼女もまた、彼を支えて働いた。こうしてやっと、希望の光が差してきたところに災いが襲う。
ミンクルはこの危機をいかに乗り切るのだろうか?
来年に続く。多分続かない。

今日の一句

都バスはね幾多の試練超えてきた

詠みモノ

ミンクル

大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!