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4月1日兜町雑感――雨の「兜神社」、“風雲児”の退任など……

4月1日(水)の株式相場は、引けにかけて急速に下げ幅を拡大。日経平均株価は851円安(4.5%)の1万8065円。取引終了前の30-40分の下げはちょっと不可解。横目でNYダウの先物が急落していることもあり、今夜のアメリカ市場が心配です。東証一部の売買代金は2兆7205億円。新年度入りとともに、最近の中ではかなり商いが減りました。東証REIT指数が6%も急落しているところをみると、機関投資家、地方金融機関が新年度入りとともに、“虎の子”の益出しに動いている可能性もありそうです。

さて、ちょっと兜町雑感。例年なら4月1日に行われる兜神社の例大祭が中止となりました。中止は2011年、東日本大震災の年以来のことです。冒頭の写真は今日の兜神社。桜は咲いていますが、朝からしとしと降り続ける雨もあって人気もなく寂しげです。

兜神社は東京証券取引所のすぐそばにある小さな神社です。商業の守護神といわれる倉稲魂命(うかのみたまのみこと=稲荷神の別名)が祭られています。普段から人が多いわけではないのですが、4月1日の例大祭当日は別。午前、取引所や証券会社のトップが次々とお参りし、お酒や飴が振る舞われたりして商業と経済と株式の繁栄を祈る――。まさに兜町の風物です。普段通りなら……。

兜記者クラブも何となく閑散とした雰囲気です。記者会見や記者向けのレクチャー、勉強会などがかなり減っています。その日の会見などの予定を張り出すホワイトボードに、こんなものが張り出されていました。松井証券の松井道夫社長の『美しい絵を描きたかっただけ』――松井証券創業100年史に代えて――との40枚あまりのコピー。ネットメディアのインタビューをもとに、「100周年の編纂の変わりにまとめてみた」とあります。

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松井さんは3月25日(水)、1995年から務めてきた社長を6月の総会をもって退任することを発表しました。残念ながらこの日の会見に僕は出席できなかったのですが、ネット証券という新しい分野を切り開き、常に証券界、金融界に波紋を巻き起こしてきた“風雲児”の社長退任は、時代の変わり目を感じさせます。会長や取締役にとどまらず顧問となり、経営は後任の和里田聡専務に任せると言い切るのも松井さんらしい潔さを感じます。まあ、“夜の会”もほとんどなくなりましたから、後でじっくり読ませていただきます。

下は安定の笑顔「とうしくん」です!

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