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愛しいもの100


noteの一番最初に投稿した記事。

好きなこと30個くらいしか書けなかった。

それから半年以上経った。もう一年とか経っちゃう。地元では進学校に入る高校から通信制の高校へ転学した。季節が夏を越えて秋を越えて冬を越えて春を越えてまた夏が来る。風を通したカーテンの隣で夏の匂いを感じる。心の病気はまだ波があるけど、本当に色んなこと、いろんな感じ方、そういうことを覚えたし、あの頃より自分のこと、過去のことを人のせいにできたし、誰のせいにもしないようにできた。たくさん乗り越えて今ここにいる。そう思ってる。
好きより愛しいを覚えた。感じられるようになった。書いてみるね。



夏の匂い
おばあちゃん家から実家へごはんを食べに向かう道で香る夏の匂いに心が広がって、ときにきゅっとする。

冬の匂い
冬の匂いで人々が魔法がかかったように夢をみる。大人も子どもも冬だけは透き通ってる気がする。感情がよく見える気がする。

前の高校の5時半起きの生活。
5時半に起きて大きいおにぎりを食べてバスに乗る生活。時々大変だったし、何回かはバス逃したけど、特別だった。

まだ外が暗い中立ってた冬のバス停
朝6時過ぎのバスに乗ってた。冬の匂いと風が鼻先を通って手に力をこめる。空の色が紫色でバスに乗り込む頃にはピンク色に染まる。みんなも冬の目が覚めた朝に見てみてね。綺麗だよ。ピンクが愛しい。

前の高校で過ごした時間。
教室も明るくてなんか楽しかった。このきらきらしすぎてないけど海に夕陽が当たる時間みたいな見えないあの感覚をうまく自分のものにって掴めなかったけど、あの場所にいれたのは、あの場所で過ごしたただの授業も、なれないメイクで参加した行事も全部特別で愛しかった。

今の高校での生活
自分と向き合う時間ができるようになったと思う。そして、前の高校で学校に行けなくなる前にもうだめになってたことは分かってて何もできなかった。それを今取り戻してる。取り戻すように勉強できて、わかることが増えているのが楽しい。そして時々アイスを食べて、辛ラーメンを食べて、スタバに行って、本屋さんに寄って、そうやって自分を労ってる。
高校2年間をめいいっぱい、行事も楽しんで、最後の一年を受験とか光が見えなかったものをまっすぐ見えてるはるはとってもラッキーだね。

受験勉強
最近勉強ができてる。普通の受験生には全然手が届かないけど、外に出るのもこわくて勉強するのもこわくて何も頑張れなかったあたしが今できてる。勉強してる時間は少し不安じゃなくなる。時間は全然ないし、心とのバランスって本当に難しいけどやれるだけやってみる。頑張るはまだこわいから崩れないための"やれるだけやってみよう" 合言葉!

ふとしたときの
こういうこと感じられる人でありたい

月と飛行機雲


オールナイトニッポン
ラジオは本当に笑いのためだけにみんな動いてる感じが楽しい。そして自分のラジオだけじゃなくてオールナイトファミリーのラジオにまで乱入するのが最高に楽しい。時々源さんが冒頭で自分の好きなものを話す声が優しくて、好きなものを話すときはみんな輝いてる気がした。


靴は一足しか持たない。周りから見たら物持ちいいらしい。小学校6年間同じ筆箱使って、中学校上がると同時に買った筆箱は今も使ってる。それは自覚ある。靴を二足持つのは、はるにとってはまだ身の丈に合わないような気がする。でも、白くてちょっと擦れた今の靴、お気に入り。2足目はまだ勇気ない。

ぬいぐるみのくまさん(プーさん)
人生で1番お金を使ったプーさん。いつもベッドにいてくれてる。なんか寝れない時はプーさんに寄りかかる。特大プーさん。そしていつの間にか寝て、朝起きたらプーさんが壁に頭突きしてる。
プーさんって名前は弟がつけたから理由は知りません。

音楽
結局私たちは音楽に助けられて、音楽と生きてる。気分を変えるだけのものかもしれないけど、変わらずそこにいてそれに助けられているのが私たちだよね。音楽が大切なのに、大切だからこそまだ何も分かってなくて言葉を上手に繋げないや。まだ何者にもなれてないけど、聴き方が変わる瞬間が訪れますように。

