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秋篠宮邸の改修費問題は、誤解されている側面もあるのではないか

秋篠宮邸の改修費が、高額であると一部で報じられています。もちろん、公費の使われ方を、厳しくチェックするという意味は、あるのですが、取り巻く状況が、全く報じられていないことも確かです。

■赤坂御用地とは

東京都港区 元赤坂の「赤坂御用地」には、皇室関係の邸宅が、ほぼ立地しています。

246号線に沿っていて、旧 紀州藩の屋敷跡です。

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(246号線沿いに広がる「赤坂御用地」)

天皇陛下は、千代田区の皇居にお住まいですが、他の皇室関係のほとんどの邸宅は、この赤坂御用地にあり、秋篠宮邸もこの中にあります。

■もともと、質素な秋篠宮邸

秋篠宮さまと紀子さまが、1990年にご結婚されて、お住まいになったのは、約100平方メートル余りの木造平屋です。その後、眞子さま、佳子さまのお誕生で、増築されてきましたが、もともと、秋篠宮邸は、広大な邸宅ではありませんでした。

こうした中、秋篠宮さまが、2020年(2019年)に、皇位継承順位が1位の皇嗣、紀子さまが皇嗣妃となられたことから、世間的な印象としては、「皇太子」と同様のご活動をされることになりました。

※秋篠宮さまは、皇嗣。2020年は、立皇嗣の礼。

このため、海外の王族や要人をお迎えする機会も増え、その体制が必要となったわけですが、もとから、秋篠宮邸が豪華で広大な邸宅であれば、改修費用は、少なかったでしょう。

それだけ、秋篠宮さまが、これまで、お住まいの大規模な公費支出を控えていらっしゃったわけです。

■「東宮御所」は、上皇さまご夫妻に

さらに、本来は、次期天皇や皇太子は、同じ赤坂御用地にある、「東宮御所」の建物に入ります。現在の天皇陛下のご一家が、皇太子の時にお住まいになっていらっしゃった建物です。こちらは、「皇太子」のお務めに対応できるように、広大で体制も整っています。

ところが、今回は、生前退位により、上皇さまご夫妻のお住まいをどうするのか、という課題が生じました。近年、生前退位=譲位は、行われていなかったためです。上皇さまご夫妻が、皇居を出られた後、特に重要な拠点が、従来の2ヶ所から3ヶ所へと増えるわけですが、こうしたお住まいの手当ての発想が、戦後、なかったわけです。

そこで、上皇さまご夫妻のお住まいを、新たに建設するのかどうか、ということになるのでしょうが、秋篠宮さまが、上皇さまご夫妻が住み慣れた「東宮御所」の建物でのお住まいを、「お譲り」になられた側面もあるのではないかと、推察されます。

(皇室ではなくても、ご高齢のご両親がいれば、新築暮らしは大変だろう、と考えますからね。)

※「東宮御所」の建物は、バリアフリー化改修を施して、現在は、上皇さまご夫妻の「仙洞御所」となっています。

また、一時的な支出のケースの金額と、次世代の皇室も使用できる建物の費用を、比較するのも、どうかと思います。さらに、将来ということでは、今後の状況により、現在の秋篠宮邸の建物に、どのお方が住むのかも、変わってくる場合があります。「東宮御所」の建物同様です。

高額批判が出ている、秋篠宮邸の改修工事ですが、見方によっては、高額な新築を控えられた、という側面もあるわけです。2022年10月30日

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(都心部で、緑豊かな赤坂御用地と246号線)


2022年10月「皇居で神嘗祭」秋篠宮家ご参列

https://mobile.twitter.com/nikotama0001/status/1582120967899598850

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