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未来を開くメッセージ Voicy日経チャンネル 2020年心に残ったインタビュー

今年もいよいよ残りわずかとなりました。音声メディアVoicyで毎週月~金曜日の夜に配信しているヤング日経と、毎日朝配信しているながら日経は、各界で活躍する方へのインタビューを不定期にお伝えしてきました。その数は延べ80人余りにのぼります。

新型コロナウイルスの感染拡大により、生活や仕事でこれまでにない新しい対応が問われた今年。インタビューに応じて下さった方々の言葉には、現状を克服し、未来を切り開いていくためのたくさんのヒントがありました。そうした心に残ったインタビューのいくつかをピックアップし、激動の2020年を振り返り、21年を生きる手がかりを探りたいと思います。

「いずれ夜は明ける」

ヤング日経は5月27日に、亀田製菓の佐藤勇社長のインタビューを配信しました。人気商品の「柿の種」に入れたピーナツの比率を変えた背景をお聞きしました。インタビューの終わり、若い人々へのメッセージに佐藤社長は主力商品の「ハッピーターン」の命名の経緯を語ります。第1次オイルショックで社会全体が沈みこんでいたころ「もう一度ハッピーで明るい世界が戻ってきてほしい」という願いからこの名を付けたといいます。「いずれ夜は明けると思います」という佐藤社長の言葉が印象的でした。

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「ボリュームに変わる幸せの定義とは」

ながら日経は国立競技場の設計にかかわった建築家・隈研吾氏のインタビューを6月15日に配信しています。緊急事態宣言が出ていた期間中、事務所を一時閉めて人との接触は必要最小限にとどめていた隈氏は、あることに気付きます。「自分でリズムが作れる人と作れない人の差」です。決まった時間に職場に出ることに慣れてしまった人と、時間や空間に縛られず自分のリズムで仕事ができる人との間の差です。隈氏の視点はコロナ禍にある現在だけでなく、未来に注がれています。例えば家の広さや価値などの量的な観点で幸せを語ってきたコロナ前の豊かさの定義が、変わると指摘しています。21年は新しい定義が見えてくる年になるのかもしれません。

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「自分で変化を起こすことが大事」

ヤング日経が10月29日に配信したGO代表の三浦崇宏氏へのインタビューにもコロナ後を見据えた発言が登場します。三浦氏は「コロナの時代は間違いなく歴史の教科書に書かれるような、社会が大きくリセットするタイミング」だと指摘し、社会がゼロベースになった今こそ「自分がこんな世の中に変えていくんだ」という志を持つべきだと指摘しています。

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「対面でしか最大の価値が出せないものに集中する」

企業の在宅ワークや、大学のオンライン講義が急拡大したのも20年の出来事でした。対面とオンラインのどちらがいいのか、という議論に疑問を唱えたのが澤円氏です。日本マイクロソフトの業務執行役員を務め、在職中から多くのイベントに登壇してきたプレゼンテーションの第一人者です。10月15日配信のヤング日経のインタビューで指摘したのは「本当に会いたい人にだけ会えばよい」との考え。仕事の多くはオンラインで済むといい、「対面でしか最大の価値が出せないものに集中すればいい」と主張します。

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「イベントをやめるわけにはいかない」

今年は全国でさまざまなイベントが中止に追い込まれました。そうした中、名古屋市で開かれる8月の恒例イベント「世界コスプレサミット」は同月1~2日にオンラインで開かれました。19年は30万人以上が来場しましたが、今年は世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界から人が呼び込めず、オンラインでの開催に踏み切りました。7月31日にヤング日経で配信したインタビューで、実行委員長の小栗徳丸氏は「世界各地の人が1年がかりで参加に向けた準備をしている」ことを思い、開催に踏み切った経緯を語ります。海外で盛んな寄付の文化を念頭に、世界規模でクラウドファンディングを展開したことについても話しています。

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「100個の水たまりを作ろう」

12月7日のヤング日経は、セイノーホールディングスの河合秀治ラストワンマイル推進室室長へのインタビューを配信しました。セイノーホールディングスは国内物流大手で、トラック輸送に強みを持つ西濃運輸が中核会社です。同社グループの約90社のうち、河合氏は10社の経営にあたっています。普通の大学生だった河合氏が入社後、祖父のケガをきっかけに買い物弱者を救う新規事業を立ち上げたいと考えるようになり、30代のとき幹部が並ぶ前でプレゼンテーションをした経験を語ります。提案した新規事業の1つはセブン―イレブン・ジャパンのコンビニエンスストアから消費者に商品を直接届ける事業に育ちましたが、そのプレゼンのときには「手が震えた」と振り返ります。そんな河合氏の背中を押したのは「100個の水たまりを作ろう」という先輩の言葉だったといいます。小さな事業をたくさん作って育てていけば、いずれはつながって大きな水面になっていくというのです。

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人気インフルエンサーや自治体首長にも聞いています

今年Voicy日経チャンネルは、このほかにも幅広い分野で活躍される人にもインタビューしています。女性向け動画配信のC Channelの人気インフルエンサー、ひよんさんに5月26日配信のヤング日経でインタビューし、女子力の向上などの話題を話していただきました。10月5日配信のながら日経で、佐賀県の山口祥義知事にインタビューし、同県がイクメン力全国1位に輝くまでの取り組みをお聞きしました。岐阜県飛騨市の都竹淳也市長には5月20日配信のヤング日経のインタビューで、全国に向けてファンクラブを作りコロナ禍の観光客離れに対応しているという話をお聞きしています。活躍する学生にも話を聞こうと、9月26日配信のながら日経は、大学に在学しながら、アフリカガーナでチョコレートの原料となるカカオ豆の生産に関する課題解決に取り組む田口愛さんにインタビューしています。

この年末年始を自宅で過ごす人は増えそうですが、改めてVoicy日経チャンネルのインタビューに耳を傾けていただきたいです。そして明けた21年も各界で活躍される魅力ある方々にお話をお聞きするつもりです。どうぞご期待ください。


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