母方のおばあちゃん
人のことを想える人。理解できる人。どんなにはるがいい歳のとり方してもあの人には勝てない。視野が広くて、いつも楽にしてくれる。そしていつも楽しんでる。小学校からの友達と今も遊びに行くって最高でパワフルなおばあちゃんだよ。はるが車の免許取ったら一緒にドライブしたい。

自分で作ったあとのお菓子
眠りたくない夜に作ったお菓子を、夜が明けたら家族が食べてくれる。自分が作った料理はあんまり美味しいと思わないけど、あたしの家族はすぐ2個目食べていいか聞いてくれるのが、その時間が嬉しい、愛しい。次はロールケーキに挑戦してみる。


ギター

高校一年生の冬に買ってもらったギター。毎日弾いて、そのおかげでバンドも組めたし、邦ロックも好きになった。あの音だけで理由もなくときめくのは運命?

スタバ
飲むのがメインじゃなくて、休んでもいいよって言ってくれるスタバが好き。こんなとこあんまりないよね。はるも誰かの居場所作れたらいいな。ほんとは大人になった自分の居場所もつくりたい。


鬱の時期を抜けてここにいる。あの時、たくさんのエンターテイメントを摂取して、たくさんの言葉を、考えをもらって、たくさん考えた先に今がある。過去を振り返って、あの頃悲しめなかったあたしを置いてけぼりにしないでその分悲しんで、その後に今がある。しあわせだよ。

カネコアヤノ/栄えた街の
去年の冬に出会った曲。鬱がのしかかった高校2年生。どれだけ頑張っても、生きても、みんなと修学旅行に行けなかった。だから今年の冬はどこへも行けないってカネコアヤノさんが歌ってくれてこの気持ち持っててもいいんだなって。

今年はもうきっとどこへも行けない
憎らしい暑い夏も今では恋しく思えるよ

空っぽな夏に時々みんなと文化祭の準備して、でも認知能力はなくなって空っぽな夏だった。宿題は結局できなかった。そんな夏も冬も覚えてて、この曲を聴いて思い出して、今では全部なるようになって愛しく思えるよ。
みんなが修学旅行行ってる間に、お菓子を作って、地元を冒険して、バスに乗ってペペロンチーノを食べてみた。どこへでも行けちゃった。


お父さんかはるがなーんか行き詰まった時、海行くか〜って夕方から海に行く。ただ眺めて時々話して、また眺めて。
海は何かを捨てられる場所。どんな感情も海に投げられる。まだ綺麗な海に捨てる勇気はないけど、このまま守っていたい時間。


記憶
蘇ってくる記憶は大抵思い出したくないもので、全部を愛することなんてできないと思う。でも、あの曲を聴いて高一の4月の高校生になったときめきを思い出すこともできるし、写真を見て自分の身体を見るのはまだ嫌だけど、不器用なりにこの場所に入れたんだなって思う。過去に縋ってるわけじゃなくて、ただ愛しく思う。そういうところだけは愛しく思う。



いろんなこと、こわくて立ち向かうには弱くて、すぐ死ねに覆われて涙が出てきたら休まないとだめになっちゃいそうなあたしだけど、最近は自分で書いたnoteを何回も読んで保ってる。自分の言葉で誰かを動かす前にあたしから救われたい。救われなきゃね。
はるは、なるようになるの。今あの頃に戻っても同じ未来を迎える。嫌だったことはたくさんあるし傷つけて傷つけられた過去も全部ひっくるめてなるようになってる。
愛しいものはその瞬間にしかなくて、愛しいものに囲まれてるんだって分かりにくいけど、日々を繋いで立ち止まって振り返って、そうやって歩いていきたい。そういう人生がはるには合ってるのかも。

いつかスマホも見ないで、ただ愛しく優しく凛とした音楽を聴きたい。一つひとつ選んだ食器でごはんを食べたい。金曜日の夜にはマックのポテトを買って、コンビニで1番高いアイスを食べたい。夢、叶えたい。好きなもの好きな人愛しい日々全部抱えていたい。ひとつでも多く、ひとつでも深く抱えていたい。



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