SIGMA fpを一ヶ月使ってみた。

SIGMA fpを購入してから一ヶ月。沼とまではいかないけど、やはりレンズキットだけで終わるわけもなく、色々オプションを買う羽目になりましたので、それらの使い勝手や fpそのものの感想を書こうと思います。


まず、fpとキットレンズの45mm F2.8 DG DN Contemporaryです。とてもコンセプトのはっきりしたカメラとレンズで、好き嫌い、向き不向きが大きく分かれると思います。


fp本体にはバッテリーチャージャーがついていません。USBケーブルを本体に接続して充電しないといけないので、これは予備のバッテリーと一緒に買ったほうがいいです。僕はdp2 quattroについていたのを使っています。これは古い型番で、メガネケーブルでコンセントにつないで使います。今のアクセサリーはUSBで充電するタイプです。お好きな方をどうぞ。


純正の小さい方のグリップです。fpはミニマムなデザインなので、そのままだと握りやすくないので、これは必需品だと思います。キットレンズの45mmを装着した状態だとベストチョイスですが、35mm F1.4 DG HSMだと、かなり厳しいです。12時間のクラブイベントでこのグリップで35mmF1.4で撮影してましたが1時間もすると疲れて握力無くなるのは勿論のこと、握り続けて薬指の爪がむっちゃ痛くなりました。


一度はARTレンズを使ってみたくて手に入れました。このレンズ、すごい解像度で、PCに取り込んで等倍で見ると、犬の毛一本一本まで、机の上の埃まで、カチッと描写します。SIGMA dp2 quattroと見紛うばかりの描写です。(センサーが違うので比べるのはどうかとは思いますが)開放だとぺらぺらに薄い被写界深度で、前後、綺麗にボケていきます。癖のない見やすいボケです。


マウントコンバーターMC21です。シグママウントのレンズをLマウントに変換します。シグママウントの変換はキャノンマウント用より安くてありがたいです。


fpにこのSSDを接続することで12Bit Cine DNGで動画を撮ることができます。今のところ、T5の1TBと2TBのみが公式が推奨しているSSDです。推奨だけあって、接続や保存に問題が発生したことはないです。小さく軽くて扱いやすいです。fp本体の設定でUSBモードをマスストレージにしてT5を接続すると使えるようになります。電源をつけたりスリープから復帰する都度、SSDを認識するのに少し時間がかかります。接続するまでにシャッターを切ったりすると、かなりの確率でバグります。バグったら、電源を落とすか、バッテリーを抜いて対処します。撮影が終わってから、そのままUSB Cでパソコンにつなぎ、編集します。T5は高速なので動画編集にも対応できます。SSDをつなぐと動画も写真もSSDに保存されます。1TBで45分くらい12Bit cine DNGで録画できます。


Samsung T5をカメラにつけることができるホルダーです。これは1/4ネジで装着するので三脚ネジやリグに接続できますが、同じ型番でもM4ネジのものもあるので、注意してください。僕はアマゾンで買ったらM4ネジの方だったので、ネジ穴をドリルで拡張して無理やり1/4ネジを使えるようにしました。smallrig社は汎用SSDホルダー2343を推奨しているようです。


smallrigの出したfp専用ケージです。去年の年末に発売されましたが、深圳から届くのに2週間くらいかかりました。専用品だけあって拡張ベースとして使いやすそうです。グリップも大きくHG-11よりも重いレンズをつけても握りやすいと思います。でも、いっそのこともう少し大きくして親指側にも引っ掛ける場所があるといいかなと思います。リグをつけた状態で各種純正アクセサリーも付けれるし、SDカードやバッテリーの出し入れも出来ます。88sinnのfp専用品も発売されるようなので、好きな方を選ぶといいと思います。これを買うと、もっと色々つけたくなるので危ないです。リグ沼というやつです。


fpにM42のレンズをつけるためのアダプターです。これで価格も安くて癖のあるロシアレンズや、オールドレンズにしては扱いやすいTAKUMARレンズなんかがつけられます。当然、AFも使えないし、Exifデータも扱えません。あと、フォーカスした際にピント確認のための自動拡大もしてくれないんですが、最初に背面のOKボタンを押して画面拡大してピントを合わせ、シャッターボタン半押しで画面拡大を解除して、全体の構図を確認してシャッターを押すというルーティンにするといいかな?と思います。


