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モラトリアム終了間近

以前は睡眠薬を飲んでふわふわしている頭で日記を書いていたが、最近は睡眠薬断ちをしていて、完全シラフ状態で文章を書いている。
シラフ状態においても俺の頭の稼働率は性に目覚めた中学生野球部よりも劣っているため、気を抜くと「パイズリ」「エロ動画 無料」「フェラチオ」という単語で構成された日記を書きそうになる。

青森に行きました

背景

最近就職が決まり、東北地方を離れることが確定しました。20年とちょっとの期間をこの土地で過ごしてきました。正気じゃいられねえよなぁ。ということで、「今後実家がある秋田県へ一時的に帰省することはあっても青森県に寄ることはねえだろうな」と思ったので、モラトリアム延長期間である今のうちに行っておきました。
青森、さらに言えば東北地方なんて身内が人質に取られてなければ足を踏み入れないですからね。

つーわけで、青森県の中心地である青森市だの弘前市だのには行ったことがあるので、あとはもう恐山しか選択肢がなかった。

青森県は秋田県に負けず劣らず虚無が広がる罪人の土地であることは周知の事実です。しかし恐山があるという一点でかろうじて「県」としての体裁を保っており、恐山が放つマジカルパワーにより岩手県、秋田県からの侵攻を防いでいます。

恐山とは?

恐山、まず名前がカッコいいよな。二文字で構成される名詞のなかで一番カッコいいんじゃねーの??二番目は金玉。

比叡山、高野山と並ぶ三大霊山の一つが恐山です。円仁とかいう僧が"お告げ"を聴き、日本をブラついていたところこの地、即ち恐山に至ったわけですわ。通称恐山菩提寺。

下北半島の中央トップに鎮座してる恐山


下道で行ってだいたい7時間くらいの道のりです。下道で行く理由は、下道が好きだからです。

恐山まで爆走編

つーわけで早朝5時半に出発。鹿角の道の駅で漠然とした将来の不安へ思いを馳せながら、トラックの運ちゃんを横目に絶叫します。

休憩もほどほどに、とりあえず十和田湖を目指します。十和田湖は秋田県と青森県にまたがる、周囲を山に囲まれたカルデラ湖です。
カルデラ湖っつーのは噴火でエグられた大地に長い年月をかけて雨水が溜まったものです。

展望台から十和田湖一望

奥入瀬渓流に群がるハイキング老人の横を軽自動車で爆走。途中で何人か跳ね飛ばしましたが、ほんの少し死ぬのが早まったに過ぎないので許してくれるでしょう。

小腸みてーな山道を降り、国道4号を経由してむつはまなすラインを走行。左に陸奥湾が広がる壮大な景色が広がっていますが、20分も走ってれば胃もたれしてきます。下道は好きだけれど、田舎の道なんぞせいぜい40分も走ってれば飽きてくる……心がふたつあるッッッ。

もう恐山までノンストップで走ってたので写真は1枚もございません。

恐山着弾

着弾しました。恐山に。霊場恐山に足を踏み入れた人がまず目にするものとして、三途の川にかかる太鼓橋だと思いますが、老朽化のため壊れかけになってました。クラウドファンディングやってるっぽいので金がある人はぜひ。俺は大貧民なので華麗にスルー


霊場恐山、また恐山菩提寺について詳しく知りたい人は自分で調べてください。もしくは以下の画像をアップで見てくれい。

恐山には暇を持て余した中年観光客、参拝者と見られる人たちがちらほら。ゴールデンウィークももう終わってたしこんなもんか。ゆっくり見られてよかったです。

入山料500円を払い入山。ちなみに中には小さい温泉があり、入山料を払った人なら無料で入浴できます。こっから先は身を清めてから行けっつーことですかね。

デカすぎる卒塔婆

デカすぎる卒塔婆、1本は欲しい。筋力が足りず持ち帰りを断念。その後、無間地獄に突入。生きながらにして無間地獄に突入することあるんだ〜って思ったけど、俺の人生これから先無間地獄と大して変わんねえだろうなって……(^^) シバくぞ

俺の写真じゃいまいち伝わらないと思いますが、ほんのりと硫黄臭ただよう岩肌剥き出しの荒涼とした風景は物悲しく、所々に置かれた風車がより一層切なさを引き立てます。あんまこういうところで引き立てるとかいう言葉使わねえか。

地蔵尊とエンカウント。
なぜか後ろめたさを感じながら周囲を観察してみると、そこには小さなディルドが。よくよく近づいて観察すると、小さな地蔵でした。あまりにもチンポすぎるだろうが。ドンキの18禁コーナーにあっても違和感なし。

これでオナったら不浄と清浄の「気」が相殺状態になり、賢者タイムによるクールダウンタイムが消滅。オナる前と同じゼロベース状態に戻り、間髪入れずに2回戦に突入できること間違いなし。おすすめの一品です。

地獄を抜けた先はそれまでの景色から一転、極楽浄土みてえな少し現世離れした景色が現れます。通称極楽浜。たしかここも十和田湖と同じくカルデラ湖で、エメラルドグリーンの湖面は周囲の山々と空を映していました。

荒れ果てた大地の中で心奪われる豊かな景色にふと出会う様は、まるで俺たちの人生みてえだなっつってんだよ!!!!!

どういうことですか????????????

本州最北端編

つーわけで、本州最北端である大間を目指します。むつ恐山公園大畑線というカスみたいな山道を駆け巡り下山。
右手に海が広がる国道279号線、むつはまなすラインを走る棺桶を巧みに操り大間へ。代わり映えしない景色が続くので、端的に言ってイカれそうでした。死者の霊魂が集まる恐山が近くにあるのは不幸中の幸いか。そうでもねえか。

うっすらと北海道が見える

なんやかんやで本州最北端、大間崎に到着。俺と同じく最北端の地を目指して来たと思われる人がちらほら。中には日本縦断してるらしきチャリンコも。
北海道見えたときは素直にすげ〜ってなりました。謎の達成感と合わさってテンション上がりましたね。

大間の少年少女たちは自分たちの名前より先に「マグロ」って文字を書くようになるらしいです。あとマグロの一本釣りしか娯楽がないから進路のほとんどがマグロ一本釣り専門学校らしい。意味不明な虚業より漁業の方が500倍価値あるわな。機会があったらまた来たいです。

おわり

恐山で買った世界で一番カッコいいTシャツ。まず「恐山」って文字がカッコ良すぎるんだよな。タトゥーで刻みたい。

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