見出し画像

創業69年、絆創膏ひとすじにやってきた『ニッコーバン』の日廣薬品が、noteをはじめる理由。

はじめまして。昭和27年(1952年)の創業以来、半世紀以上、絆創膏ひとすじにやってきた日廣薬品の奥山といいます。

この度、私たちの商品に込めている想いや、いつもご愛顧いただいているお客様に感謝を伝える場として、note公式アカウントを立ち上げました。

「絆創膏で、そんなに語ることあるの…?」

もしかしたら、そんな風に思われた方も少なくないかもしれません。その指摘はもっともで、絆創膏について考える機会は、ほとんどないですよね。私も日廣薬品に入社するまで、「絆創膏なんて、どれも同じでしょ?」程度に考えていました。

ですが、私たちの看板商品である『ニッコーバン』には、商品を熱烈に支持してくださっているお客様が大勢います。

「ニッコーバンと出会って世界が変わった。」
「ニッコーバンなしの暮らしは考えられない。」
「ニッコーバンは私にとってお守りのような存在です。」

これらの言葉は、お客様から実際にいただいた言葉です。

絆創膏は、使用する機会がなければ、それに越したことがないと思います。ただ、日々の生活や仕事で絆創膏を必要とする人からすると、絆創膏とは暮らしに欠かせない存在であり、私たちは「絆創膏を通じて、多くの人の働くを支えていきたい」と考えています。

はじめましての今回は、日廣薬品という会社の簡単な紹介や、note公式アカウントを立ち上げた経緯、noteでどんなことをしていきたいのかについてお届けします。

------✂------

創業以来の約70年間、絆創膏ひとすじの小さな会社

はじめに、日廣薬品という会社について簡単に紹介させてください。

当社は、昭和27年(1952年)の創業以来、本社を東京都世田谷区、工場を杉並区に置き、そこから半世紀以上、絆創膏ひとすじに製造販売を続けてきました。従業員数は本社と工場のスタッフ、パートさんをあわせて、約50名程度の小さな会社です。

現在、代表取締役を務める金尾元信の祖父・金尾正信が創業した会社で、いわゆる同族企業、ファミリービジネスの会社です。

看板商品は、昭和47年(1972年)に発売を開始し、「働く人を支える絆創膏」をコンセプトとした『ニッコーバン』シリーズです。

井手さん記事1_2

防水構造・強力粘着・丈夫な伸縮布素材で、患部をがっちり保護することが特徴の絆創膏です。ラインアップは全18種類あり、キズの大きさや用途に合わせてご使用いただけます。

発売以来、飲食店さま・生花店さま・漁業・農業・林業など、お仕事で手指を酷使される働く方々から長年ご愛顧をいただき、累計6,000万個以上(シリーズ合計)販売しているロングセラーブランドとなりました。

この他には、つらいあかぎれ・ひび割れで悩む方におすすめの絆創膏『プラチナバン』シリーズや、粘着性伸縮包帯の『アベンド』シリーズ、医療機関向け製品としての絆創膏なども製造販売しています。

ただ、私たちの商品は絆創膏の市場でいうと、ニッチと呼ばれる商品でもあり、ドラッグストアや薬局で見かけたことがない方も多いと思います。
このnoteを読んで、ニッコーバンに興味を持っていただけたら、以下のWebフォームから無料でサンプル品のお申し込みもいただけるので、よかったら試してみてください!

