7月24日 逆転した日

 こんにちは。

 今日気がついたことがあります。

 最近、大将のアシスタントができない、言われることに怒ってしまっていました。
 頭ごなしに怒られる、それに反発していました。

 今日、長年の常連様の貸切で、前までアシスタントをしていた先輩がカウンターに出て大将のアシスタントをするところを見ました。

 何を言わなくても安心感があって、整って息のあった空気がありました。
 お客様も、
「恋人同士みたいだ」
と仰るほどでした。

 その後、私に変わったときの大将の憤りは想像がつくと思います。
 そこじゃない、それじゃない。今までの高い意識からぐっとレベルを落としたアシスタント。
 
 私も、悔しくてたまりませんでした。

 そのとき、お客様が話していました。
「今はばかが多い」
「大将が、あれある?って聞いたとする。部下はあそこにあります、って言う。じゃなくて持ってこいよって話」
「結局、愛なんだよ」

 そういった言葉を聞いて、ハッとしました。 
 ちゃんとやる、それは勿論、ポジションの責任で大事だ。
 でも、先輩は、大将がやりやすいように動いていて、それが愛なんだ。
 
 私みたいに、自分が怒られないように、評価されるためじゃなくて、先輩はおもいやりで動いてるんだ。そしてそれは、人として当たり前のことなんだ。

 柔らかい世界で生きている人たち。

 反対に私や、もう一人の人は優しいけれど自分のプライドを守るために怒るところがある。
 でも先輩は違う。どこかで一旦、自分を捨てた人なんだ。

 見ている人の評価が逆になった日。
 私が捨てるべきものは、私の我。

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