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私の“適当”なコーヒーの楽しみ方

みなさん、はじめまして。
freee株式会社でexperience designer(XD)をやっておりますnikoです。

12月からfreee Designers Advent Calendarとして、25日まで毎日いろいろなメンバーがブログを書いていきます。

今日は5日目。仕事の合間、ブレイクタイムにまつわるお話です。
(nikoの仕事については別noteで話しています。こちらも読んでもらえると嬉しいです。)

ブレイクタイムはコーヒー、という方は多いのではないでしょうか?

私も一息つきたいときは「新鮮なおいしいコーヒーを楽しみたい!」という気持ちが強いのですが、同じくらいの強さで、ものすごく面倒くさがりでもあります。

前職でコーヒーの商品開発をしていた際、品質規格設定やコーヒーインストラクター、ワインエキスパートという資格の勉強を通して、なまじ知識やおいしさに対してこだわりをもっています。

ですが、freeeで働く今は、仕事モードでコーヒーに向き合うお金も時間もないです。

業務用の焙煎機、ミル、抽出器具を個人で揃えられる莫大なお金はない。。
便利なコーヒーマシンは、正直、メンテナンスをやれる自信がない。。
おいしさも妥協できない。。
うーん。。
 
こんな感じで、ラクしておいしいコーヒーを飲むためにどうしたらいいか?「私の適当」を模索した話をしたいと思います。

私が楽しみたいコーヒー体験

要望を一旦出してみました。
ポイントは、「色々」「新鮮」「ラク」でしょうか。

  • コーヒー豆

    • 気分で産地を選んで、いろんな味を楽しみたい

  • 焙煎

    • 気分で煎りを変えて、その時の好みに色々調整したい

  • 抽出

    • 煎りたて淹れたてを飲みたい

    • おいしい部分をがっぽり取りたい

    • 雑味は出したくない

    • メンテしたくない

  • 保存

    • できるだけ劣化させたくない、冷凍臭つけたくない


そして、それを実現する現時点の結論です。

  • コーヒー豆

    • 産地やグレードが色々あるお店にいく

  • 焙煎

    • こちらの好みで焙煎を調整してくれるロースター屋さんにいく

    • 業務用ミルで挽いてもらう

  • 抽出

    • 350円で揃うドリップ一式がマイベスト

    • スプーン5杯のお湯をかけたら、一仕事しにいく。

  • 保存

    • 50g、100gから売ってくれるところで買う

    • 1週間で飲みきる

このプロセスで考え方を変えた部分についてお話しします。


ロースター屋さんは鮮魚コーナー

お店こだわりの度合いでコーヒー豆を焙煎してくれる「ロースター屋さん」は多くあると思うのですが、こちらの好みを聞いてくれるところはさらに楽しみを提供してくれる貴重な存在です。(私はやなか珈琲というところでよくコーヒー豆を買います。)

以前の私はお店に行くと産地や精選方法、グレードを見て「このくらいの焙煎だと多分こんな風味になるかな」と予想をしてお願いしていました。
そうすると、最初の一杯は「期待していた味か」とマルバツ判定をしがちです。
職業病が抜けてないな〜と思い直し、今はコーヒーは旬や変化を楽しむもの「ロースター屋さんはスーパーの鮮魚コーナー」に近い存在だ、と思うようになりました。

コーヒーはフルーツの種子であることはみなさんご存知だと思います。
フルーツに旬があるように世界中で栽培されているコーヒーも、出荷され日本に入港する時期が国や地域ごとで違います。

なので、例えば「〇〇産コーヒー豆新入荷」は「秋刀魚が入りました」を目にした時のような、時節を感じて一呼吸おくような気持ちになる。
それをこちらの好みに合わせて焙煎してもらうのは、塩焼きで食べたいのか、刺身なのかでおいしく食べれるように捌いてもらう時間と同じ、と感じています。

自分の好みの産地はもちろん、そんな感覚であまり飲んだことのないコーヒーを試してみようかなと考えている時はワクワクします。


ラクに揃えて忘れながら淹れる

さて、ワクワクコーヒー豆を手に入れたら、一晩常温で置きます。
(焙煎直後は豆の中のガスによりお湯が浸透しづらく、味がスカスカのコーヒーになりがちなので落ち着かせます。)

そして次の日の朝、私は意気揚々と片手間でコーヒーを淹れます。

※ちなみに※
私はペーパードリップで一杯ごとに淹れています。
コーヒー器具は色々試したのですが、以下がマイベストです。
新たに買ったのはリストの上2つだけで、初期投資350円以下です。