★ニッコーバンのサンプルのお申し込みはコチラから
https://nikkoban.jp/contact/

noteを立ち上げるきっかけは、”ファン"の存在

さて、ここからは、note公式アカウントを立ち上げた経緯について紹介していきます。

noteを立ち上げることに至ったきっかけは、私たちの商品をご愛顧いただいているお客様から、「商品の裏側や日廣薬品という会社について、もっと知りたい」という声をいただいたことにあります。

実は、大変お恥ずかしい話なのですが、数年前まで、私たちの商品に「ファン」と呼んでもいいようなお客様が存在するとは、社員の誰もが思いもよりませんでした。

私たちの商品は、ドラッグストアや薬局といった販売店様を通してお客様の手元に届くため、私たちがお客様と直に接する機会はほとんどありません。

販売店様から、どういう年齢や性別のお客様がご購入いただいているかの情報を共有いただくことはあるのですが、購入理由など、私たちの商品をどのようにご評価いただいているかを知ることは難しいのが実情です。

大きい規模のメーカーであれば、例えば毎年、ユーザーインタビューなどの調査もするのでしょうが、私たちのような小規模の会社ですと、そこまでする余裕がなく、お客様の実態を詳しくは把握できていなかったのです。

ただ、日々働いていると、自然と「自分は誰のために仕事をしているのか」と考えます。

私は、10年前に営業担当として日廣薬品に入社したのですが、工場から毎日大量に出荷されるニッコーバンを見ていて、「この商品たちは誰に届くのだろう」「商品が届く先にいるお客様のことをもっと知りたい」という想いが募っていきました。

それで、都合をつけては、全国各所にある大量にニッコーバンが売れている店舗に足を運ぶようになりました。そうして各店舗の方々に話を聞いてみると、「なるほど、そんな人がニッコーバンのユーザーなのか!」と驚くことばかりでした。

例えば、高知県にある室戸岬の近くにある薬局さんに訪問すると、「遠洋漁業の漁師さんが一年分まとめて買っていくよ。彼らは、一度漁に出ると一年近く戻ってこないからね〜」と教えてくれました。また、静岡県の浜松市で突出してニッコーバンを大量に販売しているお店に訪問すると、「このエリアは三ヶ日みかんの農家さんが多くて、ニッコーバンがよく売れるのよ」と教えてくれました。

他にも、美容師さん・介護士さん・料理人さんなど、水仕事が多い方や屋内外でハードな作業をする職業の方々が、ニッコーバンを継続してご使用いただいている事実が浮かび上がってきました。

ニッコーバンの防水構造・強力粘着・丈夫な伸縮布素材で、患部をがっちり保護する特徴が、私たちの想像以上に、働く方々のハートを掴んでいたのです。

この発見から、2020年に実施したニッコーバンのリニューアルでは(発売から48年目で初の大規模リニューアルです!)製品コンセプトを「長時間の水仕事やハードな作業をしっかり支える絆創膏」とし、商品のパッケージにも大きく記載しました。

そして、私たち日廣薬品は、2022年に創立70周年を迎えます。

これからの私たちのあるべき姿を考えるにあたり、私たちの商品をご愛顧いただいているお客様の声を直に聴きたいと思いました。

私たちのどこを評価してくださっているのか、私たちに何を期待してくださっているのか。面と向き合って、直に伺いたいと考えたのです。

こうして、会社初となる、ユーザー様へのインタビューを実施することになりました。

私たちの商品には、”世界を変えられる力”がある

ユーザー様へのインタビューを実施すると決めたものの、前述したように、私たちの商品は販売店様を通じてお客様に届けられるので、私たちとお客様の繋がりはほとんどありません。

唯一あったのが、細々と運用を続けていたSNSアカウント。まずは、このSNSアカウントのフォロワーの方々に、インタビュー協力の呼びかけを行いました。果たして、「ニッコーバンユーザーの方々の話が詳しく聴きたい」という私たちのこんな呼びかけに応じてくださる方がいるのか…。不安な気持ちもありました。

ただ、ありがたいことに、インタビューに協力してくださるお客様が見つかりました。介護士の方、漁師の方、造園業の方、秘書の方、主婦の方、学生の方など…顔ぶれは様々です。

社長の金尾も交え、お一人おひとりのお客様とインタビューをさせていただきました。すると、思いも寄らぬ言葉を沢山いただいたのです。それが、記事の冒頭で紹介したコチラの言葉です。

