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市場波乱、投資家の過半が“買い場”――“様子見姿勢”も高水準

市場波乱、混乱が続いています。先週(3月2日~6日)はNYダウが1000ドル規模の上げ下げを繰り返すジェットコースター相場。週間では何とかプラスだった一方、日経平均株価は節目として意識されてきた2万1000円を終値で割り込み、6日には2万749円と2019年9月以来の水準まで下落しました。

日経CNBCをご覧の個人投資家のみなさんは、この市場波乱、混乱にどう向き合っているのでしょうか。毎月みなさんにご協力いただいて実施している「個人投資家サーベイ」。今回(調査期間:2月27日~3月1日)は、トピックス質問として「市場と向き合う態度について、比較的近いものを選んでください」として、「株式などリスク性資産を買い増す良いチャンス」「しばらくは様子を見極める」「株式などリスク性資産を減らすべきタイミング」「その他」の中から選んでいただきました。

その結果が冒頭のグラフですが、予想以上に“チャンス”派が多い印象で全体の53%でした。具体的な考え方は、最後に掲載するフリーアンサーをご覧いただくとして、やはりこの急ピッチの上昇相場にもともと懐疑的で、またついていけず、「ようやくチャンスが訪れた」と感じる投資家が多いのではないでしょうか?

もちろん、不透明感、不確実性は強く漂っていて“様子見”という方も41%と高水準。まあ“チャンス”派と拮抗していると見た方がよさそうです。“様子見”派の中にはまだまだ新型コロナウイルスの影響が見極めきれない、世界景気や五輪への影響が心配といったという声があります。また、一段下げる場面まで待ちたいという投資家もいます。

“リスク性資産を減らす”という投資家が4.5%なのは、意外と少ないような気もしましたが、もしかすると、すでにかなり減らしてきているということなのかもしれません。

さて、あるネット証券では2月の1日あたり出来高が、1月から14%増、6年9か月ぶりの高水準、新規口座開設も大変な勢いで増えていると言います。次第に外出にも不自由さが付きまとうようになる半面、自宅で投資するにはいろいろな意味で格好のタイミングなのかもしれません。

不透明さ、不確実性が根強いことは否めません。ただ、例えばそれぞれのポジションで誠実に仕事をすること、例えばまじめに投資するかどうか考えること--。広く言えば一生懸命生きることでしょうか。そうしたことの積み重ねと広がりこそが、危機への最も大事な対応策なのだと感じました。みなさんのコメントを読んでいると勇気が湧いてきます。ちょっと数が多いですが、その一部を下記に掲載しました。いつもありがとうございます!