カリタコーヒードリッパー(1〜2人用) 225円
・コーヒーフィルター100枚 110円
・普通のティファール電気ケトル
・耐熱計量カップ
・ティースプーン

話を戻します。「片手間」です。

淹れ方の重要ポイントを一つだけ挙げろ、と言われたら私は「片手間でやること」だと思っています。

それは、コーヒーの成分がお湯の浸透に伴って内部から表面に移動するのは「割と時間がかかる」からです。対して成分が表面に達してからは速く移行が進みます

よくこの時間を30〜60秒くらいが目安とお勧めされるのですが、待つには長い時間です。

忙しい現代人(私)が朝にコーヒーだけに向き合ってると、そのコーヒーの調子に合わせられず、焦ってお湯を足して、結果、味がしないコーヒーになってしまうことが多いです。

ドリッパーにセットしたコーヒー粉に、お湯が沸いたらティースプーンで5杯分かけて粉全体を湿らして、放置。

そして他のことをします

すっかり忘れて10分ほど置いていることも多いです。でも、しっかりお湯が浸透しているのでその後お湯を適当にかけても、ちゃんと成分がお湯に移行したおいしいコーヒーになります。

コーヒーの味を決めるのは6つの要因なのですが、色々試した肌感では1〜2人前くらいだと影響の強さは下記の順番だと思っています。

  1. どんなコーヒーを使うか

  2. 湯と粉の接触時間

  3. 粉の引き具合と微粉の量

  4. 湯の温度

  5. 湯と粉の比率

  6. どんな水を使うか

そしてコーヒー成分の移行には特徴があります。

  1. 酸味成分の移動は速い

  2. 苦味成分の移動は速いもの遅いものがあるが、遅いものは渋みや重い口当たりになる

いいコーヒー豆は雑味がそもそも少ないので、お湯の温度を細かく気にすることはやめて、沸騰直後カップに移して少し冷めたお湯にしてます。

家庭用ミルは業務用と比べると、どうしてもコーヒー豆が不均一に粉砕され微粉も多く、ペーパードリップだと目詰まりの原因になって重い味になる。そして何より手動は疲れる!メンテしたくない!ので、ロースター屋さんで挽いてもらいます。

自分のおいしいコーヒー実現には何が重要要素なのか実験・整理し、器具にお金をかけなくてはいけない、という気持ちが精算できてよかったです。


保存方法は模索中

コーヒーは焙煎によって香気成分が650種類ほど生まれるらしいのですが、粉砕や時間の経過によって放出、変質し失われていきます。

また湿度、酸素、光、温度が劣化を早める要因と言われていますが、特に私が好きな煎りたて・挽きたて・淹れたての香りは、早くになくなるので、袋や保管場所を色々試したのですがマイベスト保存方法が見つけられていません。

そこで、現時点の私は「保存をしない(早く飲みきる)」ことにしています。
(できるだけ少なくコーヒー豆を買い、ガクンと落ちるなと自分が感じた1週間以内で飲みきる、を目安)

こんなやり方だとラクで効果的、という保存方法があったらぜひ教えて欲しいところです。


freeeでもコーヒーを楽しめる

さておうちではなく、freeeではどうか。

入社して私が驚いたのは、コーヒーを楽しむ空気がごく自然にあることでした。
コーヒー好きが多く、メンバーが集まるグループチャットがあったり、ときにコーヒーを淹れて飲む会をharutan(@hrtnde)が主催してくれたりします。

キッチンがついた従業員会議室があるのですが、その一角にコーヒードリッパーもあり、誰でも自由に使えます。

コーヒーミル、ドリップのための器具が一式揃っている
カフェにしか見えない会議室の一角

そして私の席の近くには、そんな社員一押しのコーヒーマシンがあり、メンテナンスもバッチリしてもらえます。本当にありがたい。

おうちのコーヒーとはまた違った味を楽しめるのは至福です。


振り返ると

以上が私の“適当”なコーヒーの楽しみ方でした。

仕事の枠で複雑に考えていたコトを「ラクにおいしく」と言うテーマで、シンプルになるまで一度削ぎ落とし、コンセプトを変えることができた時間で、とてもスッキリしています。

みなさんも、いつの間にか習慣や固定観念を持っている身近なものを見つめ直してみるのはいかがでしょう。

明日は、社内では“スマブラする人”でおなじみ、基盤チームのデザイナー nachanから「エンジニアからデザイナーに異動した話」です。

是非お楽しみに!


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