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「#読書の秋2020」感想文の優秀作品を発表します!

 こんにちは、「日経の本」です。めっきり寒くなりました。「肌寒くなりましたね」と書きつつご案内した「#読書の秋2020」から早2カ月、たいへん多くのみなさまに「日経の本」の感想文をお寄せいただきました。本当にありがとうございました!

 いただいた感想文は、課題図書4冊の担当編集者や著者の方などで読ませていただきました。「こんなふうに感じていただいたんだ」「ここを気に入ってくださったのか」などなど感激しながらすべての感想を読みました。

 そして決まった優秀作品が、次の4作品です! なぜこの作品だったのか、どこがすばらしかったのか、担当編集者や著者の講評もあわせてお読みいただければ幸いです。

◆課題図書『ファクトフルネス』の優秀作品
【FACTFULNESS】で読み解く“結婚”
はしもとだい さん

 とても多くの感想文をnoteに寄せていただき、担当編集者として大変うれしいです。本当にありがとうございました。
 優秀作品で選ばせていただいたのは、はしもとだいさんの「【FACTFULNESS】で読み解く“結婚”」です。はしもとさんは、本書を読んでいただいた後に、「晩婚化しているというけれどホント?」と思い、データを調べたそうです。みんなが当たり前と思うことでも、思い込みかもしれない、データを基に判断しようという姿勢はまさにファクトフルネス。本を読み、日常の行動につなげていただいていることが、とてもすばらしいです。改めて、ありがとうございました。(担当編集者・中川ヒロミ)

◆課題図書『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み』の優秀作品
「いつまでも情報収集してないでさっさとやってみればいいじゃん」ってあきれ顔でこっちみんなよ。こっちはそれで着実に進んでるって本気で信じてんだよ。
しゅんしゅしゅん さん

 たくさんの素敵な感想文を本当にありがとうございました! 作者の古野俊幸さん、ライターの前田はるみさんが選ばれたのはこちらの投稿です。しゅんしゅしゅん さんには3本のご投稿をいただきましたが、その中から選ばれたのは「保全性」と「拡散性」について書かれたこちらです。前田はるみさんからの講評をお伝えさせていただきます。(担当編集者:山中浩之)
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 しゅんしゅしゅんさん、本の感想をnoteに書いてくださってありがとうございます。FFS理論による自己理解と他者理解をしっかり自分のものにして、日常生活で実践されている様子が文章から伝わってきました。だからこそ、しゅんしゅしゅんさんの言葉には、読む人の興味を喚起し、心を動かす説得力があると感じました。情報収集のやり方をめぐって、保全性と拡散性のやり取りを描いたしゅんしゅしゅんさんの創作エピソードには、保全性の特性がよく表現されていて、楽しく読ませていただきました。
 そして、「この本は拡散性組の方にこそ読んでいただきたい、我々がどんな人種で、何を考えているのか。知ってほしい」というしゅんしゅしゅんさんの言葉、私も同感です。かくいう私も、しゅんしゅしゅんさんと同じく典型的な日本人タイプです。裏話になりますが、この本の制作チーム(4人)は私以外が皆拡散性でした。3人の猛獣を相手にするのは大変ですが(笑)、異質だからこそ、自分は自分の役割を果たせるという貴重な体験をしました。
 でも、しゅんしゅしゅんさんのおっしゃる通り、拡散性への憧れはどこかにあります。おそらくなくならないと思います。それでいいと思うのです。しゅんしゅしゅんさん、ぜひ『宇宙兄弟』を大人買いして、この本と一緒に楽しんでください。
感謝を込めて
前田はるみ

◆課題図書『ほめるのをやめよう』の優秀作品
「『ほめるのをやめよう』を見て息子が慌てふためいた話~読書感想文」
ミーミー さん

 どれも素敵な感想文ばかりで、うれしくも悩みながら選びました。投稿いただいた皆さま、ありがとうございました。
 息子さんとの驚きのやりとりから始まる、ミーミーさんの投稿は、読んでいてぐいぐい引きこまれる楽しい展開。たくさんついたハートマーク(スキ)のうちの1つは、岸見先生がこの企画と関係なく見つけてつけたものです。「リーダー論というより、人間論というのは至言だと思いました」と、コメントをいただきました。
 編集担当の私にも息子がいますが、母親業もリーダー業ですよね。
 ミーミーさんの感想文を読んで、面白法人カヤックCEO・柳澤大輔さんから、この本にいただいたコメントを思い出しました。少し長いですが、引用させてください。

「僕も起業家&経営者という職能を20年以上続けてきていますが、いわゆる起業家や経営者っぽくないと何度も言われてきました。自分自身、いわゆるリーダー体質じゃないなと思っていましたが、それは僕自身が知らず知らずにリーダーというものを過去の固定概念で捉えていたからのようです。リーダー像は多様化しており、時代とともに求められているリーダーの性質は変わり、もっといえば、誰でもなろうと思えばなれるし、一人ひとりがリーダーにならないとならないんだと思います。世の中をよりよくするために。」

 みんながリーダーシップを発揮する社会! そうあれるように自分も頑張ろう。そんなことを思わされる、ミーミーさんの投稿でした。ありがとうございました。(担当編集者・小野田鶴)

◆『ネット興亡記』
わたしの本棚50夜~「ネット興亡記」
百日草 さん

 このたびは感想文をお寄せいただき、ありがとうございました。
 また、ご当選おめでとうございます。
 「ネット興亡記」は経営書やテクノロジーの説明ではなく、徒手空拳で新しいことにチャレンジしようとした方々の奮闘の物語を綴ったつもりです。そこにはよく知られた栄光だけでなく、挫折や葛藤など生々しい人間ドラマがありました。執筆する以前に取材者として触れたそれらの物語を、なるべく「素」のままでお届けしたいと思いました。
 ちょうど、料理人が鮮度抜群の素材を前にした時のような気持ちなのでしょうか。そんな思いをくみ取り、素敵な感想文にしたためていただき、感動しています。
 あんなに分厚い本を、どれだけの方に読み通してもらえるかなと思っていただけに、書き手としては感慨ひとしおです。
お礼に代えて
杉本貴司

 改めて素敵な感想文をお寄せいただいたみなさま、ありがとうございました!


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