5.5インチの中華モニターです。型番はFeelWorld MA-5F。バリエーションが多いので、違いがよくわかりません。ブラックマジックなどのモニターとは違い、録画機能とかはありません。ただのモニターです。fpはコントラスト検出方式のみですので、暗いところや動きの速いもの、あと動画のフォーカスは弱いです(ISO感度設定の最大シャッターアングルを「オート」から「オート(小さく)」にすると、だいぶ改善されるようです)。そういう状況の時にはMFで対処するため外部モニターをつけました。これをつけるだけで、すごく仰々しくなり「なんかすごいカメラ持ってるね」と言われがちになります。バッテリーは別売りなので買わないといけませんが、本体とバッテリ2つに充電器買っても2万円切るくらいで買えます。


上のモニターを1/4ネジで接続したかったので買いました。小さくて安いけど固定力はなかなかです。


ストラップは太いほうがオススメです。フルサイズセンサーに対応しているレンズはでかいのが多いので、たとえfpが小さくて軽くても、最終的には大きくなります。太いほうがいいです。ピークデザインのスライドは太くて、たすき掛けにして使いやすくなっているので、使いやすいです。ストラップ沼というのもあるので、高いけど最初からこれを買うほうがいいと思います。


動画編集ソフトです。SIGMA fpの売りの一つでもある動画RAW撮影はcinema DNGという形式で撮影されますが、fpの中で再生すらできません。パソコンに移してもそのままでは見ることもできません。ダビンチレゾルブはcinema DNGを見ることも編集することもできます。SSD T5をパソコンに接続し、ダビンチレゾルブで確認し、そのまま編集までしてしまうのがいいと思います。45分で1TBなんて動画を保存していたらHDDがいくつあっても足りないと思います。


マイクです。思ったよりfpのマイクがいいので、あまり使いません。よりいい音が必要な時は外部で独立して録ったほうがいい気もしますし。


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fpは拡張性も売りの一つになっているカメラです。こうやって本体だけでは足りない部分を、サードパーティーや純正品などをうまく使いながら補って、自分の使い方に合わせて「作っていく」カメラだと言えると思います。そうしてカスタムしていくことで、fpの良さも「より」味わえるのではないでしょうか。

この「作っていく」というのは、個々のユーザーだけではなく、メーカーのSIGMAさんも含めてのことだと思います。fpのソフトはまだまだ未完成です。fpでcine DNGを現状では見れませんし、RAW動画のlogも残せないのでせっかくのカラーであるティール&オレンジも活かせません。フォーカスももうちょっと快適にできそうな気もしますし、cinemagraph(GIF作成機能)などアナウンスはされているが未実装な機能もまだあります。そしてソフト自体まだ不安定なところがあります(僕もよく操作が一切できなくなるバグに何度か遭遇しました)。fpの更なるファームアップをSIGMAさんには期待していますし、過去もそうであったように、きっとしてくれると信じています。個人レベルのディベロッパーも含め、サードパーティーもどんどんアクセサリーを出してくれると嬉しいです。

そして、SIGMA fpという新しい提案に満ちたハードを、いかにして活かしていくか? いかにして遊んでいくか? というソフトの提案もまだまだなされていないと思います。アクションカメラが出た時に新しい遊びが生まれたように、ドローンができた時に新しい表現が生まれたように、fpならではの新しい遊びや見たこともないような表現があるはずです。それをいろんな人が「作っていく」ところを見たいですし、「作っていきたい」なぁと思います。

SIGMA fpはコンセプトに基づいた、割り切りの強い、ある意味クセのあるハードだと思います。機械式シャッターやEVF、位相差検出方式AF、ボディ内手ブレ補正など切り捨てた機能も多くあります。それをあげつらう声もよく耳にします。でも、それは欠点ではなく「fpには必要のないもの」と受け止めて、SIGMA fpと付き合っていきたいなぁと思っています。

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低音研究会
コメント (4)
読ませていただきました!
動画撮影にも使いたいと考えてSIGMAfpの購入を考えているのですが、夜間等のピント合わせに難儀すると聞きましたが、実際に使ってどう感じておられますでしょうか?
薄暮から夜にかけては特にAFの精度は難ありだと思います。特にAF-Cは迷いが多く、あてには出来ません。動画は録画中の画面拡大ができないので、MFでも苦労します。特にキットレンズの45mmはSIGMAのARTレンズと比べ、ピントのピークがつかみにくい傾向があるので余計難しくなります。シビアな動画撮影には外部モニターは必須だと思われます。
ご回答いただきしてありがとうございます!
素人には扱うの大変そうですね笑
癖のある機材を使えるのも、プロではない素人の利点ではないかな?とも思いますw
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