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4年ぶりに師匠に同行①

猟を初めてから5年目のシーズンになるが師匠的な存在の方はいない。全て独学で体で覚えてきた。
一見聞こえは良いがデメリットも自覚している。人に教えてもらった方が確実に上達は早い!これは間違いないだろう。
私にも1人だけ師匠的な方がいる。年間で軽く三桁の獲物を捕獲する圧倒的な技術の持ち主だ。この記事では師匠と呼ばせてもらうが師事はしていない(笑)

狩猟登録初年度の時、師匠の単独猟に同行させてもらったがいきなり2000メートル級の山に連れていかれて滑落しないようにスパイダーマンのように斜面に張り付いていた。命を守る行動が最優先だからだ。

その時ちょうど師匠が撃った半矢の鹿が私の目の前を通った。
師匠は言った…
「なんで撃たねーんだよ!!」
撃てるか( ゚д゚)!!このジジイ正気か!!と思ったが師匠はこの日2頭の鹿を捕獲していたので「猟の世界ってこういうものなのかな?」とその時は納得してしまった…

コロナ禍もあって師匠とはそれっきりだったが昨年末に山道で偶然にも再会し「雪が降ったらシカ猟に行こう」と4年ぶりの猟を約束した。

そして今日、シカ猟に同行。
師匠は「俺も歳で足腰弱ってるから高い場所には行かない」とのこと…

…少し寂しい気分になったが今日はスパイダーマンになる心配がなさそうで命は保証されているようで一安心(笑)

早速、入山と思いきや…どうも様子がおかしい。
車を停めることなく入山ポイントをスルーした!!
なんか嫌な予感…

不安は的中!
師匠が車を停めた所は自○の名所として名高い急斜面&岩場の場所…さらに積雪で危険度MAX。もう嫌な予感しかない(-。-;

「ちょっと様子を見てくるから一緒に来い」と言い、双眼鏡で対岸の斜面を2人で双眼鏡でシカ探し…

「どうか鹿がいませんように…」と私の無言の願掛けも虚しく…

「いたっ!」と師匠の声。

…マジかよ:(;゙゚'ω゚'):猟に来てるのに獲物を見つけて嬉しくない感情は初体験である。

師匠は早速、鹿の距離を計りライフル銃をセッティングしてる。私はすかさず「回収出来るんですか?」と問いかける。

師匠 「時間掛かるけど出来るよ。昨日もここで獲ったしね」
私 「えっ昨日も来たんですか?」
師匠「昨日は2つ獲った」
私 「こんな所に1人で来てるんですか?」
師匠「普通だろ。…」

いや絶対に普通じゃねーから( *`ω´)
そんなやり取りをしていたが師匠の「撃つぞ」の声。
「ドカーン!!」とライフル銃の轟音が自○の名所に響き渡る。

私の心境としては「外してほしい」ではなく「鹿に逃げてほしい」の一心…
師匠が「外れたな…」と言い内心ホッとする私。
今度は私の願掛けが叶い鹿は逃げたようです。

師匠も師匠なら弟子も弟子(笑)
「俺も撃ちたいから早く入山しましょうよ」と渋々の師匠を急かしてこの場所からの離脱に成功!
鹿を捕獲してたらどうなっていたのやら…
いよいよ入山!

次回に続く



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