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給与明細の「支給」ってなに? 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎⑤

前回の「給与明細を読んでみよう」では、給与明細の仕組みや「額面」と「手取り」の違いについて説明しました。今回は会社から支給されるお金を詳しく見ていきましょう。

1. 「基本給」って何?

給与明細の支給欄を見てみると、最初に基本給が記載されていると思います。基本給は年齢や勤続年数、仕事の役割や成果などをもとにして算出されるベースの給料額です。算出方法は企業によって異なります。

2. 「手当」って何?

基本給のほかに、給与明細では「○○手当」として様々な項目が並びます。手当には残業や休日出勤などに支払われる賃金のほか、福利厚生の一環として企業が独自に支給するものがあります。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響により、企業によっては社員や職員を支援するために手当を支給するといった対策も講じています。

以下の記事を見てみると、住友生命保険では出社せざるを得ない職員に対して特別手当を支払うことなどを紹介しています。

3. 給料ってどう決まるの?

ニュースを見ていると、毎年春にかけて「春闘」「ベア」といった言葉を目にすることがあるかと思います。それぞれ「春季労働交渉」「ベースアップ」を意味しますが、基本給や手当に大きく関わってきます。

春闘では、企業や産業別に労働者で組織する労働組合が、会社との交渉を通じて基本給や手当、労働条件などについて話し合います。その中で、労働組合側の主な要求には基本給の底上げ(ベア)のほか、勤続年数で毎年増える基本給である「定期昇給」(定昇)などがあります。

例えば以下の記事では、JR東海が2020年春闘で、ベアを月額800円にすると労働組合に回答したことを紹介しています。

ほかにも日本企業では勤続年数によって給与が上がる年功序列型の賃金体系が主流でしたが、最近では社員の能力に応じて差をつける仕組みへと変わる動きも出てきています。

次回は額面から差し引かれる「控除」について詳しく見ていきましょう。

▼もっと詳しく知りたい方はこちら

 

前回の記事はこちら
給与明細を読んでみよう 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎④

▼6回目の記事はこちら
給与明細の「控除」ってなに? 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎⑥

新社会人の基礎シリーズの連載記事はこちら

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