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【企画物語】 0909教材研究短縮!楽しい道徳授業!誰でもできる Qの仕掛け

ずっと前からある問題意識

ちょうど本校は教育実習の期間中だ。かつての自分も実習生と同じように教育実習を行なった。
最後の授業は道徳を行った。貴乃花光司氏が手がけた、「小さなバッタの男の子」という絵本を使った。
思い出話が長くなったが、副読本(現在は教科書)を読み、教師に与えられた問いに答えていくそんな授業を変えたいと何とかしたいと思っていたのだと思う。ただ、地方のどこにでもいる大学生だった自分には大したアイディアはそれくらいしか思いつかなかった。

杉本先生を一言で表すと

2020年春の臨時休校以降、オンラインでの学習会が市民権を得て、一般的になったと感じる。
そんな時に杉本先生が主催されるLINEのオープンチャットに参加してみたのが杉本先生と出会うきっかけだった。

杉本先生は、追究心が非常に高い。端的に言うと、その追究心が杉本先生の実践を支えていると思う。毎週金曜日のオンラインでの会では、道徳だけでなく、他教科や特別支援教育などさまざまなジャンルについて語り合っていた。その際も,杉本先生の納得いくまで追究する姿勢が会の議論を深めていったと感じていた。

今ある全てを提供すること

当日、杉本先生のお話が始まるとあっという間の50分だった。

道徳の時間を変えたい。子どもを中心に、子どもが楽しいと思える時間を
という杉本先生の熱い思いがひしひしと伝わってきた。

参加者からの意見のなかで
杉本先生が一生懸命努力されて築きあげてこられたものをこんなに披露

していただき感謝しかありません。
というのがあった。まさに、公立ー附属ー公立と勤務校が変わられるなかで一貫して取り組まれてきたことが全て詰まっていると感じた。

かつて、三冠王を獲得した落合博満はルーキーだった清原和博との対談でこう述べている。

「清原が打撃を教えてくれと言ったら教えますよ。まだまだ負けないと思うからね。負けないと思うから教えられるんですよ。こいつに教えたら自分が負けになるなと思ったら、教えないね。」

杉本先生の発表を聞きながら、この落合博満の言葉を思い出した。同じ小学校の教員の肌感覚として、ずっと先にいることを痛感させられた。それと同時に、自分もいつか附属を出たあとに、進む方向性を示してもらったと感じている。

令和3年度の文部科学省道徳教育実施調査の中で、道徳科の授業を行う上での課題とは、という設問があり、一番回答が多かったのは

〇「議論して考えを深める」、「多⾯的・多⾓的に考える」ための指導

〇教材の吟味や授業構想のための時間の確保

であった。日本全国での課題を解決する一つの方法が杉本先生の「Qの仕掛け」ではないかと感じている。  

参加者のアンケートから

〇今回は、道徳を構造的に考え直す素晴らしい機会になりました。「サンドウィッチ」で考えるや、「Qの仕掛け」など、なるほどと頷くことばかりでした。また、参加者の方からの真剣な問い・質問もレベルが高く、そのやりとりをそうそうと頷いていました。  そして、杉本先生のスライド、本当にわかりやすかったです。こんなふうに難しいことをわかりやすく変換できるって、素晴らしいなとかんじました。資料提示の方法も大変参考になりました。 たくさんの学びがあり、道徳の授業が楽しみになりました。土曜日の朝が充実の朝になりました。

〇いつも杉本先生のラインや本、研修でたくさん勉強させていただきました。もっと力を抜いて、自由に、そして、枠を外れないようにしながらも、子どもと一緒に楽しく授業を行いたいと思いました。ありがとうございました。Qのしかけや五つの視点を学校でも、紹介したいと思います。

〇道徳の授業に対する、ハードルが低くなった気がします。道徳の教材研究を早速してみたいと思います。

〇杉本先生のお話はこれまで何度かお聞きしたことがありますが、本日、Qの仕掛けについて杉本先生から直接お聞きし、色々なことが自分の中にストンと落ちました。大変わかりやすく、実際に自分でもやってみたいと思いました。

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