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(後編)ニジノ絵本屋の雇用について

(前編)ニジノ絵本屋の雇用について」の後編です。間に、「絵本屋の店長がマリオネットな件の真相」を挟みましたが、きちんと後編にいきたいと思います!
前編では・・・・

「わたしなりにどうしたら良いかを考えてみることにしました。
なににお金がかかっていて、わたし達は金銭的に圧迫されているのか、分析してみます。」

と、書いたのですが、先に分析するか、一緒に分析して欲しいのって
「ニジノ絵本屋の売り上げについて」ではないのかな?
と、いうことでした。
どんなに経費がかかるって言っても、売上が立ってたら、カバーできる話だよね?売上がちゃんと立ってないのに「マンパワー不足」とか「利益が出ない」って、そもそも「売上立ってるんですか?!」
と、いうことでした。
売上と、人件費のバランスがそもそも悪いのではないでしょうか?
という、声が自分の中から聞こえてきます。
ですので、後編は、わたしが思う「売上と雇用のバランス」について書きたいと思います。

ニジノ絵本屋の売上の成り立ち

・仕入れて売った絵本の売上
・作って売った絵本の売上(直売と卸)
・絵本ライブなどのコーディネート料金
・絵本の制作請負費用
・店舗のスペース、ギャラリー貸しの料金

ざっくり、この5つで売上が構成されています。

これらを踏まえて、人を雇うということ
実店舗の売上で、実店舗の家賃とお店番の人件費がカバーできれば一番いいのですが、3年前に路面店に引っ越ししてからは、店舗の売上だけでは、家賃と人件費のカバーが難しくなりました。単純に、1.5坪の絵本屋より御家賃が高いのです。
そして、路面店になったので、1.5坪の頃より営業日も増やして、営業時間も長くなりました。広さに比例して、売上も大きくなる!と、ふんわり思って路面店での営業をスタートさせました。
なぜ、路面店にお引っ越ししたかのエピソードが「ニジノ絵本屋さんの本」(刊行:西日本出版社)(通称:ニジ本)の第4章「絵本でつどう場所」の7、「絵本屋のお引っ越し!3階から路面店へ」(P118〜)に書かれていまが、計画的に路面店に移動したわけではないので、「ふんわり」という表現を使いました。
自分で読み返していたら、「いろいろな事情が重なり」1.5坪は撤退した。と、書かれておりましたが、肝心の「なぜ撤退したか」が書かれていないので、撤退理由はまた別の記事で書きます。
あとは、「対談 元店長×現店長 ニジノ絵本屋の仕事」(P199〜)にも元店長が撤退頃から引越しまでのことを少し話しているので、そこと合わせて読んでいただければと思います。
そして、撤退から引越しの話が上がったのと同じ時期にニジノ絵本屋を株式会社化しようと動いていたのですが、動機の一つに一緒に働いていてくれたメンバーが「絵本を仕事にして食べて行けるようになりたい!」と、熱い気持ちを伝えてくれて、そうかそうしたらみんなで生きていくための箱としても「ニジノ絵本屋」という母船をきちんと機能させて、みんながそれぞれ活動しやすくなったらいいね!その為にはきちんと社会保障もつけて雇用できるようにしないとね!と、思って株式会社にしました。
働くメンバーと一緒だったら、株式会社化されて、みんなできちんと仕事(活動)していけば自然に「会社」になっていく。と、軽く考えていたのです。わたしは・・・・。

だがしかし、現実はそんなに甘くありません。
限られた時間(みんな平等に1日24時間!)で無計画に行き当たりばったりに動いていたので、良かったことももちろんたくさんありました。
でも、数字の面はきちんと計画立てていかないと「なんとかなる」ということはそうそう無いと言うことを会社設立4周年目前の現在でも痛感しているのです。
株式会社化しようと思った動機のきっかけとなったスタッフはその後、自分の道へ進むべく絵本屋で正社員になることはありませんでした。

「きちんと仕事」って、なんだと思います?わたしは気がついています「きちんと売り上げを取っていく」と同意であると言うことを・・・・

話を戻しまして、路面店に引っ越したので、今までよりさらに気合を入れて店舗営業を頑張るぞ!と、店長を正社員として雇用するべく声をかけたり、高校の同級生の「お店仕事のエキスパート」の友人に引越し当初の立ち上げを手伝ってもらったりしながら1.5坪から7坪の絵本屋に変わって行ったのです・・・・。

冒頭に売上の構成はだいたい5つから成り立っていると書いたのですが、その中の一つ「実店舗の売上」についてお話しします。

絵本屋の店舗の売り上げは1日いくらあればいいの?

現在の7坪のお店で、店長を1名雇用して、継続していくのに、お店で1日にいくら売上があればニジノ絵本屋は安心なのでしょか?
計算しました!最低売上5万円です。毎日コンスタントに5万円売上があれば、東京都の最低賃金をカバーしつつ、社会保障もつけて雇用を継続することができます。
でも、実際は毎日毎日5万円の売上が立つことはありません。お店を開けてても売上が0円の日もあります。

いちにちに5万円て、絵本何冊売るの?
約、1000円から2000円の絵本を30冊から35冊くらい売らないとダメと言うことですね。
月の売上で言うと定休日を週に1日いただいて、130万円は売上が立たないとダメと言うことですね。
となると、月に絵本を店舗で850冊から900冊くらい売らないとダメと言うことですね。
(これはあくまで絵本屋の実店舗を回すことだけを考えているので、わたしの報酬などは抜いて計算しています)
さらにもっと売上がたてば、年に2回のボーナスとか決算賞与も出せるようになるのかなぁ。なんて妄想もしています。

出版部門の売上バランスについては、また別の記事で書きたいと思います。
小さな出版社さん、お一人で全部されている出版社さんもたくさんあります。その中で、本屋さんが出版事業をしている会社さん。出版社さんが本屋さんをしている会社さんも、今は何社もあります。
さて、ニジノ絵本屋はどっちでしょうか?
本屋さんの中に出版部門がある?
出版社がやっている本屋さんがある??

時系列に伝えると、本屋さんが先だから、本屋さんの中に出版事業がある形になるのかなぁ。
でも、売上の構成から考えると、絵本を卸している売上ってどうなの・・・?全体の売上の構成から、店舗の売り上げより卸の売上の方が高いのであれば・・・出版社メインの考え方じゃないの?
と、なります。
(でも、ニジノ絵本屋の出版規模だと、卸してしまうと利益があまり残らないので、その辺りの出版のことに関してはまた別記事で書きます!)
これらの、発生している仕事に対して、適切に人事配置ができれば、バランスの取れた雇用が継続できるのでは?!
と、考えているのですが、今、わたしの頭の中が全部盛りの丼(ドンブリ)状態です。天丼に例えると、穴子が大きくて丼からはみ出しています。
穴子はなんの例えなのか自分でもよくわからないですが、今は、頭から煙がプシューってなっているので、落ち着いて「ニジノ絵本屋の雇用について」考え続けていきたいと思います。
また話が、タイトルからどんどん脱線してしまっているので、今回はこの辺でまとめます。
写真の駄菓子屋さん。駄菓子屋さんて、売ってる駄菓子って20円とかだと思うのですが、店主さんはどうやって食べていってるのでしょうか?
さっき、いちにちに絵本は35冊くらい売らないとダメって言いましたが、駄菓子は何個売らないとダメなのでしょうか・・・・。

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