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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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読者が好きなものを書く〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読者が好きなものを書く」です。 自分が好きなものばかり書いていないか書き始めのころは特に、読者のことなど考えていられません。 書くのに精一杯だからです。 ですから、ついつい書いているものは「自分が好きなもの」になりがちです。 気づけば、自分が好きなテーマ、好きなストーリー、好きなキャラばかりを書いていたりします。 もし、それが受け入れられているなら、とても素晴らしいことで

最後まで読んでもらうには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「最後まで読んでもらうには」です。 読者は得をしたいまずわかっておいた方がいいのは、読者が小説を読む理由です。 なんのために読者は小説を読むのでしょうか? 結論から言うと、読者は得をするために小説を読んでいます。 得は人それぞれなのですが、たとえば以下のようなことですね。 ・面白い ・感動した ・泣けた ・知識が増えた ・心が暖かくなった ・癒やされた ・考えさせられた

読者を決める〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読者を決める」です。 誰が読むのか何かを書くのは、やはり誰かに読んで欲しいからでしょう。 ところで、どういう人に読んでほしいですか? 読者を決めて、作品を書いているでしょうか。 その読者は普段何を読んでいて、どういう作品が好みなのでしょう。 年齢はどれくらい? ライフスタイルは? 読者を決めずに書くことも悪くはありませんが、決めれば決めるほど、作品は強くなります。 決

完成前に原稿を削る〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「完成前に原稿を削る」です。 完成までの道のり原稿が完成するまでには長い道のりがあります。 書き過ぎて削ったり、規定枚数に足りなくて追加したりと、ページ数の調整で苦労することもあると思います。 いまのところの経験では、以下のように原稿を進めるとスムーズなようです。 初稿は控えめに書く 修正しつつ加筆する 最後に少し削る それぞれ見ていきましょう。 1.初稿は控えめに書

読者の興味を引くには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読者の興味を引くには」です。 読者の興味を引くには読者の興味を引くのは簡単です。 単純に言うと、作品に「新しさ」があれば、読者は興味を引かれます。 すでに世の中には多くの作品があります。 いままであったような作品をいくら書いても、その中に埋もれるだけです。 ですから、どうせ作品を書くなら、ほんのちょっとでもいいので、既存作とは違う「新しさ」を入れる必要があります。 です

上手く伝えるには〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「上手く伝えるには」です。 伝わらなければ存在しないのと同じようやく完成した小説を読んでもらったら、相手から、 「よくわからなかった」 「理解できない」 「難しすぎる」 といった反応が返ってきて、がっかりすることがありますよね。 中には「相手の頭が悪いからだ!」と憤慨する人もいるかもしれません。 もちろんですが、この場合、相手が悪いと考えるより、伝えることに失敗したと考えた方が健全でしょう。 小説は、作者

創作におけるトレードオフ〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「創作におけるトレードオフ」です。 トレードオフとはトレードオフというのは、両立しない関係性のことです。 簡単に言うと「あちらを立てれば、こちらが立たず」という関係ですね。 小説を書いていると、よくトレードオフにぶつかります。 この関係性を知っておくと、執筆方針がブレずに済むでしょう。 代表的なトレードオフには以下のようなものがあると思います。 読みやすさ ←→ 情報量 物語の深さ ←→ 進展の速さ

視点変更をスムーズにするには〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「視点変更をスムーズにするには」です。 念頭に置くこと最初に、小説のテクニックに関するおおまかな考え方を示しておきます。 視点変更に限らずですが、小説で何らかのテクニックを使う場合は、以下の式を覚えておくといいです。 読者の純利益 = 読者が予想する利益 ー 読みのコスト もうちょっと簡単にすると 読者の得 = 面白さ ー 読みにくさ です。 作者の仕事は読者の得を最大化することです。 そのためには面