お勉強73:センタースプリットはどうなのか?


https://link.springer.com/article/10.1007/s10147-020-01736-4?utm_source=toc&fbclid=IwAR356wkzk5QGB5R9TvtNkm620L7t5u9eHK-tZbQIzIf39RbWfrWy4TjkHfg
いわゆる日本のガラパゴス治療、
中央遮蔽をつかわずに

全骨盤45Gyから腔内照射一回5Gyでステージに合わせて
3-4回、CTベースのIGBT。組織内の追加はなし。
日本の単施設からの報告。
(読みが浅くてわからんが8週以内終了とあるので
 たぶん日数的に腔内と外照射はかぶっている)

個人的な感想として
成績としては筆者らも書いているがイマイチ。
センタースプリット無いと
膀胱線量はなかなか満たしづらかったよう。
膀胱G3はやや多い印象。
直腸G4出ているが、線量制約的には
問題なかったらしい。

予後は特に腫瘍のボリューム(特に腔内照射前)
がでかいとやっぱり予後悪い。
OTTも関係があったとの事。
組織内などの追加でOARをかわしつつ、
腫瘍線量の投与が大事であろう、と筆者らは結論しているが…

センタースプリットありの方法だと
線量合算の問題はやはりつきまとうが、
センタースプリットの良さもまた感じる結果と思いました。
小線源の一回線量が増やせることで
局所制御が良くなっている可能性はあるかと。

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