「ニッコーバンと出会って世界が変わった。」
「ニッコーバンなしの暮らしは考えられない。」
「ニッコーバンは私にとってお守りのような存在です。」

まさか、私たちの商品のことを、こんな風に語ってくれるなんて思いも寄らず、嬉しさ半分、驚き半分といった状態でした。ちなみに、私の隣で金尾は泣いていました。でも、その言葉は、嘘でも、お世辞でもなく、真実だったのです。

その時に、金尾も私も、こう思いました。

「私たちの商品には、お客様の世界を変えられる力がある」

絆創膏ひとすじに長年やってきた私たちですが、こんなに自分たちの商品が日々の生活や仕事において欠かせない存在になっていて、お客様の毎日にここまで影響を与えているとは想像していませんでした。

お客様からいただいた言葉は、自分たちの商品への自信になったことはもちろん、最大級の励みにもなりました。

お客様へのインタビューは録画させてもらっていたのですが、その動画は社内全体で共有し、工場のメンバーも、事務で働いているメンバーも、改めて、自分たちの仕事の価値や意味を実感できたと言っています。

同時に、嬉しい驚きがあった反面、「あぁ…この人たちのことを裏切った時に会社はダメになるな」とも率直に感じました。

“企業姿勢”まで評価いただいていることへの驚き

そして、ユーザー様へのインタビューで驚いたことは、他に2つあります。

ひとつは、企業姿勢をご評価いただいていたことです。

例えば、サンプルの申し込みをいただいたお客様に、サンプルを郵送する際、私たちはケースや簡単な手紙を一緒に送ります(時期によって、対応できない場合もありますが)。

井手さん記事1_3

こうした対応に対し、「サンプルの無料請求にも関わらず、こういう気配りができる企業姿勢が素晴らしい」と、何人かのお客様から言葉をいただきました。

私たちとしては、サンプル品をわざわざ申し込んでくださったお客様に、商品の魅力が少しでも伝わればと思いやっていたので、お客様からそんな言葉をいただけるとは予想もしていませんでした。

驚いたことの、もう一つ。

それは、私たち日廣薬品のことを、もっと知りたいという声です。

「ニッコーバンをつくっている会社のことをもっと知りたい」
「どんな想いやこだわりをもって、商品を作っているのかを知りたい」

そんな声をお客様からいただき、驚きました。こういった声からも、商品だけではなく、会社の姿勢やそこで働く人にも、価値を見出してくれていることがよくわかります。

私たちとしては、何としても、その期待に応えていきたいと思いました。

こうして、私たちの会社のことを発信すると同時に、いつもご愛顧いただいているお客様に感謝を伝える場として、日廣薬品のnote公式アカウントを立ち上げることにしました。

“作る人”と”使う人”の繋がりを生んでいきたい

これから、日廣薬品の公式noteでは、社長の金尾をはじめ、様々な社員に登場してもらい、ニッコーバンをはじめとした、私たちの商品への想いや、仕事をする上でのこだわりなどを語っていきます。

また、ニッコーバンがどんな「働く人」を支えているのかを知るために、ニッコーバンをご愛顧いただいているお客様へのインタビューも記事にしていきたいと思います。

ある意味、絆創膏という無機質な製品のメーカーであるからこそ、作る人と使う人の繋がりや、温度感みたいなものを、noteを通じてお届けしていけたらと考えています。

最後に、この日廣薬品のnote公式アカウントは、お客様と一緒に育てていければと思っていまして、読者アンケートを毎回の記事の最後に入れていきます。

記事の感想、「こんなことを知りたい」といった企画のリクエスト、私たちへの応援メッセージなど、なんでもOKです!是非、コメントをいただけると嬉しいです!

また、インタビュー記事の取材対象者として、「ニッコーバンについて語りたい」という方も大募集中です!

この場から、様々な出会いが生まれることを楽しみにしています。
日廣薬品のnote公式アカウントのこれからに、ご期待ください!

<読者アンケートはこちら>
https://questant.jp/q/syuzai_001

編集協力:井手桂司

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?