日経CNBC 投資家サーベイ「市場波乱、どう向き合う?」
〇買い増しのよいチャンス
基本的な姿勢として、不安定の時期は、投資時期だと判断して仕込むことにしている。今回は、タイミングを見ながら買い込み中です。
(ぱちゃん)
疫病の歴史を考察した結果、買い向かうべきと判断。最大の不透明要素は、科学的知識の乏しいコメンテータの無責任な発言にどこまで市場が扇動されるか見極めること。ファクトフルネスを推す直居さんは、信用していますが・・・。
(おたつ)
24日、25日で実際に500万円ほど買ってしまい現在も買い増したい会社がたくさんあるが、資金余裕なし反省・反省。ウイルスの感染状況を2週間程様子見とします。
(浜のマーくん)
ワークマンに注目していたのですが、どんどん株価が上昇し買いそびれていたので、千載一遇のチャンスだと思い、購入しまいした
(浜チャンポン)
ボラティリティが高い時はミスプライスが散見する可能性が高いと思っています。不本意ながら売らざるを得ないケースもあるでしょうから、そこをじっくり拾いたいと思います。ただ、目線は国内よりも米国株よりです。
(mint_power)
ずっと買い増しを考えていました。 今が押し目と思います。
(ニーサ ユー ツー)
長期的には、アジア市場は成長する。中国のインフラ整備はまだまだ
(鯉の助言者、  尾崎さんには悪いけどカープファンなので)
景気敏感株が叩き売られるので狙っている仕込み値まで下がってきたら買い増しをしていきたい。
(J)
緩和政策による金融相場なので、戻りは速いと予想
(aya1359)
良いチャンスではありません。 絶好の機会です。 この下げで買わずしていつ買うのか。ボトムで全力買いや~!
(MANARIN)
〇様子見
ウイルスの動向がつかめない。米中の問題も株式市場を複雑にしている。
(ひろし)
新型コロナウイルスの終息宣言が、あった後も、復活には時間がかかる気がする。 この騒動で、各国の損失も大きいので、元に戻るには、時間がかかると思う。 オリンピック景気が、訪れるのかも疑問になってきましたね。
(Appletea)
既に大損、静観、塩漬けするしかない。
( (;´д`)トホホ)
ウイルスに関してはいずれ近いうちに収束すると思いますが、今回のこの騒動の経済に与える後遺症が世界各地で顕著になり実体経済の縮小を肌で感じるようになった際、その時期やマイナス度合いによってマーケットの反応は不透明であると考えます。ただ、魅力ある銘柄に値ごろ感が出ればいつでも購入します。
(こまたろう)
新型コロナウィルスは世界各地に広がっており、強い不確実要素となっている。これから秋冬になる南米、アフリカ南部、北半球でも公衆衛生状態に疑問符がつく東欧や中近東で拡がれば、日中韓で仮に終息の目処が立ってもオリンピックは開催困難になり、さらに株価落ち込みが懸念される。ただし、新型コロナウィルス自体は結核など他の感染症と比べでも過度に悲観する必要はなく、日本の公衆衛生状態を保持強化することで国内は安定化すると考える。
(ライオンズファン40年)
株価の変動、指数の変動が大きくて気になってしまうので、冷静に投資できるようになるまで様子を見たいです。投資できるお金も限られているので、なるべく減らしたくないです。よっぽど下がったと思えるところに来たら、目をつぶって買いたいです。
(エヌ39)
新型コロナウイルスの終息宣言が、あった後も、復活には時間がかかる気がする。 この騒動で、各国の損失も大きいので、元に戻るには、時間がかかると思う。 オリンピック景気が、訪れるのかも疑問になってきましたね。
(Appletea)
〇リスク性資産減らす
余りにもコロナ問題に振り回されている。経験のない問題だから、始末が悪い。だから、引いた方がいい。
(アキラ)
しばらくは下落トレンドが続いているのでポジションを軽くして底を確認後、買いたいと思うから。
(わびさび)
国内株式のみ見ると、消費者の購買意欲落ち込みと新型肺炎による影響と外国機関投資家の動向を注目すると、景気敏感株の比率を減らすのは必須だと思う。
(こうじ)
世界情勢や動向が上向きの姿勢になれていて、情報化社会と生活実態がかけ離れている。
(田舎のおじさん。)
〇その他
波動分析を絶対視。日本株市場については短期的にも中期的にもダブルで三尊天井を形成し、しばらく大勢は下落波動だと思います。しばらく下落した後、いったん反発するものの、ダメ押しの下げがきて底をつけると考えています。
(スターねこしさん)
ショート優先。丸の内やウォール街での集団感染も時間の問題で、そうなっても「織り込み済み」はもちろん、「悪材料出尽くし」にはますますなりません。 有効な薬が見つかり、インフルエンザ並みに人類と共存できそうな病気、と世間に認知される少し前の「買い」出動が狙いです。
(にゃんころりん)
個人的に波動分析を絶対視しています。日本株市場については短期的にも中期的にもダブルで三尊天井を形成し、しばらく大勢は下落波動だと思います。しばらく下落した後、いったん反発するものの、ダメ押しの下げがきて底をつけると考えています。
(スターねこしさん)
ショート優先。丸の内やウォール街での集団感染も時間の問題で、そうなっても「織り込み済み」はもちろん、「悪材料出尽くし」にはますますなりません。 有効な薬が見つかり、インフルエンザ並みに人類と共存できそうな病気、と世間に認知される少し前の「買い」出動が狙いです。
(にゃんころりん)

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