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受賞する小説のつくり方

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小説新人賞を受賞するためのノウハウをまとめました。「売れた作品を調べる方法」「あらすじを分析する」「定番と新規性の関係」ほか
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記事一覧

受賞する小説のつくり方〜総合ガイド〜

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」総合ガイドです。 受賞するにはどういった作品を書けばいいかをご紹介しています。 ざっくりとまとめていきますので、気になった記事があれば個別記事をご覧ください。 受賞する作品とは?単純に言って、受賞するには「出版社が欲しい作品」を出せばいいです。 出版社が欲しい作品は、 従来のヒット作のように売れ かつ、いままでなかった作品 です。 この2つをわかりやすく表現すると、 定番を踏まえ 新規性がある

越えるべき2つのハードル〜受賞する小説のつくり方(1)

崖っぷち作家のニジマルカです。 たまに「受賞するにはどうすればいいですか?」と聞かれることがあります。 答えるのはなかなか難しいのですが、ある程度の仮説は立てられそうです。 そういうわけで、今回から何回かに渡って、受賞する小説を書くにはどうすればいいか解説していきます。 今回は1回目「越えるべき2つのハードル」です。 前提まず前提を書いておきます。 私が受賞したのはエンタメ小説の新人賞なので、他のジャンルの新人賞にも当てはまるかどうかはわかりません。 ですが、あ

売れた作品を調べる方法〜受賞する小説のつくり方(2)

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」2回目です。 1回目はこちら。↓ 前回のおさらい前回は、受賞するには越えるべき2つのハードルがあるという話をしました。 そのハードルとは 1.受け入れられる 2.かつ、今までなかった でしたね。 ごく簡単に言うと、出版社が欲しい作品を出せば受賞できます。 出版社が欲しいのは「これから売れそうな作品」です。 「これから売れそうな作品」を分解すると、 ・今までの作品のように売れ ・かつ、これから売れる新

あらすじを分析する〜受賞する小説のつくり方(3)

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」3回目です。 2回目はこちら。↓ 前回のおさらい前回は、売れた作品の調べ方を説明しました。 オリコンを見て、データを集めるのが基本です。 これはほとんどの作家志望者がやっていないと思うので、これをやるだけで新人賞の勝率を格段に上げることができるでしょう。 売れた作品というのは「受け入れられた作品」のことです。 つまり図で言うと、色の濃い辺りの作品群ですね。↓ まずはここに位置する作品を知り、受け入れられ

忙しい人のための中間まとめ〜受賞する小説のつくり方(4)

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」4回目です。 3回目はこちら。↓ 中間まとめ今回は「受賞する小説のつくり方」中間まとめです。 まとめつつ、個別記事へのリンクも貼っておきますので、詳しくはそれぞれの記事をご覧ください。 それでは進めていきましょう。 1.越えるべき2つのハードル新人賞に受賞するのは簡単です。 出版社が求めている作品を出せば、受賞できます。 出版社が求めているのは、簡単に言うと以下のような作品です。 1.今までのヒット作

定番と新規性の関係〜受賞する小説のつくり方(5)

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」5回目です。 4回目はこちら。↓ 前回までのおさらい大事なことなので何度でもおさらいしておきます。 受賞するには、出版社が欲しい作品を出せばいいです。 出版社が欲しいのは、以下の2つを満たした作品です。 1.これまでのヒット作と同じように売れ 2.かつ、今までなかった作品 これを言い換えるとこうなります。 1.定番を踏まえる 2.新規性を加える 前回までで1の「定番を踏まえる」の説明が終わりました。

新しさを出すには〜受賞する小説のつくり方(6)

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」6回目です。 5回目はこちら。↓ 前回までのおさらい少し間があいたので、おさらいしておきましょう。 受賞するには、出版社が欲しがる作品を出せばいいです。 出版社が欲しがるのは、以下のような条件を満たした作品です。↓ これまでのヒット作と同じように売れ かつ、今までなかった作品 これを簡単に言い換えるとこうでしたね。↓ 定番を踏まえる 新規性を加える 定番とは古さであり、新規性とは新しさです。 古

上手くいく作品の特徴とは〜受賞する小説のつくり方(7)

崖っぷち作家のニジマルカです。 「受賞する小説のつくり方」7回目です。 6回目はこちら。↓ 前回のおさらい前回は新規性について説明しました。 新規性を出すとは、 タイトルに入れられる新しいワードを出すこと でしたね。 その具体的な方法として まだ言語化されていない欲望や現象をワードにする 刺激語と定番パターンを組み合わせる の2つをご紹介しました。 これで定番と新規性についてはだいたい説明したのですが、この2つのバランスについて、もう少し説明を加えておき